Sign in

Libre University uses your GitHub account. Signing in is only needed to sit a final test, so the score is kept on your profile.

スペイン語入門

ゼロから始めるスペイン語。あいさつと発音から、自己紹介、好きなこと、一日の予定、過去の出来事まで、話して使えるスペイン語を身につけます。

¡Hola! はじめてのスペイン語

スペイン語の世界へようこそ。このコースは知識ゼロから始めるので準備は何もいりませんが、このレッスンが終わるころには、あいさつをして自己紹介ができるようになっています。

会話

土曜日の朝、東京のスペイン語カフェ。ユキがひとりで座っていると、スペインから来たルシアが声をかけてきました。

スペイン語日本語
Lucía: ¡Hola! Buenos días.ルシア: やあ、おはよう。
Yuki: Buenos días.ユキ: おはよう。
Lucía: Me llamo Lucía. ¿Cómo te llamas?ルシア: 私はルシア。あなたの名前は?
Yuki: Me llamo Yuki.ユキ: ユキです。
Lucía: Mucho gusto, Yuki.ルシア: はじめまして、ユキ。
Yuki: Encantada. ¿Cómo estás?ユキ: はじめまして。元気?
Lucía: Muy bien, gracias. ¿Y tú?ルシア: とても元気よ、ありがとう。あなたは?
Yuki: Bien, gracias.ユキ: 元気よ、ありがとう。
Lucía: ¡Hasta luego, Yuki!ルシア: またね、ユキ。
Yuki: ¡Adiós! Nos vemos.ユキ: さようなら。またね。

今はわからなくても大丈夫です。この10行に今日の内容が全部入っていて、レッスンが終わるころには、ユキのせりふをそのまま自分で言えるようになります。まずは、声に出して読むためのルールから始めましょう。

声に出して読むための3つのルール

うれしいお知らせがあります。スペイン語は、日本語を話す人にとって、とても読みやすい言葉です。ルールを3つ覚えれば、初めて見る単語でもだいたい読めるようになります。

ルール1: 母音は「ア・エ・イ・オ・ウ」と同じ

スペイン語の母音は a, e, i, o, u の5つだけで、音は日本語の「ア・エ・イ・オ・ウ」とほとんど同じです。英語のように a が「エイ」になったり、o が「オウ」になったりはしません。どの単語の中でも、いつも同じ音です。

英語を話す人がスペイン語でいちばん苦労するのがこの母音ですが、みなさんは最初から持っています。ひとつだけ気をつけるなら、u は日本語の「ウ」より唇をしっかり丸めて、少し前に突き出します。

ルール2: 書いてある文字は、ほぼ全部読む

英語の night の gh のような「読まない文字」は、スペイン語にはほとんどありません。buenos は ブ・エ・ノ・ス、noches は ノ・チェ・ス。ローマ字を読む感覚で、だいたい合っています。

今日覚えておく例外は2つだけです。h は読みません。だから hola は「ホラ」ではなく「オラ」です。もうひとつ、qu は「ケ」「キ」の音で、u は読みません。qué は「ケ」です。

このレッスンには、ほかに ll と ñ も出てきます。ll はヤ行の音で llamo は「ヤモ」、ñ はニャ行の音で mañana は「マニャナ」です。ほかの文字は次のレッスンで一つずつ見ていきます。

カタカナには一つだけ落とし穴があります。カタカナで書くと、子音のあとに必ず母音がついてしまうことです。buenos の最後は「ス」と書きますが、実際は「ス」の「ウ」を言わずに、息だけで s と止めます。tal の l も同じで、「タル」の「ル」は、舌先を上の歯ぐきにつけたまま止めます。

ルール3: 強く読む場所は決まっている

スペイン語の単語には、強く、少し長めに読む場所がひとつあります。このコースでは、カタカナのその部分を太字にしています。たとえば Buenos días は ブエノス ディアス です。どこを強く読むかは、次の順番で決まります。

  1. á é í ó ú のようにアクセント記号があれば、そこ。días, adiós, Lucía
  2. 記号がなく、母音か n か s で終わる単語は、後ろから2番目。hola, tardes, llamo
  3. 記号がなく、それ以外の子音で終わる単語は、いちばん最後。usted, señor

数えるときの注意がひとつあります。i や u がほかの母音と並ぶと、くっついてひとつのかたまりになります。buenos は bue・nos の2つ、gracias は gra・cias の2つと数えます。

例 このレッスンに出てくる3つの単語で、強く読む場所を確かめてみましょう。

Lucía: í に記号があるので、そこを強く読みます。ルシア。

noches: 記号がなく s で終わるので、後ろから2番目の no。ノチェス。

usted: 記号がなく d で終わるので、いちばん最後の ted。ウステッ。最後の d はほとんど聞こえないくらい軽く言います。

やってみよう 次の単語は、どこを強く読むでしょう。mañana(明日)、tardes(午後)、señor(〜さん、男性に)

答え

mañana は a で終わるので後ろから2番目、ma・ña・na。マニャナ。

tardes は s で終わるので後ろから2番目、tar・des。タルデス。

señor は r で終わるので最後、se・ñor。セニョル。

時間帯であいさつを変える

いちばん手軽なあいさつは ¡Hola!(オラ)です。朝でも夜でも、誰にでも使える「こんにちは」「やあ」で、迷ったらこれで大丈夫です。

そのうえで、時間帯によって次の3つを使い分けます。

スペイン語読み方いつ使う?
Buenos días.ブエノス ディアス朝から昼ごはんまで。「おはようございます」
Buenas tardes.ブエナス タルデス昼ごはんのあとから暗くなるまで。「こんにちは」
Buenas noches.ブエナス ノチェス暗くなってから。「こんばんは」と「おやすみなさい」の両方

日本語の「おはよう」は朝だけですが、buenos días は昼ごはんまで使えます。スペインは昼食が14時ごろと遅いので、13時でも buenos días と言うのが普通です。中南米では、お昼の12時を過ぎたら buenas tardes にするのが一般的です。

Hola と組み合わせて Hola, buenos días. と言うのも、とても自然です。お店に入るときや、近所の人に会ったときにぴったりの、感じのよいあいさつになります。

ところで、buenos と buenas で形が違うのに気づきましたか。これは、うしろの単語(días か、tardes・noches か)に合わせて変わっているからです。しくみは後のレッスンで学ぶので、今はセットで覚えてしまいましょう。

例 朝9時、会社のエレベーターで同僚に会いました。

Hola, buenos días.(おはようございます。)

やってみよう 次の場面では何と言うでしょう。(1) 午後4時、公園で近所の人に会った。(2) 夜11時、寝る前に家族に「おやすみ」と言う。

答え

(1) Buenas tardes. または Hola, buenas tardes.

(2) Buenas noches. 「こんばんは」と同じ言葉で「おやすみなさい」も言えます。

「元気?」と聞く、答える

あいさつのあとは、相手の調子をたずねます。よく使うのは次の2つです。

¿Qué tal?(ケ タル)「元気?」「調子どう?」軽い感じで、いつでも使えます。

¿Cómo estás?(コモ エスタス)「元気?」「元気にしてる?」

スペイン語では、疑問文の最初に ¿、感嘆文の最初に ¡ を逆さまにしてつけます。読むときは、¿ が見えたら最初から質問の調子で読みましょう。

答えは、調子に合わせて選びます。

スペイン語読み方意味
Muy bien.ムイ ビエンとても元気です
Bien.ビエン元気です
Más o menos.マス オ メノスまあまあです
Mal.マルよくないです

答えたら gracias(グラシアス、ありがとう)をつけて、¿Y tú?(イ トゥ、あなたは?)と聞き返すのがお決まりの流れです。y は「そして」という意味で、1文字だけのときは「イ」と読みます。

Bien, gracias. ¿Y tú?(元気です、ありがとう。あなたは?)

これで、もう会話を一往復できます。会話のルシアとユキも、ちょうどこのやりとりをしていました。

例 友だちに会ったら、こう聞かれました。¡Hola! ¿Qué tal?

Muy bien, gracias. ¿Y tú?(とても元気だよ、ありがとう。きみは?)

なぜ ¿ と ¡ を逆さまに書くの?

文の終わりだけでなく始まりにも印をつけるのには、ちゃんと理由があります。スペイン語では語順を変えずに疑問文を作れることが多いのです。Estás bien. は「きみは元気だ」、¿Estás bien? は「きみは元気?」。最後まで読まないと区別がつかないので、最初に「ここから質問ですよ」と教えてくれるわけです。

スマートフォンでは、? や ! のキーを長押しすると ¿ や ¡ が出てくることが多いです。ただ、チャットではネイティブも最初の ¿ を省くことがよくあります。

ていねいに話すときは usted

スペイン語には「あなた」が2つあります。友だち、家族、同年代の人には tú(トゥ)、初対面の年上の人やお客さんには usted(ウステッ)を使います。日本語のタメ口と敬語の関係に少し似ています。

usted で話すときは、文の形も少し変わります。

親しい相手 (tú)ていねい (usted)
¿Cómo estás?¿Cómo está usted?
¿Y tú?¿Y usted?

estás の最後の s がなくなるのがポイントです。動詞の形が相手によって変わるしくみは、あとのレッスンでゆっくり学びます。今はこの2つのセットを覚えておけば十分です。

年上の人には、名字の前に señor(セニョル、男性)や señora(セニョラ、女性)をつけると、ていねいな「〜さん」になります。Buenos días, señora García.(ガルシアさん、おはようございます。)

迷ったら、まず usted で話して、相手が tú で話してきたら tú に切り替えれば失礼になりません。¿Qué tal? はどちらの相手にも使える、気軽で便利な一言です。

やってみよう ホテルのフロントで、年配の男性に Buenos días. ¿Cómo está usted? と聞かれました。「元気です、ありがとう。あなたは?」と答えましょう。

答え

Bien, gracias. ¿Y usted?

相手が usted で話しているので、聞き返すときも ¿Y tú? ではなく ¿Y usted? にします。Muy bien, gracias. ¿Y usted? でも正解です。

名前を言って「はじめまして」

名前を言うときは、Me llamo のあとに名前を続けるだけです。

Me llamo Yuki.(メ ヤモ ユキ)私の名前はユキです。

直訳すると「私は自分をユキと呼んでいます」という意味ですが、今は「Me llamo = 私の名前は」と覚えれば十分です。もっと短く Soy Yuki.(ソイ ユキ、ユキです)と言うこともできます。

相手の名前を聞くときは、tú と usted で形が変わります。

¿Cómo te llamas?(コモ テ ヤマス)名前は何ていうの?

¿Cómo se llama usted?(コモ セ ヤマ ウステッ)お名前は何とおっしゃいますか。

ll の音は、スペインやメキシコでは「ヤ」に近く、アルゼンチンなどでは「ジャ」や「シャ」に近く聞こえます。どれで言っても通じます。

例 健太さんが、パーティーで隣の人に話しかけます。

Hola. Me llamo Kenta. ¿Cómo te llamas?(こんにちは。健太です。名前は何ていうの?)

やってみよう あなた自身の名前で自己紹介して、相手の名前を聞いてみましょう。相手は、仕事で初めて会う年上の人です。

答え

Hola, buenos días. Me llamo __. ¿Cómo se llama usted?

__ にはあなたの名前が入ります。相手が年上で仕事の場面なので、¿Cómo te llamas? ではなく ¿Cómo se llama usted? を使います。あいさつは時間帯に合わせて buenas tardes などでも正解です。

「はじめまして」は2通り

名前を言ったら「はじめまして」です。いちばん簡単なのは、誰が言っても同じ形の Mucho gusto.(ムチョ グスト)です。

もうひとつ、よく使うのが Encantado と Encantada です。

Encantado.(エンカンタド)男性が言うとき

Encantada.(エンカンタダ)女性が言うとき

encantado はもともと「うれしい」という意味の言葉なので、言う人自身が男性か女性かで最後の文字が変わります。o で終われば男性、a で終われば女性。スペイン語ではこのパターンにこれからたくさん出会います。会話のユキが Encantada と言っていたのは、ユキが女性だからです。

「はじめまして」と言われたら、Igualmente.(イグアルメンテ、こちらこそ)と返すと、とても自然です。

例 ルシアのお兄さんのパブロ(Pablo)が、ユキに会いました。

Pablo: Hola, me llamo Pablo. Encantado.(やあ、パブロです。はじめまして。)

Yuki: Igualmente.(こちらこそ。)

やってみよう 健太さんがルシアに「はじめまして」と言い、ルシアが「こちらこそ」と返します。二人のせりふをスペイン語で言ってみましょう。

答え

Kenta: Encantado.(健太さんは男性なので o で終わる形。Mucho gusto. でも正解です。)

Lucía: Igualmente.

ルシアが Encantada. と返しても自然です。選ぶのは相手ではなく、自分の性別に合う形です。

あいさつのとき、ほっぺにキスするって本当?

本当です。スペインでは、知り合いや友だちの友だちに紹介されたとき、左右のほおを軽く合わせて「チュッ」と音だけ鳴らす dos besos(2回のキス)がよく使われます。実際に唇をつけるわけではありません。

中南米の多くの国では、ほおを合わせるのは1回だけです。どちらでも、男性どうしは握手か、親しければ軽いハグ(abrazo)が多く、仕事の場では握手が基本です。

慣れないうちは、相手の動きに合わせれば大丈夫です。自分から握手を差し出しても、失礼にはなりません。

「さようなら」と「またね」

別れるときの言葉は、たくさんありますが、まずはこの5つで十分です。

スペイン語読み方意味
Adiós.アディオスさようなら
Hasta luego.アスタ ルエゴまたね、ではまた
Hasta mañana.アスタ マニャナまた明日
Nos vemos.ノス ベモスまたね(直訳は「また会いましょう」)
Chao.チャオじゃあね

adiós は日本語の「さようなら」ほど重くなく、友だちとの別れぎわにも普通に使います。Adiós, hasta luego. のように2つ重ねるのも、とてもよくある言い方です。夜に別れるときは、Buenas noches. もそのまま「さようなら」の代わりになります。

hasta の h は読まないので「アスタ」です。vemos の v は、b と同じ音です。カタカナの「ヴ」のように下唇をかむ音ではないので、「ベモス」と言いましょう。

例 毎日会う語学カフェの友だちと、帰りぎわに。

¡Adiós! ¡Hasta mañana!(さようなら、また明日。)

やってみよう 次の場面では何と言うでしょう。(1) 友だちとの電話を切るときの「またね」。(2) 夜、レストランを出るときに店員さんへ。

答え

(1) Hasta luego. Nos vemos. Chao. のどれでも正解です。

(2) Buenas noches. または Adiós, buenas noches. 夜なので buenas noches がぴったりです。Gracias, adiós. のようにお礼をつけるとさらに感じがよくなります。

スペインと中南米で、あいさつは違うの?

基本は同じで、このレッスンの言葉はどこでも通じます。違いが目立つのは次のような点です。

まず tú と usted の使い分け。スペインでは初対面でも tú で話すことが多く、usted はかなり年上の人やあらたまった場面に限られがちです。中南米の多くの国では usted を使う場面がもっと広く、コロンビアの一部の地域では、家族どうしで usted を使うこともあります。

次に発音。gracias の ci は、中南米では「シ」ですが、スペインの多くの地域では、英語の think の th のように舌先を上の歯に軽く当てて出す音になります。どちらも正しいスペイン語です。

最後に「じゃあね」。chao は中南米でとてもよく使われ、アルゼンチンやウルグアイでは chau とつづります。地域ごとの違いは、コースの最後のレッスンでまとめて見ていきます。

単語

スペイン語読み方意味
holaオラこんにちは、やあ
buenos díasブエノス ディアスおはようございます
buenas tardesブエナス タルデスこんにちは(午後)
buenas nochesブエナス ノチェスこんばんは、おやすみなさい
¿Qué tal?ケ タル元気?、調子どう?
¿Cómo estás?コモ エスタス元気?(親しい相手に)
¿Cómo está usted?コモ エスタ ウステッお元気ですか(ていねい)
muy bienムイ ビエンとても元気、とてもよい
bienビエン元気、よい
más o menosマス オ メノスまあまあ
malマルよくない
graciasグラシアスありがとう
¿Y tú?イ トゥあなたは?(親しい相手に)
¿Y usted?イ ウステッあなたは?(ていねい)
me llamo...メ ヤモ私の名前は〜です
soy...ソイ私は〜です
¿Cómo te llamas?コモ テ ヤマス名前は何ていうの?
¿Cómo se llama usted?コモ セ ヤマ ウステッお名前は何とおっしゃいますか
mucho gustoムチョ グストはじめまして
encantadoエンカンタドはじめまして(男性が言う)
encantadaエンカンタダはじめまして(女性が言う)
igualmenteイグアルメンテこちらこそ
adiósアディオスさようなら
hasta luegoアスタ ルエゴまたね、ではまた
hasta mañanaアスタ マニャナまた明日
nos vemosノス ベモスまたね
chaoチャオじゃあね
señorセニョル〜さん(男性)、男の人
señoraセニョラ〜さん(女性)、女の人

練習問題

ここまで来たら、最初の会話をもう一度、声に出して読んでみてください。全部わかるはずです。それから、次の問題に挑戦しましょう。答えは書いてから開くのがおすすめです。

基本

1. 次の時刻に人に会ったら、何とあいさつしますか。(a) 朝8時 (b) 夕方5時 (c) 夜9時

答え

(a) Buenos días. (b) Buenas tardes. (c) Buenas noches. どれも前に Hola, をつけて Hola, buenos días. のように言っても正解です。

2. 次の言葉は、日本語で何という意味でしょう。(a) Hasta mañana. (b) Más o menos. (c) Igualmente.

答え

(a) また明日。(b) まあまあです。(c) こちらこそ。

3. 次の名前や地名は、どこを強く読むでしょう。(a) Carmen (b) Madrid (c) Osaka (d) café

答え

(a) n で終わるので後ろから2番目。カルメン。

(b) d で終わるので最後。マドリッ。最後の d はごく軽く言います。

(c) a で終わるので後ろから2番目。オサカ。日本語の「おおさか」とはだいぶ違って聞こえますね。

(d) é に記号があるので、そこ。カフェ。

4. かっこに入る言葉を書きましょう。Me (  ) Ana.(私の名前はアナです。)

答え

llamo。Me llamo Ana. です。

5. 友だちに ¿Qué tal? と聞かれました。「まあまあだよ、ありがとう」と答えましょう。

答え

Más o menos, gracias.

6. 次の人が「はじめまして」と言うとき、Encantado と Encantada のどちらを使いますか。(a) カルロス(Carlos) (b) マリア(María) (c) あなた自身

答え

(a) Encantado. (b) Encantada. (c) あなたが男性なら Encantado、女性なら Encantada。迷ったら、誰でも使える Mucho gusto. があります。

7. 初めて会った年上の人に「お元気ですか」と聞くのは、どちらがよいでしょう。(a) ¿Cómo estás? (b) ¿Cómo está usted?

答え

(b) ¿Cómo está usted? 年上で初対面の相手には、ていねいな usted を使います。

8. 次の文に、最初の記号を補いましょう。(a) Hola! (b) Cómo te llamas?

答え

(a) ¡Hola! (b) ¿Cómo te llamas? 文の最初には、逆さまの ¡ と ¿ をつけます。

応用

9. 単語を並べかえて、文を作りましょう。(a) llamas / ¿Cómo / te (b) usted? / llama / se / ¿Cómo

答え

(a) ¿Cómo te llamas?(名前は何ていうの?)

(b) ¿Cómo se llama usted?(お名前は何とおっしゃいますか。)

10. 次の3つには、それぞれ1か所ずつまちがいがあります。直しましょう。(a) Buenos tardes. (b) マリアが言う「Encantado.」 (c) 年上の初対面の人に言う「Bien, gracias. ¿Y tú?」

答え

(a) Buenas tardes. tardes には buenas がつきます。

(b) Encantada. マリアは女性なので a で終わる形です。

(c) Bien, gracias. ¿Y usted? ていねいに話す相手には usted で聞き返します。

11. ケンジ(男性)が、午後3時ごろ語学カフェでソフィアと出会いました。かっこにケンジのせりふを入れて、会話を完成させましょう。

Sofía: Hola, buenas tardes.

Kenji: (1)(こんにちは。)

Sofía: Me llamo Sofía. ¿Cómo te llamas?

Kenji: (2)(ケンジです。)

Sofía: Mucho gusto, Kenji.

Kenji: (3)(はじめまして。)

答え

(1) Hola, buenas tardes. または Buenas tardes.

(2) Me llamo Kenji. または Soy Kenji.

(3) Encantado. ケンジは男性なので o で終わる形です。Mucho gusto. や Igualmente. でも自然です。

12. 午前10時、スペイン語の先生のガルシア先生(男性、年上)に会いました。あいさつをして、ていねいに「お元気ですか」と聞きましょう。

答え

Buenos días, señor García. ¿Cómo está usted?

チェックするところは3つです。午前なので buenos días、名字の前に señor、そして ¿Cómo estás? ではなく ¿Cómo está usted? です。Hola, buenos días. で始めても正解です。

13. 次の文の読み方をカタカナで書き、強く読むところに印をつけましょう。(a) Buenas noches, Lucía. (b) Hasta luego.

答え

(a) ブエナス ノチェス、ルシア

(b) アスタ ルエゴ

hasta の h は読みません。buenas と luego の ue は、ひとつのかたまりとして数えます。

14. 次の会話を日本語にしましょう。

A: ¡Hola, Lucía! ¿Qué tal?

B: Muy bien, gracias. ¿Y usted?

A: Bien, gracias. Adiós, hasta mañana.

答え

A: やあ、ルシア。元気?

B: とても元気です、ありがとう。あなたは?

A: 元気です、ありがとう。さようなら、また明日。

B は usted を使っているので、A は年上の人か、あまり親しくない人だとわかります。

チャレンジ

15. スペイン語で自己紹介を書いてみましょう。(1) 今の時間帯に合ったあいさつ、(2) 自分の名前、(3) 相手の名前を聞く文、(4) 相手が名前を言ったあとの「はじめまして」の4つを入れて、親しい相手向けと、ていねいな相手向けの2通りを書きます。

答え

解答例(夜、女性のミサキの場合):

親しい相手に: Hola, buenas noches. Me llamo Misaki. ¿Cómo te llamas? 相手が名前を言ったら Encantada.

ていねいな相手に: Buenas noches. Me llamo Misaki. ¿Cómo se llama usted? 相手が名前を言ったら Mucho gusto.

チェックポイント: あいさつが時間帯に合っているか。名前の前に Me llamo か Soy があるか。親しい相手には ¿Cómo te llamas?、ていねいな相手には ¿Cómo se llama usted? になっているか。Encantado と Encantada を自分の性別で選んでいるか。最初に ¿ と ¡ を書いたか。書けたら、強く読むところに気をつけて声に出して読んでみましょう。

16. 夜7時、ホームステイ先に着きました。家のお母さんのカルメン(年上)と初対面です。二人の会話を6行で書きましょう。あいさつ、名前、「はじめまして」と「こちらこそ」、「お元気ですか」のやりとりを入れてください。

答え

解答例(あなたが男性のタクヤの場合):

Carmen: Hola, buenas noches. Me llamo Carmen.

Takuya: Buenas noches, señora. Me llamo Takuya. Encantado.

Carmen: Igualmente, Takuya.

Takuya: ¿Cómo está usted?

Carmen: Muy bien, gracias. ¿Y tú?

Takuya: Bien, gracias.

チェックポイント: 夜なので buenas noches になっているか。カルメンは年上なので、あなたは usted で話しているか(¿Cómo está usted?)。カルメンがあなたに tú で話すのは、年上の人から年下への自然な話し方です。「はじめまして」があなたの性別に合っているか。あなたが女性なら Encantada です。順番が違っていても、この4つが入っていれば正解です。

音とつづり

前回のレッスンで、スペイン語はほぼ書いてあるとおりに読めることがわかりました。今回は残りの文字を、実際の地名や人の名前を声に出して読みながら、一つずつ片づけていきます。最後には、自分の名前のつづりをスペイン語で伝えられるようになります。

会話

メキシコの町グアダラハラ。日本から着いたばかりの林健太さんが、ホテルのフロントでチェックインをしています。

スペイン語日本語
Recepcionista: Buenas tardes. Bienvenido a Guadalajara.フロント係: こんにちは。グアダラハラへようこそ。
Kenta: Gracias. Me llamo Kenta Hayashi.健太: ありがとうございます。林健太です。
Recepcionista: ¿Cómo se escribe, por favor?フロント係: つづりを教えていただけますか。
Kenta: Hache, a, i griega, a, ese, hache, i.健太: H、A、Y、A、S、H、I です。
Recepcionista: Muy bien, señor... ¿Ayashi?フロント係: かしこまりました、ええと…アヤシ様?
Kenta: No, no. Jayashi.健太: いえいえ、ハヤシです。
Recepcionista: ¡Ah, Jayashi! Perdón.フロント係: ああ、ハヤシ様。失礼しました。
Kenta: No pasa nada.健太: 大丈夫ですよ。

フロント係の人は、Hayashi を「アヤシ」と読みました。スペイン語では h を読まないので、これはスペイン語を話す人にとってごく自然な読み方です。そこで健太さんは、Jayashi と言い直しました。スペイン語の j が、日本語の「ハ」に近い音だからです。

こういう工夫ができるのは、スペイン語の文字と音の関係を知っているからです。このレッスンを終えるころには、みなさんにもできるようになります。

会話に出てきた Perdón(ペルドン)は「すみません」「失礼しました」、No pasa nada(ノ パサ ナダ)は「大丈夫、気にしないで」です。どちらも毎日のように使う一言なので、このまま覚えてしまいましょう。

r と l: ラ行が3つに分かれる

日本語のラ行の音は、スペイン語では r、rr、l の3つに分かれます。日本語を話す人がいちばん気にするところなので、最初に片づけてしまいましょう。

1つの r は、日本語のラ行そのまま

まずうれしいお知らせです。単語の途中にある1つの r は、舌先で上の歯ぐきを一回だけ軽くはじく音です。これは日本語の「ラ・リ・ル・レ・ロ」とほとんど同じ音なので、いつもどおり「ら」と言えば、それが正しいスペイン語の r になります。

pero(ペロ、でも) Perú(ペル、ペルー) Sara(サラ、女性の名前)

単語の最後の r も同じ一回はじく音ですが、カタカナの「ル」のように「ウ」をつけません。señor や por favor の最後は、舌で一回はじいたら、そこで終わりです。

rr と、単語の最初の r は巻き舌

rr と書いてあるとき、そして単語の最初に r があるときは、舌先を歯ぐきの近くで「ルルル」と何回か震わせる、いわゆる巻き舌になります。

perro(ペロ、巻き舌、犬) Rosa(ロサ、巻き舌、女性の名前) Puerto Rico(プエルト リコ、Rico の r が巻き舌)

カタカナではどちらも「ロ」になってしまうので、このコースでは巻き舌のときに「巻き舌」と書き添えます。pero(でも)と perro(犬)は、舌を一回はじくか震わせるかだけの違いで、意味がまったく変わります。

l は舌をつけたまま

l は、舌先を上の歯ぐきにぴったりつけて、離さないまま声を出します。音は舌の両わきから流れ出ます。日本語の「ラ」より少しやわらかく、長めに響く音です。

Lima(リマ、リマ) Toledo(トレド、トレド) Brasil(ブラシル、ブラジル)

カタカナでは l も r も同じラ行になってしまうので、つづりをよく見ることが大切です。pelo(ペロ、髪)と pero(ペロ、でも)は、カタカナではまったく同じですが、別の言葉です。

例 次の3つの名前を読んでみましょう。Carlos、Laura、Ramón

Carlos: カルロス。car の r は一回はじくだけで、「ル」の「ウ」は言いません。そのあとの l は舌をつけたまま。

Laura: ラウラ。最初の l は舌をつけたまま、2つ目の r は一回はじく音。同じ「ラ」でも舌の動きが違います。

Ramón: ラモン。単語の最初の r なので巻き舌です。

やってみよう 次の地名や名前の r と l は、それぞれどの音でしょう。(1) Barcelona (2) Roberto (3) Clara

答え

(1) バルセロナ。bar の r は一回はじく音、lo の l は舌をつけたままの音です。

(2) ロベルト。最初の R は単語の最初なので巻き舌、ber の r は一回はじく音です。

(3) クララ。cla の l は舌をつけたまま、ra の r は一回はじく音です。

巻き舌ができないときは、どうすればいい?

巻き舌は、大人になってから練習を始める人の多くが苦労する音です。できなくても、あせる必要はありません。

練習のこつは、舌の力を抜くことです。舌先を上の歯ぐきの近くに軽く置き、強めに息を当てて、舌が勝手に震えるのを待ちます。「トゥラ、トゥラ」と速く言ったり、「ドゥルルル」と車のエンジンのまねをしたりするのも、よい練習になります。毎日少しずつ続けていると、ある日ふっとできるようになります。

できるようになるまでは、一回はじく r を少し強めに言っておけば、たいてい話の流れで通じます。ペットの話をしているときに perro を pero と言っても、相手はちゃんと「犬」だとわかってくれます。

j と g: のどの奥から出す「ハ」

会話で健太さんが使ったのが、この j です。j は、いつでも日本語のハ行に近い音で読みます。

つづりjajejijoju
音ハヘヒホフ

Japón(ハポン、日本) José(ホセ、男性の名前) Juan(フアン、男性の名前) jamón(ハモン、ハム)

日本語の「ハ」との違いは、息を出す場所です。日本語の「ハ」よりも少し奥、のどに近いところで、息をこするように出します。

カタカナで気をつけたいのは ju と ji です。日本語の「フ」は唇をすぼめて息を出しますが、スペイン語の ju は唇を使わず、「ハ」と同じのどの奥の息に「ウ」をのせます。ji も、「ヒ」より奥で息をこする音です。

スペインの j は強めで、のどをこするざらざらした音になります。メキシコなど中南米の多くの国ではもっとやわらかく、日本語の「ハ」にかなり近い音です。どちらで言っても通じます。

g は、うしろの母音で2通りに読む

g は、うしろに来る母音によって読み方が変わります。

つづり音例
ga, go, guガ、ゴ、グgato(ガト、猫)、Málaga(マラガ)
gue, guiゲ、ギMiguel(ミゲル)、guitarra(ギタラ、巻き舌、ギター)
ge, giヘ、ヒ(j と同じ)gente(ヘンテ、人々)、Argentina(アルヘンティナ)

ga、go、gu は日本語のガ行と同じです。ところが ge と gi になると、j と同じハ行の音に変わります。アルゼンチンはスペイン語では「アルヘンティナ」です。

では「ゲ」「ギ」と言いたいときはどうするのかというと、間に u をはさんで gue、gui と書きます。この u は読みません。前回の qu(qué = ケ)と同じしくみです。

例 会話に出てきた町の名前 Guadalajara を読んでみましょう。

gua は g のうしろが u なので「グ」、そこに a が続いて「グア」。ja は「ハ」です。全体ではグアダラハラ。記号がなく a で終わるので、後ろから2番目の ja を強く読みます。

やってみよう 次の地名や名前を読んでみましょう。(1) Guatemala(グアテマラ) (2) Jorge(男性の名前) (3) Gibraltar(ジブラルタル)

答え

(1) グアテマラ。gua は「グア」です。

(2) ホルヘ。jo は「ホ」、ge は「ヘ」です。r は一回はじく音。

(3) ヒブラルタル。gi は「ヒ」です。r で終わるので、いちばん最後の tar を強く読みます。

México は x なのに、なぜ「メヒコ」なの?

México(メヒコ)、Oaxaca(オアハカ)、Texas(テハス)。これらの x は、j と同じ「ハ」の音で読みます。

昔のスペイン語では、x は「シュ」に近い音を書く文字でした。その後、音のほうが「ハ」に変わり、ふつうの単語のつづりは j に書きかえられましたが、メキシコの地名の多くは昔のつづりのまま残りました。

それ以外の x は、ふつう「クス」です。taxi(タクシ、タクシー)、examen(エクサメン、試験)。メキシコの先住民の言葉から来た地名では、「シュ」と読む x にも出会います。

c と z と qu: カ行とサ行の書き分け

スペイン語では、カ行の音とサ行の音のつづりが、うしろの母音によって変わります。表にすると、すっきりわかります。

音アエイオウ
カ行caquequicocu
サ行sa, zase, cesi, ciso, zosu, zu

ポイントは3つです。c は a、o、u の前ではカ行、e、i の前ではサ行になります。「ケ」「キ」は que、qui と書き、u は読みません。z は、うしろが何でもサ行です。

Cuba(クバ) Colombia(コロンビア) Quito(キト、エクアドルの首都) queso(ケソ、チーズ)

Cecilia(セシリア、女性の名前) cine(シネ、映画館) Zaragoza(サラゴサ、スペインの町)

k の文字は、kilo(キロ)や kiwi(キウイ)のような外来語にしか出てきません。スペイン語らしい単語のカ行は、c か qu です。

スペインでは th の音になる

ce、ci と z は、中南米ではサ行ですが、スペインの多くの地域では、舌先を上の前歯に軽く当てて息を出す、英語の think の th の音になります。Zaragoza なら、2つの z が両方とも th の音です。

どちらも正しいスペイン語なので、行きたい国や話したい相手に合わせて選べば大丈夫です。このコースのカタカナは、中南米式のサ行で書いています。

ch は日本語のチャ行

ch は「チャ、チュ、チェ、チ、チョ」で、日本語とまったく同じです。

Chile(チレ、チリ) chocolate(チョコラテ) churros(チュロス、巻き舌、チュロス)

例 スペインの町 Valencia と、飲み物の cerveza(ビール)を読んでみましょう。

Valencia: ci の c は i の前なのでサ行。va・len・cia の3つに分けて、後ろから2番目の len を強く読みます。バレンシア。

cerveza: ce の c は e の前なのでサ行、za の z もサ行。セルベサ。スペインでは、c と z の両方が th の音になります。

やってみよう 次の地名を読んでみましょう。(1) Cádiz(スペインの町) (2) Venezuela (3) Cancún(メキシコのリゾート地)

答え

(1) カディス。ca はカ行、最後の z はサ行で「ス」です。á に記号があるので、そこを強く読みます。

(2) ベネスエラ。zue の z はサ行。u と e はくっついて1つのかたまりになるので、ve・ne・zue・la の後ろから2番目、zue を強く読みます。

(3) カンクン。ca も cu もカ行です。ú に記号があるので、最後を強く読みます。

ローマ字のつもりで読むと、ずれる音

ここまでで、難しい音は終わりです。残りは日本語にもある音ばかりですが、ローマ字の感覚で読むと少しずれるものがあります。

h は読まない

前回も見たとおり、h は読みません。ハバナもホンジュラスも、スペイン語では「ア」「オ」で始まります。

hotel(オテル、ホテル) Honduras(オンドゥラス) La Habana(ラ アバナ、ハバナ)

ただし ch は h とは別の組み合わせなので、ちゃんと「チ」と読みます。

ti、tu、di、du、si、fu は日本語と違う

ローマ字では ti を「チ」、tu を「ツ」と読みますが、スペイン語では t の音のまま母音をつけます。ほかにも、日本語のローマ字と読み方がずれる組み合わせがあります。

つづりスペイン語ローマ字の読み例
tiティチArgentina(アルヘンティナ)
tuトゥツtú(トゥ、あなた)
diディジdías(ディアス、日々)
duドゥズHonduras(オンドゥラス)
siスィシsí(スィ、はい)
fuフ(下唇に歯を当てる)フ(唇をすぼめる)fútbol(フトボル、サッカー)

si は特に注意です。日本語の「シ」は英語の she に近い音ですが、スペイン語の si は「ス」の口のまま「イ」と言う、「スィ」の音です。このコースでは読みやすさのために gracias を「グラシアス」のようにシと書いていますが、見かけたら「スィ」のつもりで読んでください。

f は、上の前歯を下唇に軽く当てて息を出す音で、fa、fe、fi、fo、fu のどれも同じです。

ll と y はヤ行

ll は、前回の llamo(ヤモ)と同じヤ行の音です(アルゼンチンなどでは「ジャ」「シャ」に近い音)。y も、うしろに母音があれば同じヤ行で読みます。

Sevilla(セビヤ) paella(パエヤ) playa(プラヤ、ビーチ) yo(ヨ、私)

y が1文字だけのとき(「そして」の y)や、単語の最後にあるときは「イ」です。muy(ムイ)、Uruguay(ウルグアイ)。

ñ はニャ行、b と v は同じ

ñ はニャ行です。España(エスパニャ、スペイン)、niño(ニニョ、男の子)。そして前回見たとおり、b と v はどちらも日本語のバ行で読みます。Bolivia(ボリビア)の b と v は、同じ音です。

例 メキシコの町 Tijuana を読んでみましょう。

ti は「チ」ではなく「ティ」。jua は j が「ハ」行なので「フア」。ti・jua・na の後ろから2番目を強く読んで、ティフアナ。

やってみよう 次の地名を読んでみましょう。(1) Santiago(チリの首都) (2) Mallorca(スペインの島) (3) Paraguay

答え

(1) サンティアゴ。ti は「ティ」です。san・tia・go の後ろから2番目、tia の a を強く読みます。

(2) マヨルカ。ll はヤ行です。

(3) パラグアイ。最後の y は「イ」です。y で終わる単語は、いちばん最後を強く読みます。

つづりを伝える: 文字の名前

ホテルのフロントで、電話の予約で、カフェで名前を書いてもらうとき。スペイン語圏で暮らしたり旅行したりすると、¿Cómo se escribe?(コモ セ エスクリベ、どうつづりますか)と聞かれる場面がよくあります。答えるには、文字の名前を知っておく必要があります。

文字名前読み方
aaア
bbeベ
cceセ
ddeデ
eeエ
fefeエフェ
ggeヘ
hhacheアチェ
iiイ
jjotaホタ
kkaカ
leleエレ
memeエメ
neneエネ
ñeñeエニェ
ooオ
ppeペ
qcuク
rerreエレ(巻き舌)
seseエセ
tteテ
uuウ
vuveウベ
wuve dobleウベ ドブレ
xequisエキス
yi griegaイ グリエガ
zzetaセタ

全部を一度に覚える必要はありません。母音はそのまま、多くの子音は「ベ」「デ」「エフェ」「エメ」のように、その音に e をつけた名前です。まずは自分の名前に使う文字から覚えましょう。

いくつか補足です。h の名前 hache は、h を読まないのでやっぱり「アチェ」です。y は i griega(ギリシャの i)のほかに、ye(イェ)とも呼ばれます。中南米では、v を ve、w を doble ve と呼ぶ国も多くあります。同じ文字が2つ続くときは、doble ele(ll)、doble erre(rr)のように言います。

b と v は音が同じなので、電話などでは地名を添えて区別するのが便利です。be de Barcelona(Barcelona の b)、uve de Valencia(Valencia の v)。

例 ユキが自分の名前をつづります。

Yuki: i griega, u, ka, i.(Y、U、K、I です。)

やってみよう 次の名前を、スペイン語の文字の名前でつづってみましょう。(1) Tanaka (2) Fujita

答え

(1) te, a, ene, a, ka, a

(2) efe, u, jota, i, te, a

声に出すときは、ene や jota の強く読む場所(エネ、ホタ)にも気をつけましょう。

アクセント記号もつづりの一部

á、é、í、ó、ú の記号は tilde(ティルデ)といいます。つづりを伝えるときは、文字のあとに con tilde(記号つき)と言います。

Perú: pe, e, erre, u con tilde.

前回のレッスンで見たとおり、この記号は、ルールどおりでない場所を強く読むときの目印です。記号があれば、そこを強く読む。記号がなければルールどおり。これだけです。

Panamá(パナマ)は、記号がなければルールどおりにパナマになってしまいます。México(メヒコ)や Córdoba(コルドバ)は、後ろから3番目を強く読む単語です。

記号は、同じつづりの別の言葉を区別することもあります。sí(はい)と si(もし)、tú(あなた)と tu(あなたの)は、読み方は同じでも意味が違います。スペイン語では、記号を忘れるとつづりのまちがいになるので、書くときは忘れずにつけましょう。

例 日本の国名 Japón をつづってみましょう。

jota, a, pe, o con tilde, ene.

ó に記号があるので、強く読むのは最後の pón。ハポンです。記号がなければ、n で終わるので後ろから2番目の ja を強く読む「ハポン」になってしまいます。

やってみよう 次の名前や地名は、どこを強く読むでしょう。(1) Bogotá (2) Mónica (3) Málaga (4) Ramón

答え

(1) ボゴタ。á に記号があるので、最後の tá です。

(2) モニカ。ó に記号があるので、後ろから3番目の mó です。

(3) マラガ。á に記号があるので、後ろから3番目の má です。

(4) ラモン。ó に記号があるので、最後の món です。最初の r は巻き舌です。

聞き取れないときの一言

つづりや発音をたずねるときに便利な言い方を、あと3つ覚えておきましょう。これがあれば、わからない言葉に出会っても、その場で相手に教えてもらえます。

¿Cómo se dice «neko» en español?(コモ セ ディセ ネコ エン エスパニョル)「ねこ」はスペイン語で何と言いますか。

Otra vez, por favor.(オトラ ベス、ポル ファボル)もう一度お願いします。

Más despacio, por favor.(マス デスパシオ、ポル ファボル)もう少しゆっくりお願いします。

por favor は「お願いします」で、どんな頼みごとにもつけられます。前に Perdón をつけて Perdón, más despacio, por favor. と言えば、とてもていねいになります。

日本人の名前は、スペイン語を話す人にどう読まれる?

スペイン語を話す人は、ローマ字の名前をスペイン語のルールで読みます。会話の健太さんのように、ちょっと意外な読み方をされることがあります。

Hiroshi は h を読まないので イロシ。Fujita は ji が「ヒ」になって フヒタ。Kazuya は z がサ行なので カスヤ。それに、記号のない a で終わる単語は後ろから2番目を強く読むので、Sakura は サクラ と、日本語とはだいぶ違う調子で読まれます。

よくある工夫は、健太さんのように、相手が読みやすい言い方で言い直すことです。名前にハ行の音があれば j を使って Jiroshi、ji があれば Fuyita のように言うと、日本語に近い音で呼んでもらえます。カフェのカップに書いてもらう名前なら、それで十分です。もちろん、パスポートと同じつづりが必要な場面では、正式なつづりを伝えましょう。

単語

スペイン語読み方意味
¿Cómo se escribe?コモ セ エスクリベどうつづりますか
¿Cómo se dice ... en español?コモ セ ディセ ... エン エスパニョル〜はスペイン語で何と言いますか
otra vez, por favorオトラ ベス、ポル ファボルもう一度お願いします
más despacio, por favorマス デスパシオ、ポル ファボルもう少しゆっくりお願いします
por favorポル ファボルお願いします
perdónペルドンすみません、失礼しました
no pasa nadaノ パサ ナダ大丈夫、気にしないで
síスィはい
noノいいえ
bienvenido / bienvenidaビエンベニド / ビエンベニダようこそ(男性に / 女性に)
tildeティルデアクセント記号
españolエスパニョルスペイン語
japonésハポネス日本語
Españaエスパニャスペイン
Japónハポン日本
peroペロでも
perroペロ(巻き舌)犬
gatoガト猫
genteヘンテ人々
niño / niñaニニョ / ニニャ男の子 / 女の子
quesoケソチーズ
jamónハモンハム
cervezaセルベサビール
chocolateチョコラテチョコレート
hotelオテルホテル
playaプラヤビーチ、海辺
cineシネ映画館

練習問題

問題を始める前に、最初の会話をもう一度、声に出して読んでみてください。今なら、健太さんがなぜ Jayashi と言い直したのか、はっきりわかるはずです。

基本

1. 次の単語の r は、一回はじく音と巻き舌のどちらでしょう。(a) rosa(バラ) (b) toro(雄牛) (c) tierra(土地) (d) Marta(女性の名前)

答え

(a) 巻き舌。単語の最初の r です。(b) 一回はじく音。(c) 巻き舌。rr です。(d) 一回はじく音。

2. 次の単語の c は、カ行とサ行のどちらで読むでしょう。(a) casa(家) (b) cena(夕食) (c) Cuenca(エクアドルの町) (d) Lucía

答え

(a) カ行。カサ。(b) サ行。セナ。(c) どちらの c もカ行。クエンカ。(d) サ行。ルシア。

c のうしろが a、o、u ならカ行、e、i ならサ行です。

3. 次の名前や地名を読んでみましょう。(a) Granada (b) Jesús (c) Guillermo

答え

(a) グラナダ。ga はガ行です。

(b) ヘスス。je は「ヘ」、ú に記号があるので最後を強く読みます。

(c) ギイェルモ。gui は「ギ」で u は読みません。ll はヤ行です。

4. 次の単語を読んでみましょう。h に注意してください。(a) Hugo(男性の名前) (b) helado(アイスクリーム) (c) Alhambra(グラナダの宮殿)

答え

(a) ウゴ。(b) エラド。(c) アランブラ。どれも h を読みません。単語の途中にあっても同じです。

5. 文字の名前でつづりを言われました。何という単語でしょう。(a) ce, u, be, a (b) hache, o, te, e, ele (c) pe, e, doble erre, o

答え

(a) Cuba (b) hotel (c) perro(犬)。rr なので doble erre です。pe, e, erre, o なら pero(でも)になります。

6. 次の言葉は、日本語で何という意味でしょう。(a) Otra vez, por favor. (b) No pasa nada. (c) ¿Cómo se escribe?

答え

(a) もう一度お願いします。(b) 大丈夫、気にしないで。(c) どうつづりますか。

7. 相手の話が速すぎて聞き取れません。「すみません、もう少しゆっくりお願いします」とスペイン語で言いましょう。

答え

Perdón, más despacio, por favor.

más の á の記号を忘れずに。聞き取れたら、Gracias. とお礼を言いましょう。

応用

8. メキシコの地名です。読み方をカタカナで書き、強く読むところに印をつけましょう。(a) Zacatecas (b) Guadalupe (c) Chihuahua

答え

(a) サカテカス。za はサ行、ca はカ行です。s で終わるので後ろから2番目。

(b) グアダルペ。gua は「グア」です。

(c) チワワ。hua の h は読まないので「ウア」、速く言うと「ワ」に聞こえます。犬のチワワは、この州の名前から来ています。

9. 次の言葉を、文字の名前でつづりましょう。(a) Kioto (b) Sevilla (c) Gómez(よくある名字)

答え

(a) ka, i, o, te, o

(b) ese, e, uve, i, doble ele, a。中南米なら uve の代わりに ve でも正解です。

(c) ge, o con tilde, eme, e, zeta

10. 次の単語は、カタカナの太字のところを強く読みます。アクセント記号が必要なものには記号をつけ、いらないものはそのまま書きましょう。(a) Peru(ペル) (b) Malaga(マラガ) (c) Carmen(カルメン) (d) cafe(カフェ)

答え

(a) Perú。記号がなければ、u で終わるので後ろから2番目の pe を強く読むことになります。

(b) Málaga。後ろから3番目を強く読むのは、記号がないとできません。

(c) Carmen。n で終わるので、ルールどおり後ろから2番目。記号はいりません。

(d) café。e で終わるのに最後を強く読むので、記号が必要です。

11. スペイン語を話す人が、ルールどおりに読むと、次の日本人の名前はどう聞こえるでしょう。(a) Hanako (b) Gentaro (c) Jiro

答え

(a) アナコ。h を読みません。

(b) ヘンタロ。ge は「ヘ」です。

(c) ヒロ。ji は「ヒ」です。

日本語に近く呼んでもらいたいときは、(a) なら Janako、(b) なら Guentaro、(c) なら Yiro のように言い直すと伝わります。

12. カフェで、店員さんがカップに名前を書いてくれます。かっこに、リョウ(Ryo)のせりふを入れて会話を完成させましょう。

Barista: ¿Cómo te llamas?

Ryo: (1)(リョウです。)

Barista: ¿Cómo se escribe?

Ryo: (2)(R、Y、O です。)

Barista: Perdón, otra vez, por favor.

Ryo: (3)(R、Y、O です。)

答え

(1) Me llamo Ryo. または Soy Ryo.

(2) Erre, i griega, o.

(3) Erre, i griega, o. 二度目は、少しゆっくり言うと親切です。i griega の代わりに ye と言っても正解です。

13. 次の会話を日本語にしましょう。

A: ¿Cómo se dice «arigato» en español?

B: Gracias.

A: ¿Cómo se escribe?

B: Ge, erre, a, ce, i, a, ese.

答え

A: 「ありがとう」はスペイン語で何と言いますか。

B: グラシアスです。

A: どうつづりますか。

B: G、R、A、C、I、A、S です。

チャレンジ

14. 自分の名前(名字と名前)を、スペイン語の文字の名前でつづって書きましょう。そのあと、スペイン語を話す人がルールどおりに読むとどう聞こえるかをカタカナで書き、日本語に近く呼んでもらうための言い直し方も考えてみましょう。

答え

解答例(藤田はるかの場合):

つづり: efe, u, jota, i, te, a と hache, a, erre, u, ka, a

スペイン語のルールで読むと: フヒタ、アルカ

言い直すなら: Fuyita、Jaruka

チェックポイント: h、j、z、ge、gi、ti、tu のような、読み方が日本語のローマ字とずれる文字に気づけたか。文字の名前の強く読むところ(エフェ、ホタ、アチェなど)に気をつけて声に出せたか。

15. スペイン語の早口ことばです。カタカナを見ずに、声に出して3回ずつ読んでみましょう。(1) では、すべての r が一回はじく音か巻き舌かを考えてから読んでください。

(1) Erre con erre cigarro, erre con erre barril, rápido ruedan los carros del ferrocarril.(rr で cigarro(葉巻)、rr で barril(たる)。鉄道の車両が速く走る。)

(2) Tres tristes tigres tragan trigo en un trigal.(3頭の悲しいトラが、麦畑で麦を飲みこむ。)

答え

(1) エレ コン エレ シガロ、エレ コン エレ バリル、ラピド ルエダン ロス カロス デル フェロカリル。

r は全部巻き舌です。erre、cigarro、barril、carros、ferrocarril は rr、rápido と ruedan は単語の最初の r だからです。ferrocarril には巻き舌が2回あります。

(2) トレス トリステス ティグレス トラガン トリゴ エン ウン トリガル。

こちらは反対に、r は全部一回はじく音です。tr は、t と r の間に母音を入れず、一息で言えるとぐっとスペイン語らしくなります。ti は「チ」ではなく「ティ」です。

最初はゆっくりで大丈夫です。スペイン語圏の子どもたちも、この早口ことばで巻き舌を練習します。

名詞の性と冠詞

スペイン語の名詞には、男性と女性の区別があります。聞くと難しそうですが、ほとんどは単語の最後の文字を見ればわかります。このレッスンが終わるころには、カフェやバルで、ほしいものを自分で注文できるようになります。

会話

マドリードのバル(軽食も出す、スペインの気軽な喫茶店兼居酒屋)。ユキとルシアがカウンターで注文しています。

スペイン語日本語
Camarero: Hola, buenas tardes.店員: こんにちは。
Lucía: Hola. Un café con leche, por favor.ルシア: こんにちは。カフェオレをひとつお願いします。
Camarero: ¿Y para usted?店員: そちらの方は?
Yuki: Un té verde, por favor.ユキ: 緑茶をお願いします。
Camarero: ¿Algo más?店員: ほかに何か?
Lucía: Sí, unos churros.ルシア: ええ、チュロスを。
Yuki: Y una tortilla, por favor.ユキ: それと、トルティーヤをひとつお願いします。
Camarero: ¿La tortilla grande o pequeña?店員: トルティーヤは、大きいのと小さいの、どちらにしますか。
Yuki: Pequeña, por favor.ユキ: 小さいのをお願いします。
Camarero: Muy bien. Un café con leche, un té verde, unos churros y una tortilla pequeña.店員: かしこまりました。カフェオレ、緑茶、チュロス、小さいトルティーヤですね。

スペインの tortilla(トルティヤ)は、じゃがいもを入れた厚焼きのオムレツです。メキシコで tortilla を頼むと、とうもろこしの薄いパンが出てきます。同じ言葉でも、国によって指すものが違うことがあるのです。

会話には un、una、unos、la のような短い言葉がたくさん出てきました。これが今日の主役です。新しい表現では、¿Algo más?(アルゴ マス、ほかに何か?)と para usted(パラ ウステッ、あなたには)も覚えておくと、お店でとても役に立ちます。

名詞には男性と女性がある

スペイン語の名詞は、すべて男性名詞か女性名詞のどちらかです。人や動物だけでなく、コーヒーにもテーブルにも性があります。

うれしいことに、多くの名詞は最後の文字でわかります。

o で終わる名詞は、ほとんど男性: libro(リブロ、本)、vino(ビノ、ワイン)、chico(チコ、男の子)

a で終わる名詞は、ほとんど女性: casa(カサ、家)、cerveza(セルベサ、ビール)、chica(チカ、女の子)

最初のレッスンで出てきた Encantado と Encantada と同じで、o なら男性、a なら女性。スペイン語ではこのパターンに何度も出会います。

それ以外の文字で終わる名詞は、一つずつ覚えます。café(コーヒー)と hotel(ホテル)は男性、leche(牛乳)と ciudad(町)は女性です。このあと出てくる el や la とセットで覚えてしまうのがいちばんの近道です。

人を表す名詞は、相手に合わせて変わる

人を表す名詞は、男性と女性で形が変わるものが多くあります。o を a に変えたり、子音のあとに a を足したりします。

amigo(アミゴ、男の友だち)→ amiga(アミガ、女の友だち)

profesor(プロフェソル、男の先生)→ profesora(プロフェソラ、女の先生)

例 最後の文字を見て、男性か女性かを考えてみましょう。

libro: o で終わるので男性。mesa(メサ、テーブル): a で終わるので女性。hotel: l で終わるので、最後の文字ではわかりません。覚えておく単語で、男性です。

やってみよう 次の名詞は、男性と女性のどちらでしょう。(1) tortilla (2) vino (3) amiga (4) churro

答え

(1) 女性。a で終わります。(2) 男性。o で終わります。(3) 女性。女の友だちです。(4) 男性。o で終わります。

buenos días と buenas tardes で形が違ったのはなぜ?

最初のレッスンで出てきた謎の答えです。día(日)は a で終わるのに、男性名詞なのです。だから男性の形の buenos がつきます。tarde(午後)と noche(夜)は女性名詞なので、buenas になります。

a で終わるのに男性という名詞は、ほかにも mapa(地図)や problema(問題)などがあります。逆に mano(手)は o で終わるのに女性です。foto(写真)と moto(バイク)が女性なのは、もとの長い形 fotografía、motocicleta が a で終わる女性名詞だからです。

数は多くないので、出会ったときに el や la といっしょに覚えれば大丈夫です。

「ひとつの」un と「その」el

日本語にはありませんが、スペイン語の名詞には、ふつう前に短い言葉がつきます。これを冠詞といいます。冠詞は2種類あり、それぞれ名詞の性に合わせて形が変わります。

男性女性
ひとつの、あるununa
その、例のella

un(ウン)と una(ウナ)は「ひとつの」。初めて話に出てくるもの、どれでもいいひとつを言うときに使います。

el(エル)と la(ラ)は「その」。話している二人が、どれのことかわかっているものに使います。

会話をもう一度見てください。ユキは最初に una tortilla(トルティーヤをひとつ)と頼みました。店員さんは、そのユキが頼んだトルティーヤのことなので la tortilla と言っています。一度話に出たら、un や una が el や la に変わる。これが基本の流れです。

お店では「un + ほしいもの + por favor」

注文するときは、un か una のあとにほしいものを言って、por favor をつけるだけです。これでもう、スペイン語でコーヒーが頼めます。

Un café, por favor.(ウン カフェ、ポル ファボル)コーヒーをひとつお願いします。

Una cerveza, por favor.(ウナ セルベサ、ポル ファボル)ビールをひとつお願いします。

例 カフェで、自分には紅茶、友だちにはビールを頼みます。

Un té y una cerveza, por favor.(紅茶とビールをひとつずつお願いします。)

té は男性名詞なので un、cerveza は女性名詞なので una です。

やってみよう 次のものを注文しましょう。(1) ワインをひとつ (2) カフェオレをひとつ (3) トルティーヤをひとつ

答え

(1) Un vino, por favor.

(2) Un café con leche, por favor. con leche は「牛乳入りの」なので、性を決めるのは café です。

(3) Una tortilla, por favor.

例 本屋さんでの会話です。どちらの冠詞を使うかに注目しましょう。

A: Un libro, por favor.(本を1冊ください。)

B: ¿El libro grande o el libro pequeño?(大きいほうの本、それとも小さいほうの本?)

A が最初に言うときは「どれでもいい1冊」なので un libro。B は目の前にある2冊のことを言っているので el libro です。

やってみよう かっこに un、una、el、la のどれかを入れましょう。

A: (1) __ cerveza, por favor.

B: ¿(2) __ cerveza grande o pequeña?

答え

(1) Una。初めて話に出るビールで、cerveza は女性名詞です。

(2) La。A が今頼んだ、そのビールのことです。

机に性があるなんて、どういうこと?

男性名詞、女性名詞といっても、そのものが男らしい、女らしいという意味ではありません。単語をグループ分けするための名前のようなものだと考えてください。

その証拠に、同じものでも言葉によって性が違います。「太陽」はスペイン語では男性名詞の el sol、「月」は女性名詞の la luna ですが、ドイツ語では反対で、太陽が女性、月が男性です。

だから、意味から性を推理する必要はありません。最後の文字を見て、わからなければ el や la とセットで覚える。それで十分です。

2つ以上なら複数形

日本語では「本が1冊」でも「本が3冊」でも「本」のままですが、スペイン語では2つ以上になると名詞の形が変わります。作り方はとても規則的です。

母音で終わる名詞には -s: libro → libros、casa → casas、café → cafés

子音で終わる名詞には -es: hotel → hoteles(オテレス)、ciudad → ciudades(シウダデス)、profesor → profesores(プロフェソレス)

冠詞も複数形になります。これで、冠詞は全部で8つそろいます。

男性女性
その(1つ)ella
その(2つ以上)loslas
ひとつのununa
いくつかのunosunas

los libros(その本たち) las casas(その家々) unos churros(チュロスをいくつか) unas cervezas(ビールを何杯か)

会話でルシアが unos churros と頼んだのは、チュロスは何本かまとめて出てくるからです。unos と unas は「いくつかの」「何本かの」くらいの軽い意味で、日本語に訳さなくてもかまいません。

男女まざったグループは男性の形

男の子と女の子がまざったグループは、男性の複数形 los chicos で表します。los amigos は、男の友だちだけのときにも、男女まざったグループのときにも使えます。女性だけのときは las amigas です。

ひとつだけ、つづりの注意です。japonés → japoneses、jamón → jamones のように、最後の音節にアクセント記号がある単語は、複数形で記号がなくなります。音節が1つ増えて、記号がなくてもルールどおりの場所を強く読めるようになるからです。強く読む場所のルールは発音のレッスンで見たとおりです。

例 次の言葉を複数形にします。

el chico → los chicos(男の子たち)

la cerveza → las cervezas(ビール)

un hotel → unos hoteles(いくつかのホテル)

やってみよう 次の言葉を複数形にしましょう。(1) la amiga (2) el profesor (3) una ciudad (4) un café

答え

(1) las amigas (2) los profesores。r で終わるので -es です。(3) unas ciudades。d で終わるので -es。(4) unos cafés。é は母音なので -s だけです。

形容詞も名詞に合わせる

「大きい」「白い」のような形容詞は、スペイン語ではふつう名詞のうしろに置きます。日本語とは順番が逆です。

un café grande(大きいコーヒー) una casa blanca(白い家)

そして形容詞も、名詞の性と数に合わせて形を変えます。o で終わる形容詞は、4つの形を使い分けます。

男性女性
1つblancoblanca
2つ以上blancosblancas

el vino blanco(白ワイン) la casa blanca(白い家) los coches blancos(白い車) las mesas blancas(白いテーブル)

e や子音で終わる形容詞は、男女同じ形

grande(大きい)、verde(緑の)、azul(青い)のように、o で終わらない形容詞は、男性にも女性にも同じ形を使います。複数のときだけ、名詞と同じように -s か -es をつけます。

un té verde(緑茶) una mesa verde(緑のテーブル) unos coches azules(青い車)

会話の店員さんの ¿La tortilla grande o pequeña? を見てください。grande は男女同じ形なのでそのまま、pequeño は tortilla に合わせて pequeña になっています。

buenos días の bueno は、名詞の前

bueno(よい)は、名詞の前に置くこともよくあります。buenos días は「よい日々を」、buenas noches は「よい夜を」という意味で、día と noche の性と数に合わせて、bueno が buenos、buenas に変わっていたのです。

例 名詞と形容詞を組み合わせます。

una cerveza + pequeño → una cerveza pequeña(小さいビール)

unos churros + bueno → unos churros buenos(おいしいチュロス)

las chicas + japonés → las chicas japonesas(日本人の女の子たち)

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) 赤い車(coche, rojo) (2) 白い家々(casas, blanco) (3) 小さいコーヒー(café, pequeño)

答え

(1) un coche rojo または el coche rojo

(2) unas casas blancas または las casas blancas

(3) un café pequeño または el café pequeño

冠詞は、どれでもいいひとつなら un、どれのことかわかっていれば el です。

「私は日本人です」

国籍を表す言葉も形容詞で、同じように形が変わります。最初のレッスンで覚えた Soy(私は〜です)と組み合わせると、すぐに使えます。

Soy japonés.(ソイ ハポネス)私は日本人です。(男性)

Soy japonesa.(ソイ ハポネサ)私は日本人です。(女性)

注意したいのは、japonés や español のように子音で終わる国籍は、女性のときに a を足すことです。grande や azul とは違うので、セットで覚えてしまいましょう。japonesa は音節が1つ増えてルールどおりに ne を強く読むので、複数形の japoneses と同じく、アクセント記号がなくなります。

男性女性意味
japonésjaponesa日本人、日本の
españolespañolaスペイン人、スペインの
mexicanomexicanaメキシコ人、メキシコの
colombianocolombianaコロンビア人、コロンビアの

国籍の言葉は「日本の」という意味にもなります。comida japonesa(コミダ ハポネサ)は「日本料理」です。また、japonés と español は「日本語」「スペイン語」という意味でも使います。

例 ユキとルシアが国籍を言います。

Yuki: Soy japonesa.(私は日本人です。)

Lucía: Soy española.(私はスペイン人です。)

やってみよう 次の人になったつもりで、国籍を言いましょう。(1) 健太(日本人の男性) (2) メキシコ人の女性ソフィア (3) あなた自身

答え

(1) Soy japonés.

(2) Soy mexicana.

(3) あなたが男性なら Soy japonés.、女性なら Soy japonesa. です。日本人でなければ、自分の国籍を辞書で調べてみましょう。

スペインと中南米で、単語は違うの?

文法はほとんど同じですが、毎日使う単語には違いがあります。初めのうちに出会いそうなものをいくつか紹介します。

スペイン中南米意味
el cocheel carro、el auto車
el zumoel jugoジュース
la patatala papaじゃがいも
el ordenadorla computadoraパソコン

会話の tortilla のように、同じ言葉で違うものを指すこともあります。どちらを使っても、たいていは通じます。わからないときは、前回のレッスンで覚えた ¿Cómo se dice...? で聞いてみましょう。

単語

スペイン語読み方意味
un caféウン カフェコーヒー(ひとつ)
un café con lecheウン カフェ コン レチェカフェオレ
un téウン テ紅茶、お茶
la lecheラ レチェ牛乳
el vinoエル ビノワイン
la tortillaラ トルティヤスペイン風オムレツ(スペイン)、とうもろこしのパン(メキシコ)
los churrosロス チュロス(巻き舌)チュロス
el libroエル リブロ本
la casaラ カサ家
la mesaラ メサテーブル
el cocheエル コチェ車(スペイン)
el hotelエル オテルホテル
la ciudadラ シウダッ町、都市
el chico / la chicaエル チコ / ラ チカ男の子 / 女の子
el amigo / la amigaエル アミゴ / ラ アミガ友だち(男性 / 女性)
el profesor / la profesoraエル プロフェソル / ラ プロフェソラ先生(男性 / 女性)
grandeグランデ大きい
pequeñoペケニョ小さい
buenoブエノよい、おいしい
blancoブランコ白い
rojoロホ(巻き舌)赤い
verdeベルデ緑の
azulアスル青い
japonés / japonesaハポネス / ハポネサ日本人、日本の、日本語
español / españolaエスパニョル / エスパニョラスペイン人、スペインの、スペイン語
mexicano / mexicanaメヒカノ / メヒカナメキシコ人、メキシコの
¿Algo más?アルゴ マスほかに何か?
para ustedパラ ウステッあなたには
oオまたは

練習問題

最初の会話を、もう一度声に出して読んでみてください。un、una、unos、la のひとつひとつが、なぜその形なのか説明できるはずです。

基本

1. el か la をつけましょう。(a) vino (b) casa (c) leche (d) hotel

答え

(a) el vino (b) la casa (c) la leche (d) el hotel

(c) と (d) は最後の文字ではわからないので、セットで覚える単語です。

2. un か una をつけましょう。(a) chica (b) libro (c) cerveza (d) café

答え

(a) una chica (b) un libro (c) una cerveza (d) un café

3. 複数形にしましょう。(a) el vino (b) la mesa (c) un coche (d) una tortilla

答え

(a) los vinos (b) las mesas (c) unos coches (d) unas tortillas

4. 正しい形を選びましょう。(a) la casa (blanco / blanca) (b) los chicos (japonés / japoneses) (c) una cerveza (grande / granda) (d) unas mesas (rojos / rojas)

答え

(a) blanca (b) japoneses (c) grande。grande は男女同じ形で、granda という形はありません。(d) rojas

5. 日本語にしましょう。(a) un café con leche (b) las casas blancas (c) ¿Algo más?

答え

(a) カフェオレ(ひとつ) (b) その白い家々 (c) ほかに何か?

6. 女性の形にしましょう。(a) el amigo (b) el profesor (c) el chico

答え

(a) la amiga (b) la profesora。子音で終わるので a を足します。(c) la chica

冠詞も el から la に変わることを忘れずに。

7. 店員さんに ¿Algo más? と聞かれました。「いいえ、けっこうです。ありがとう」と答えましょう。

答え

No, gracias.

これだけで「もう十分です、ありがとう」の意味になります。

8. メキシコ人の男性カルロスが、自分の国籍を言います。スペイン語で何と言うでしょう。

答え

Soy mexicano. 男性なので o で終わる形です。

応用

9. 次の言葉には、それぞれ1か所ずつまちがいがあります。直しましょう。(a) un cerveza (b) la libro (c) las chicas japoneses (d) el café pequeña

答え

(a) una cerveza。cerveza は女性名詞です。

(b) el libro。libro は男性名詞です。

(c) las chicas japonesas。女性の複数なので japonesas です。

(d) el café pequeño。café は男性名詞なので、形容詞も男性の形にします。

10. 単語を並べかえて、正しい順番にしましょう。(a) blanco / vino / el (b) grande / una / por favor / cerveza

答え

(a) el vino blanco(白ワイン)。形容詞は名詞のうしろです。

(b) Una cerveza grande, por favor.(大きいビールをひとつお願いします。)

11. スペイン語で言いましょう。(a) その日本人の先生たち(全員女性) (b) 大きいホテル(ひとつ) (c) 何台かの青い車

答え

(a) las profesoras japonesas

(b) un hotel grande

(c) unos coches azules。azul は l で終わるので、複数形は -es です。中南米なら unos carros azules です。

12. 次の言葉は、どんなグループを表せるでしょう。(a) los chicos (b) las chicas (c) unos amigos

答え

(a) 男の子だけのグループ、または男の子と女の子がまざったグループ。

(b) 女の子だけのグループ。

(c) 男の友だちだけ、または男女まざった友だち何人か。

男性の複数形は、男女まざったグループにも使います。

13. カフェでの会話です。かっこにあなたのせりふを入れましょう。

Camarero: Hola, buenas tardes.

Tú: (1)(コーヒーとチュロスをお願いします。)

Camarero: ¿El café grande o pequeño?

Tú: (2)(小さいのをお願いします。)

Camarero: ¿Algo más?

Tú: (3)(それと、白ワインをひとつ。)

答え

(1) Un café y unos churros, por favor. あいさつの Hola, buenas tardes. を前につけるとさらに自然です。

(2) Pequeño, por favor. café に合わせて男性の形です。

(3) Y un vino blanco, por favor.

14. 次の会話を日本語にしましょう。

A: Una tortilla y un vino blanco, por favor.

B: ¿La tortilla grande o pequeña?

A: Grande, por favor.

答え

A: トルティーヤと白ワインをひとつずつお願いします。

B: トルティーヤは、大きいのと小さいの、どちらにしますか。

A: 大きいのをお願いします。

B が una tortilla ではなく la tortilla と言っているのは、A が今頼んだ、そのトルティーヤのことだからです。

チャレンジ

15. 小さなカフェのメニューを、スペイン語で作ってみましょう。飲み物や食べ物を4つ、それぞれ形容詞をひとつつけて、el か la といっしょに書きます。日本語訳もつけましょう。

答え

解答例:

el café grande(大きいコーヒー)

el vino blanco(白ワイン)

la cerveza pequeña(小さいビール)

el té verde(緑茶)

チェックポイント: 形容詞が名詞のうしろにあるか。o で終わる形容詞は、名詞が女性なら a に変えたか(cerveza pequeña)。grande や verde は男女同じ形のままにしたか。el と la が名詞の性に合っているか。複数にしたものがあれば、名詞、冠詞、形容詞の3つとも複数になっているか(los churros buenos)。

16. バルで、あなたと店員さんの会話を6行で書きましょう。あいさつ、2つ以上の注文、店員さんの ¿Algo más?、そして店員さんが注文したものを el や la で聞き返す場面を入れてください。

答え

解答例:

Camarera: Hola, buenas noches.

Tú: Buenas noches. Una cerveza y una tortilla, por favor.

Camarera: ¿La cerveza grande o pequeña?

Tú: Grande, por favor.

Camarera: Muy bien. ¿Algo más?

Tú: No, gracias.

チェックポイント: あいさつが時間帯に合っているか。最初に頼むときは un や una、店員さんが聞き返すときは el や la になっているか。形容詞がものの性に合っているか。店員さんが女性なら Camarera、男性なら Camarero です。

ser と estar

日本語の「〜です」にあたる言葉が、スペイン語には2つあります。ser と estar です。数が多いのには、ちゃんと理由があります。このレッスンが終わるころには、出身や仕事、今いる場所や今の気分、町に何があるかまで話せるようになります。

会話

東京の語学カフェ。ルシアが、メキシコから来た友だちのマルコをユキに紹介します。

スペイン語日本語
Lucía: Yuki, él es Marco. Es de México.ルシア: ユキ、こちらはマルコ。メキシコ出身なの。
Yuki: Hola, Marco. Soy Yuki. Encantada.ユキ: こんにちは、マルコ。ユキです。はじめまして。
Marco: Mucho gusto, Yuki. ¿De dónde eres?マルコ: はじめまして、ユキ。出身はどこ?
Yuki: Soy de Yokohama.ユキ: 横浜よ。
Marco: ¿Dónde está Yokohama?マルコ: 横浜って、どこにあるの?
Yuki: Está cerca de Tokio. Es una ciudad muy bonita.ユキ: 東京の近くよ。とてもきれいな町なの。
Marco: ¿Y qué hay en Yokohama?マルコ: 横浜には何があるの?
Yuki: Hay un barrio chino muy grande y un puerto.ユキ: 大きな中華街と、港があるよ。
Marco: ¡Qué bien! ¿Y cómo estás hoy?マルコ: いいね。ところで、今日の調子はどう?
Yuki: Estoy un poco cansada, pero contenta.ユキ: ちょっと疲れてるけど、楽しいよ。

この会話には「〜です」が何度も出てきますが、使われている動詞は3種類あります。

es、eres、soy は ser の仲間で、出身や「どんな町か」を言っています。está、estás、estoy は estar の仲間で、「どこにあるか」と「今の調子」を言っています。そして hay は「〜がある」です。今日は、この3つを順番に見ていきます。

新しい表現では、¡Qué bien!(ケ ビエン、いいね)と un poco(ウン ポコ、少し)が便利です。pero(でも)は、発音のレッスンで perro(犬)と比べた言葉でしたね。

ser: 何者か、どんなものか

ser(セル)は、「その人やものが何なのか」「どんなものなのか」を言う動詞です。最初のレッスンで覚えた Soy Yuki. の soy も、実はこの ser の形でした。

動詞の形は、「誰が」によって変わります。まず全部を並べてみましょう。

誰がser読み方
yo(私)soyソイ
tú(あなた、親しい相手)eresエレス
él / ella / usted(彼、彼女、あなた・ていねい)esエス
nosotros / nosotras(私たち)somosソモス
vosotros / vosotras(あなたたち、スペインで)soisソイス
ellos / ellas / ustedes(彼ら、彼女たち、あなたたち)sonソン

一度に全部覚えなくて大丈夫です。まずは soy(私は)、eres(あなたは)、es(彼・彼女は)の3つから始めましょう。

usted は「あなた」なのに、形は「彼・彼女」と同じ es です。最初のレッスンで ¿Cómo está usted? と s が消えたのと同じしくみです。vosotros は親しい「あなたたち」で、使うのはスペインだけ。中南米ではいつも ustedes です。

主語の yo や tú は、ふつうは言いません。soy と言えば「私は」だとわかるからです。Soy Yuki. に yo がなかったのは、そのためです。

ser で言うこと

ser は、名前、国籍、出身、仕事、そして人やものの性質を言うときに使います。

Soy Yuki.(私はユキです。)名前

Marco es mexicano.(マルコはメキシコ人です。)国籍

Soy de Yokohama.(私は横浜出身です。)出身。de は「〜から」です。

Lucía es profesora.(ルシアは先生です。)仕事。スペイン語では、仕事の前に un や una をつけません。

Yokohama es una ciudad bonita.(横浜はきれいな町です。)性質

性質を言う形容詞は、名詞の性と冠詞のレッスンで見たとおり、人やものの性と数に合わせます。ciudad は女性名詞なので、形容詞も bonita です。

例 マルコが、自分と友だちを紹介します。

Soy Marco. Soy de México. Soy estudiante.(マルコです。メキシコ出身です。学生です。)

Ella es Lucía. Es española. Es profesora.(彼女はルシア。スペイン人です。先生です。)

やってみよう 次の人について、スペイン語で言いましょう。(1) あなたはどこの出身?(親しい相手に) (2) 私たちは日本人です。(男女のグループ) (3) 彼らは学生です。

答え

(1) ¿De dónde eres?

(2) Somos japoneses. 男女まざったグループなので、男性の複数形です。

(3) Son estudiantes. estudiante は男女同じ形で、複数は s をつけます。

estar: どこにいるか、今どんな調子か

estar(エスタル)は、「どこにいるか、どこにあるか」と「今どんな状態か」を言う動詞です。

実はもう知っています。最初のレッスンの ¿Cómo estás?(元気?)は、この estar でした。「今の調子はどう?」と聞いていたのです。

誰がestar読み方
yoestoyエストイ
túestásエスタス
él / ella / ustedestáエスタ
nosotros / nosotrasestamosエスタモス
vosotros / vosotras(スペインで)estáisエスタイス
ellos / ellas / ustedesestánエスタン

estoy 以外は、ほとんどの形にアクセント記号がつきます。強く読むのは、どれも ta のところです。

場所: 「〜にいる」「〜にある」

日本語で「〜にいる」「〜にある」と言いたいときは、estar を使います。場所の前には en(〜に、〜で)を置きます。

Estoy en Tokio.(エストイ エン トキオ)私は東京にいます。

¿Dónde estás?(ドンデ エスタス)どこにいるの?

El hotel está cerca de la estación.(ホテルは駅の近くにあります。)

dónde は「どこ」、cerca de は「〜の近くに」、反対の「〜から遠くに」は lejos de(レホス デ)です。

状態: 今の気分や体の調子

疲れている、うれしい、忙しいなど、「今そういう状態だ」と言うときも estar です。

Estoy cansado.(エストイ カンサド)疲れています。(男性)

Estoy cansada.(エストイ カンサダ)疲れています。(女性)

形容詞は、言う人の性に合わせます。最初のレッスンの Encantado、Encantada と同じです。

男性女性意味
cansadocansada疲れている
contentocontentaうれしい、楽しい
ocupadoocupada忙しい
enfermoenferma病気だ、具合が悪い
nerviosonerviosa緊張している

bien(元気だ)と mal(調子が悪い)は形が変わりません。Estoy bien. は誰が言っても同じです。

例 ルシアが電話でマルコと話しています。

Lucía: Marco, ¿dónde estás?(マルコ、どこにいるの?)

Marco: Estoy en el hotel. Estoy un poco enfermo.(ホテルにいるよ。ちょっと具合が悪いんだ。)

やってみよう スペイン語で言いましょう。(1) 私たちは大阪にいます。 (2) 彼女はとても忙しいです。 (3) 銀行(el banco)は駅の近くにあります。

答え

(1) Estamos en Osaka.

(2) Está muy ocupada. 彼女のことなので ocupada です。Ella está muy ocupada. と ella をつけても正解です。

(3) El banco está cerca de la estación.

ser か estar か、迷ったら

迷ったときは、次の2つの質問を自分にしてみてください。

場所のこと? → estar。「〜にいる」「〜にある」は estar です。

今の状態のこと? それとも、その人やものがどんなものか? → 今の状態なら estar、どんなものかなら ser です。

いちばん違いがわかりやすいのは、同じ人について両方を使ってみることです。

Marco es simpático.(マルコは感じのいい人です。)マルコがどんな人か。

Marco está contento.(マルコは今うれしそうです。)マルコの今の気分。

同じ形容詞でも、ser と estar で伝わることが変わります。

Lucía es guapa.(ルシアは美人です。)ルシアがどんな人か。

Lucía está guapa hoy.(今日のルシアはきれいだね。)今日の見た目。

例 会話のユキのせりふで確かめましょう。

Soy de Yokohama.: 出身は、ユキがどんな人かということなので ser。

Está cerca de Tokio.: 横浜がどこにあるか、場所なので estar。

Es una ciudad muy bonita.: 横浜がどんな町か、なので ser。

Estoy un poco cansada.: 今日の、今の状態なので estar。

やってみよう かっこに入るのは ser と estar のどちらでしょう。正しい形も書きましょう。(1) Yo __ de Kioto. (2) Kioto __ cerca de Osaka. (3) Hoy __ muy contenta. (4) Marco __ estudiante.

答え

(1) soy(ser)。出身です。

(2) está(estar)。場所です。

(3) estoy(estar)。今日の気分です。

(4) es(ser)。仕事や身分です。

例 1つの話の中で、両方を使ってみます。

Ana es profesora. Es muy simpática. Hoy está en Kioto. Está un poco nerviosa.(アナは先生です。とても感じがいい人です。今日は京都にいます。少し緊張しています。)

仕事と性格は ser、今いる場所と今の気分は estar です。

やってみよう 次の日本語をスペイン語にしましょう。主語はマルコです。「マルコはメキシコ人です。背が高いです(alto)。今は東京にいます。とてもうれしいです。」

答え

Marco es mexicano. Es alto. Está en Tokio. Está muy contento.

国籍と背の高さは、マルコがどんな人かなので ser。いる場所と今の気分は estar です。「今は」を強く言いたいときは、Ahora está en Tokio. と ahora(アオラ、今)をつけます。

ser と estar で意味が変わる言葉はある?

あります。いくつか知っておくと、会話がぐっと楽しくなります。

Es rico. は「お金持ちだ」、Está rico. は「(料理が)おいしい」。レストランで料理を食べて「おいしい!」と言うなら ¡Está muy rico! です。

Es aburrido. は「(人や映画が)退屈なものだ」、Está aburrido. は「(今)退屈している」。

Es listo. は「頭がいい」、Está listo. は「準備ができている」。

どれも「ser はどんなものか、estar は今の状態」という考え方で説明できます。

hay: 「〜がある」「〜がいる」

hay(アイ)は「〜がある」「〜がいる」という意味で、誰について言うときもこの形ひとつです。h は読まないので「アイ」です。

Hay un puerto.(港があります。)

Hay unos restaurantes muy buenos.(とてもおいしいレストランがいくつかあります。)

¿Hay wifi?(アイ ウィフィ)Wi-Fi はありますか。

No hay agua.(水がありません。)no を前に置くだけで「ない」になります。

旅行先では、¿Hay ...? だけで、ほしいものがあるかどうか聞けます。¿Hay un baño?(トイレはありますか。)これでもう、旅先で困りません。

hay と está の使い分け

「ある」と言いたいとき、hay と estar のどちらを使うかは、うしろの名詞で決まります。

hay は、相手がまだ知らないもの。un、una、unos、unas がつく名詞や、冠詞のない名詞と使います。

está は、相手もどれのことかわかっているもの。el、la がつく名詞や、町の名前と使います。

Hay un hotel cerca de la estación.(駅の近くにホテルがあります。)どのホテルか、相手はまだ知りません。

El hotel está cerca de la estación.(そのホテルは駅の近くにあります。)話題のホテルがどこにあるか言っています。

名詞の性と冠詞のレッスンで見た「初めて話に出るなら un、わかっているものなら el」と同じ考え方です。

例 道で、近くに銀行があるか聞きます。

A: Perdón, ¿hay un banco cerca?(すみません、近くに銀行はありますか。)

B: Sí, hay un banco en la calle Mayor.(はい、マヨール通りに銀行があります。)

やってみよう 次のことをスペイン語で聞きましょう。(1) 近くに薬局(una farmacia)はありますか。 (2) トイレはどこですか。

答え

(1) ¿Hay una farmacia cerca? Perdón, を前につけると、知らない人にも感じよく聞けます。

(2) ¿Dónde está el baño? 「どこにあるか」を聞くので estar。トイレは、そのお店や建物のトイレのことなので el baño です。

例 ユキが、自分の町を紹介します。

Soy de Yokohama. Yokohama está cerca de Tokio. Es una ciudad grande. Hay un puerto y hay muchos restaurantes.(横浜出身です。横浜は東京の近くにあります。大きな町です。港があって、レストランがたくさんあります。)

muchos(たくさんの)は形容詞なので、restaurantes に合わせて男性の複数形です。

やってみよう あなたの住んでいる町について、ser、estar、hay を1回ずつ使って3つの文を書きましょう。

答え

解答例(神戸の場合): Kobe está cerca de Osaka. Es una ciudad bonita. Hay un puerto muy grande.(神戸は大阪の近くにあります。きれいな町です。とても大きな港があります。)

チェックポイント: 場所は estar(está)、どんな町かは ser(es)、何があるかは hay になっているか。形容詞が ciudad に合わせて女性の形になっているか。

「トイレ」は、どこでも baño?

baño(バニョ)は、スペインでも中南米でも通じる、いちばん便利な言い方です。スペインのお店やレストランでは、servicio(セルビシオ)や aseo(アセオ)という言葉もよく見かけます。

聞くときは ¿Dónde está el baño? で十分ですが、もう少していねいにしたいときは、前に Perdón, をつけましょう。

単語

スペイン語読み方意味
serセル〜である(何者か、どんなものか)
estarエスタル〜にいる、〜にある、〜の状態だ
hayアイ〜がある、〜がいる
yoヨ私
él / ellaエル / エヤ彼 / 彼女
nosotros / nosotrasノソトロス / ノソトラス私たち
ellos / ellasエヨス / エヤス彼ら / 彼女たち
ustedesウステデスあなたたち
¿De dónde eres?デ ドンデ エレス出身はどこ?
¿Dónde está...?ドンデ エスタ〜はどこにありますか
deデ〜から、〜の
enエン〜に、〜で
cerca deセルカ デ〜の近くに
lejos deレホス デ〜から遠くに
ahoraアオラ今
hoyオイ今日
un pocoウン ポコ少し
¡Qué bien!ケ ビエンいいね、よかった
cansado / cansadaカンサド / カンサダ疲れている
contento / contentaコンテント / コンテンタうれしい、楽しい
ocupado / ocupadaオクパド / オクパダ忙しい
enfermo / enfermaエンフェルモ / エンフェルマ病気だ、具合が悪い
simpático / simpáticaシンパティコ / シンパティカ感じがいい
bonito / bonitaボニト / ボニタきれいな、すてきな
estudianteエストゥディアンテ学生
la estaciónラ エスタシオン駅
el bañoエル バニョトイレ
el bancoエル バンコ銀行
el restauranteエル レスタウランテレストラン

練習問題

最初の会話を、もう一度声に出して読んでみてください。どの「〜です」が ser で、どれが estar か、理由といっしょにわかるはずです。

基本

1. ser の形を書きましょう。(a) yo (b) tú (c) nosotros (d) ellas

答え

(a) soy (b) eres (c) somos (d) son

2. estar の形を書きましょう。(a) yo (b) usted (c) nosotros (d) ellos

答え

(a) estoy (b) está。usted は「彼・彼女」と同じ形です。(c) estamos (d) están

3. 次のことを言うとき、使うのは ser と estar のどちらでしょう。(a) 出身 (b) 今いる場所 (c) 仕事 (d) 今日の気分

答え

(a) ser (b) estar (c) ser (d) estar

4. 日本語にしましょう。(a) ¿De dónde eres? (b) Estamos un poco cansados. (c) No hay wifi.

答え

(a) 出身はどこ? (b) 私たちは少し疲れています。(c) Wi-Fi はありません。

5. 女性のルシアが「私はとても忙しいです」と言います。スペイン語で書きましょう。

答え

Estoy muy ocupada. 今の状態なので estar、女性なので ocupada です。

6. かっこに hay か está を入れましょう。(a) __ un hotel cerca. (b) El hotel __ cerca. (c) ¿__ un baño aquí? (d) ¿Dónde __ la estación?

答え

(a) Hay。un がついた、相手がまだ知らないホテルです。

(b) está。el がついた、話題のホテルの場所です。

(c) Hay。aquí(アキ)は「ここに」です。

(d) está。「どこにあるか」は estar です。

7. 友だちに電話して、「今どこにいるの?」と聞きましょう。

答え

¿Dónde estás? 「今」を強めたいときは ¿Dónde estás ahora? です。

8. 正しい形を選びましょう。(a) Lucía y Marco (es / son) amigos. (b) Yo (soy / estoy) en casa. (c) La ciudad (es / está) muy bonita.

答え

(a) son。2人なので ellos の形です。(b) estoy。場所です。en casa は「家に」。(c) es。どんな町かを言っています。

応用

9. 次の文には、それぞれ1か所まちがいがあります。直しましょう。(a) Soy en Tokio. (b) Estoy japonesa. (c) Hoy Lucía es cansada. (d) Está un banco cerca.

答え

(a) Estoy en Tokio. 場所なので estar。

(b) Soy japonesa. 国籍なので ser。

(c) Hoy Lucía está cansada. 今日の状態なので estar。

(d) Hay un banco cerca. un がついた、相手の知らないものなので hay。

10. スペイン語にしましょう。(a) 私たち(女性だけ)は学生です。 (b) ルシアとマルコは今、京都にいます。 (c) 近くにスーパー(un supermercado)はありますか。

答え

(a) Somos estudiantes. 主語を言うなら Nosotras somos estudiantes.

(b) Lucía y Marco están en Kioto ahora. Ahora Lucía y Marco están en Kioto. でも正解です。

(c) ¿Hay un supermercado cerca?

11. 語学カフェでアナと話しています。かっこにあなたのせりふを入れましょう。

Ana: Hola, soy Ana. ¿De dónde eres?

Tú: (1)(大阪出身です。)

Ana: ¿Dónde está Osaka?

Tú: (2)(京都の近くにあります。大きな町です。)

Ana: ¿Y qué hay en Osaka?

Tú: (3)(お城(un castillo)と、レストランがたくさんあります。)

答え

(1) Soy de Osaka.

(2) Está cerca de Kioto. Es una ciudad grande. 場所は estar、どんな町かは ser です。

(3) Hay un castillo y muchos restaurantes. hay は一度言えば、うしろに2つ並べられます。

12. マルコから届いたメッセージを日本語にしましょう。

Hola, Yuki: Estoy en Madrid. Es una ciudad muy bonita. El hotel está cerca de la estación y hay muchos restaurantes. Estoy cansado, pero muy contento. Marco

答え

こんにちは、ユキ。今マドリードにいます。とてもきれいな町です。ホテルは駅の近くにあって、レストランがたくさんあります。疲れているけど、とても楽しいです。マルコ

13. 次の相手に「出身はどちらですか」と聞きましょう。(a) 同じクラスの学生 (b) 初めて会った年上の人

答え

(a) ¿De dónde eres?

(b) ¿De dónde es usted? usted には「彼・彼女」と同じ es を使います。

14. 写真の説明を書きましょう。写真には、スペイン人の女の子が2人、公園(el parque)にいて、うれしそうにしています。3つの文で書いてください。

答え

Son españolas. Están en el parque. Están contentas.

国籍は ser、場所と気分は estar。2人とも女性なので、形容詞はすべて女性の複数形です。主語を言うなら Ellas son españolas. です。

チャレンジ

15. 自己紹介を5つの文で書きましょう。名前、国籍、出身の町、仕事、そして今日の気分を入れてください。

答え

解答例(女性のミサキの場合):

Hola, soy Misaki. Soy japonesa. Soy de Sendai. Soy estudiante. Hoy estoy un poco nerviosa, pero contenta.

チェックポイント: 名前、国籍、出身、仕事は ser(soy)、今日の気分は estar(estoy)になっているか。国籍と気分の形容詞が自分の性に合っているか。仕事の前に un や una をつけていないか。

16. 旅行先から友だちにメッセージを書きましょう。ser、estar、hay をそれぞれ2回以上使ってください。今いる町、どんな町か、何があるか、ホテルの場所、今の気分などを入れます。

答え

解答例:

Hola, Lucía: Estoy en Cancún. Es una ciudad muy bonita. Hay una playa muy grande y hay muchos restaurantes. El hotel está cerca de la playa. La gente es muy simpática. Estoy muy contenta. Yuki

(こんにちは、ルシア。今カンクンにいます。とてもきれいな町です。とても大きなビーチと、レストランがたくさんあります。ホテルはビーチの近くです。人がとても感じがいいです。すごく楽しいです。ユキ)

チェックポイント: 今いる町とホテルの場所は estar、どんな町か、どんな人かは ser、何があるかは hay になっているか。hay のあとの名詞に el や la をつけていないか。形容詞が名詞の性と数に合っているか。gente(人々)は意味は複数でも、形は女性の単数なので es simpática です。

現在形:規則動詞

ここからは、いよいよ動詞です。このレッスンが終わるころには、どこに住んでいて、何語を話して、何を勉強しているのか、スペイン語で話したり聞いたりできるようになります。

会話

語学カフェで、ユキとルシアがまた会いました。今日は、おたがいのことをもう少し聞いてみます。

スペイン語日本語
Lucía: Yuki, ¿hablas inglés?ルシア: ユキ、英語は話す?
Yuki: Sí, hablo inglés. Y estudio español, ¡claro!ユキ: うん、英語は話すよ。それにスペイン語も勉強してる、もちろん。
Lucía: ¿Dónde vives?ルシア: どこに住んでるの?
Yuki: Vivo en Yokohama. ¿Y tú?ユキ: 横浜に住んでる。あなたは?
Lucía: Vivo en Tokio. Trabajo en una escuela de idiomas.ルシア: 東京に住んでるの。語学学校で働いてる。
Yuki: ¿Enseñas español?ユキ: スペイン語を教えてるの?
Lucía: Sí. Y por la noche aprendo japonés.ルシア: うん。それに夜は日本語を習ってるの。
Yuki: ¡Qué bien! ¿Comes comida japonesa?ユキ: いいね。日本の料理は食べる?
Lucía: Sí, como mucho sushi. Pero no bebo sake.ルシア: うん、お寿司をたくさん食べるよ。でも日本酒は飲まないの。
Yuki: ¿No? ¡Yo sí!ユキ: そうなの? 私は飲むよ。

この会話には、「話す」「住む」「食べる」など、動詞がいくつも出てきます。全部を一度に覚える必要はありません。しくみがひとつわかれば、残りは同じように作れます。

動詞の形は「誰が」で変わる

会話でルシアは ¿hablas inglés? と聞き、ユキは hablo inglés と答えていました。どちらも「話す」という同じ動詞ですが、最後の文字が違います。

スペイン語の動詞は、誰がするのかによって、最後の部分が変わります。日本語の「話す」は、私が話しても、あなたが話しても「話す」のままですね。ここが、日本語といちばん違うところです。

でも、変わり方には決まったパターンがあります。辞書に載っている形は hablar(アブラル、話す)のように、最後が -ar、-er、-ir のどれかです。このレッスンの動詞は、その最後の2文字を取って、相手に合わせた語尾をつけるだけで作れます。

まずは「私」と「あなた(tú)」の2つから始めましょう。

hablar → habl + o → hablo(アブロ)私は話す

hablar → habl + as → hablas(アブラス)あなたは話す

Hablo japonés.(アブロ ハポネス)私は日本語を話します。

¿Hablas español?(アブラス エスパニョル)あなたはスペイン語を話す?

辞書の形の最後の r は、カタカナでは「ル」と書きますが、「ウ」の音は出しません。舌先で上の歯ぐきを一回だけ軽くはじいて終わりです。くわしくは発音のレッスンを見てください。

例 estudiar(エストゥディアル、勉強する)で、同じように作ってみます。

Estudio español.(エストゥディオ エスパニョル)私はスペイン語を勉強しています。

¿Estudias inglés?(エストゥディアス イングレス)あなたは英語を勉強してる?

やってみよう trabajar(トラバハル、働く)を使って言ってみましょう。(1) 私は大阪で働いています。(2) あなたは東京で働いてるの?

答え

(1) Trabajo en Osaka.(トラバホ エン オサカ)

(2) ¿Trabajas en Tokio?(トラバハス エン トキオ)

「〜で」「〜に」と場所を言うときは en を使います。

全員分の形を並べると

「彼」「私たち」なども入れて、hablar の形を全部並べると次のようになります。主語の言葉は、ser と estar のレッスンで soy, eres, es と一緒に見たものと同じです。

誰がhablar(話す)読み方
yo(私)habloアブロ
tú(あなた、親しい相手)hablasアブラス
él / ella / usted(彼、彼女、あなた・ていねい)hablaアブラ
nosotros / nosotras(私たち)hablamosアブラモス
vosotros / vosotras(あなたたち、スペインで)habláisアブライス
ellos / ellas / ustedes(彼ら、彼女たち、あなたたち)hablanアブラン

ていねいな usted は、意味は「あなた」でも、形は「彼・彼女」と同じ habla になります。最初のレッスンで、¿Cómo estás? がていねいになると ¿Cómo está usted? と s が消えたのを覚えていますか。あれと同じしくみです。

語尾だけ取り出すと -o, -as, -a, -amos, -áis, -an。全部を一度に覚えなくても大丈夫です。毎日の会話でいちばんよく使うのは、上の3つ(hablo, hablas, habla)です。

vosotros って、どこで使うの?

vosotros(ボソトロス)は「あなたたち」の親しい言い方で、使うのはスペインだけです。友だち数人に「きみたち、英語話す?」と聞くなら、スペインでは ¿Habláis inglés? と言います。

中南米では vosotros を使わず、親しい相手でもていねいな相手でも、「あなたたち」は全部 ustedes です。¿Hablan inglés? になります。

どちらの地域でも ustedes で話せば通じるので、まずは ustedes の形(hablan)を覚えておけば十分です。スペインに行く予定がある人は、vosotros の形も聞いてわかるようにしておくと安心です。

-er と -ir の動詞

会話には、-ar 以外の動詞も出てきました。comer(コメル、食べる)、beber(ベベル、飲む)、aprender(アプレンデル、習う)、vivir(ビビル、住む)です。

Como mucho sushi. 私はお寿司をたくさん食べます。

¿Comes comida japonesa? あなたは日本の料理を食べる?

Vivo en Yokohama. 私は横浜に住んでいます。

¿Dónde vives? あなたはどこに住んでるの?

「私」はやっぱり -o で終わっています。-ar の動詞と違うのは、そのあとの母音です。-ar の動詞の a が、e に変わると覚えましょう。hablas が comes に、habla が come になります。

-ir の動詞も、ほとんど -er と同じです。違うのは「私たち」と「あなたたち」の2つだけです。

誰がcomer(食べる)vivir(住む)
yocomovivo
túcomesvives
él / ella / ustedcomevive
nosotros / nosotrascomemosvivimos
vosotros / vosotras(スペインで)coméisvivís
ellos / ellas / ustedescomenviven

読み方は、コモ、コメス、コメ、コメモス、コメイス、コメン。vivir も同じ場所を強く読み、ビボ、ビベス、ビベ、ビビモス、ビビス、ビベンです。v は b と同じ音で、下唇はかみません。

例 beber(飲む)で、聞いて答えます。

¿Bebes café?(ベベス カフェ)コーヒーは飲む?

Sí, bebo café.(シ、ベボ カフェ)うん、コーヒーを飲むよ。

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) 私はメールを1通書きます(escribir、書く / un correo、メール)。(2) 私たちは横浜に住んでいます。(3) ルシアは日本語を習っています。

答え

(1) Escribo un correo.(エスクリボ ウン コレオ)

(2) Vivimos en Yokohama. -ir の動詞なので、「私たち」は -imos です。

(3) Lucía aprende japonés. ルシアは「彼女」なので、usted と同じ形の aprende です。

英語に似ている動詞はある?

たくさんあります。英語を少し知っていると、意味の見当がつく -ar の動詞がすぐに増えます。

estudiar(study、勉強する)、practicar(practice、練習する)、usar(use、使う)、visitar(visit、訪ねる)、preparar(prepare、準備する)、necesitar(need、必要とする)

どれも hablar と同じ語尾で変わるので、Practico español.(スペイン語を練習しています)、Visitamos Madrid.(私たちはマドリードを訪ねます)のように、今日からそのまま使えます。

ただし、つづりは似ていても読み方はスペイン語のルールどおりです。usar は「ユーザー」ではなく、ウサルと読みます。

「私は」は言わなくていい

ここで、日本語を話す人にうれしいお知らせです。スペイン語でも、「私は」「あなたは」は、ふつう言いません。

日本語でも「横浜に住んでる」と言えば、「私は」がなくても通じますね。スペイン語では、動詞の語尾がもう「誰が」を教えてくれます。vivo の o を見れば「私」、vives の es を見れば「あなた」だとわかるので、yo や tú をつけると、少しくどく聞こえます。

では、いつ yo や tú を言うのでしょう。答えは「ほかの人と比べたいとき」です。会話の最後で、ルシアが「日本酒は飲まない」と言ったあと、ユキは ¡Yo sí!(私は飲むよ)と返していました。日本語で「私は」を強めて言う場面と、だいたい同じです。

No bebo café. Yo bebo té. 私はコーヒーは飲みません。私は紅茶を飲みます。

もうひとつ、habla のように「彼」「彼女」「usted」が同じ形になるときは、誰の話かわからなければ名前や él, ella, usted を足します。Lucía habla japonés. のように言えば、まちがえようがありません。

例 友だちに ¿Hablas inglés? と聞かれました。

Sí, hablo inglés.(うん、英語を話すよ。)

Sí, yo hablo inglés. も文法的には正しいのですが、「(ほかの人はともかく)私は話すよ」という響きになります。ふだんは yo なしがいちばん自然です。

やってみよう 主語が書いてなくても、誰の話かわかりますか。(a) Vivimos en Osaka. (b) ¿Comes carne?(carne は肉) (c) Trabajan en un hotel.

答え

(a) -imos なので「私たち」。私たちは大阪に住んでいます。

(b) -es なので「あなた(tú)」。肉は食べる?

(c) -an なので「彼ら」「彼女たち」「あなたたち」のどれか。ホテルで働いています。誰のことかは、前後の話でわかります。

質問する、「〜しない」と言う

質問の作り方は、とても簡単です。ふつうの文の前後に ¿ ? をつけて、最後を上げて言うだけ。英語の do のような言葉はいりません。日本語で「話す」を「話す?」と上げ調子にするのと同じ感覚です。

Hablas inglés. 英語を話すね。

¿Hablas inglés? 英語は話す?

主語を言うときは、動詞のあとに置くこともよくあります。¿Habla usted español?(スペイン語をお話しになりますか)、¿Vive Lucía en Tokio?(ルシアは東京に住んでるの?)のような形です。

例 Kenta trabaja en un hotel.(健太はホテルで働いている。)を質問にします。

¿Kenta trabaja en un hotel? または ¿Trabaja Kenta en un hotel?(健太はホテルで働いてるの?)

やってみよう 次の文を質問の形にして、言ってみましょう。(1) Lucía enseña español.(ルシアはスペイン語を教えている。) (2) Ustedes viven en Kioto.(あなたたちは京都に住んでいる。)

答え

(1) ¿Lucía enseña español? または ¿Enseña Lucía español?

(2) ¿Ustedes viven en Kioto? または ¿Viven ustedes en Kioto?

どちらの語順でも正解です。最後を上げて言えば、ちゃんと質問に聞こえます。

「〜しない」は no を前に置くだけ

「〜しない」と言うときは、動詞のすぐ前に no を置きます。

No bebo sake. 日本酒は飲みません。

No trabajamos en Tokio. 私たちは東京では働いていません。

質問に「いいえ」で答えると、no が2つ並びます。最初の No は「いいえ」、2つ目の no は「〜しない」です。

¿Hablas francés? No, no hablo francés. フランス語は話す? いいえ、フランス語は話しません。

例 「はい」と「いいえ」の両方で答えてみます。¿Comes carne?(肉は食べる?)

Sí, como carne.(うん、肉を食べるよ。)

No, no como carne.(ううん、肉は食べないよ。)

やってみよう 次の質問に「いいえ」で答えましょう。(1) ¿Bebes café? (2) ¿Estudias francés?

答え

(1) No, no bebo café.

(2) No, no estudio francés.

ふたつ目の no を忘れて「No, bebo café.」と言うと、「いいえ、コーヒーを飲みます」という意味になってしまいます。

hablo は「話す」? それとも「話している」?

どちらでもあります。スペイン語の現在形は、日本語の「〜する」と「〜している」の両方をまかなえます。

Vivo en Yokohama. は「横浜に住んでいます」、Estudio español. は「スペイン語を勉強しています」。Como sushi. は「お寿司を食べる」と「お寿司を食べている」のどちらにもなり、どちらの意味かは場面でわかります。

「今まさに〜している最中」を特に強く言う形もあるのですが、ふだんの会話は現在形だけで十分にこなせます。日本語に訳すときは、自然に聞こえるほうを選んでください。

「どこ?」「何?」とたずねる

会話のルシアは ¿Dónde vives?(どこに住んでるの?)と聞いていました。質問の言葉を文の最初に置くと、「はい・いいえ」ではなく中身を聞く質問になります。

スペイン語読み方意味
¿Dónde...?ドンデどこで、どこに
¿Qué...?ケ何を、何の
¿Cómo...?コモどのように

¿Dónde trabajas? どこで働いてるの?

¿Qué estudias? 何を勉強してるの?

¿Qué idiomas hablas? 何語を話すの?(idiomas は「言語」の複数形)

最初のレッスンの ¿Cómo te llamas? にも、cómo が入っていましたね。疑問の言葉には、いつもアクセント記号がつきます。dónde, qué, cómo の記号を忘れないようにしましょう。

例 ¿Qué bebes?(何を飲む?)と聞かれて、紅茶と答えます。

Bebo té.(紅茶を飲むよ。)

やってみよう 質問の言葉を入れて、文を完成させましょう。(1) ¿(  ) vive Kenta?(健太はどこに住んでいるの?) (2) ¿(  ) comen ustedes?(あなたたちは何を食べるの?)

答え

(1) ¿Dónde vive Kenta?

(2) ¿Qué comen ustedes?

これで、相手のことをあれこれ聞けるようになりました。

単語

スペイン語読み方意味
hablarアブラル話す
estudiarエストゥディアル勉強する
trabajarトラバハル働く
enseñarエンセニャル教える
escucharエスクチャル聞く
cocinarコシナル料理する
comprarコンプラル買う
comerコメル食べる
beberベベル飲む
aprenderアプレンデル習う、学ぶ
leerレエル読む
vivirビビル住む
escribirエスクリビル書く
el idiomaエル イディオマ言語、〜語(a で終わるが男性名詞)
el japonésエル ハポネス日本語
el inglésエル イングレス英語
el españolエル エスパニョルスペイン語
la escuelaラ エスクエラ学校
la comidaラ コミダ食べ物、料理、食事
la carneラ カルネ肉
el caféエル カフェコーヒー、カフェ
el téエル テ紅茶、お茶
el libroエル リブロ本
muchoムチョたくさん
un poco (de)ウン ポコ少し(の)
por la nocheポル ラ ノチェ夜に
peroペロでも
¿dónde?ドンデどこ?
¿qué?ケ何?
¡claro!クラロもちろん

言語の名前は、文の中では hablo japonés のように el をつけずに使うのがふつうです。

練習問題

最初の会話をもう一度、声に出して読んでみましょう。動詞の語尾を見るだけで、誰の話なのかわかるはずです。それから、次の問題に進みます。

基本

1. 「私は〜する」の形にしましょう。(a) cocinar (b) leer (c) escribir

答え

(a) cocino (b) leo (c) escribo。最後の2文字を取って、-o をつけます。

2. かっこの動詞を正しい形にしましょう。(a) Nosotros (  ) en Kobe.(vivir) (b) Ellos (  ) inglés.(hablar) (c) ¿Tú (  ) carne?(comer)

答え

(a) vivimos (b) hablan (c) comes

3. 日本語にしましょう。(a) No hablo francés. (b) ¿Dónde trabajas? (c) Leemos un libro.

答え

(a) フランス語は話しません。(b) どこで働いてるの? (c) 私たちは本を(1冊)読みます。

4. 次の形は、誰がするときの形でしょう。(a) escuchas (b) compramos (c) aprende

答え

(a) tú(あなた) (b) nosotros / nosotras(私たち) (c) él / ella / usted(彼、彼女、あなた・ていねい)

5. 「私は紅茶を飲みます」をスペイン語で言いましょう。

答え

Bebo té. Yo はつけないのが自然です。

6. 「〜しない」の文にしましょう。(a) Estudio inglés. (b) Lucía cocina.

答え

(a) No estudio inglés. (b) Lucía no cocina. no は動詞のすぐ前です。

7. 年上のお客さんに「英語をお話しになりますか」と聞くのは、どちらでしょう。(a) ¿Hablas inglés? (b) ¿Habla usted inglés?

答え

(b) ¿Habla usted inglés? usted は「彼・彼女」と同じ habla の形を使います。

応用

8. 単語を並べかえて、文を作りましょう。(a) café / no / bebo (b) hablas? / ¿Qué / idiomas

答え

(a) No bebo café.(コーヒーは飲みません。)

(b) ¿Qué idiomas hablas?(何語を話すの?)

9. 次の3つには、1か所ずつまちがいがあります。直しましょう。(a) Yo vive en Tokio. (b) Nosotros comamos sushi. (c) 「いいえ、英語は話しません」のつもりで言った No, hablo inglés.

答え

(a) Yo vivo en Tokio. 「私」は -o です。ふつうは yo もとって Vivo en Tokio. と言います。

(b) Nosotros comemos sushi. comer は -er の動詞なので、「私たち」は -emos です。

(c) No, no hablo inglés. このままだと「いいえ、英語を話します」になってしまいます。

10. ミカの返事をスペイン語で入れて、会話を完成させましょう。

Carlos: Hola, Mika. ¿Dónde vives?

Mika: (1)(名古屋に住んでるよ。)

Carlos: ¿Trabajas en Nagoya?

Mika: (2)(ううん、名古屋では働いてないの。京都で働いてる。)

Carlos: ¿Y qué estudias?

Mika: (3)(スペイン語を勉強してるよ。)

答え

(1) Vivo en Nagoya.

(2) No, no trabajo en Nagoya. Trabajo en Kioto.

(3) Estudio español.

どれも yo はつけないのが自然です。

11. スペイン語にしましょう。(a) ルシアと私は日本語を習っています。(b) 彼女たちはたくさん読みます。(c) どこでコーヒーを買うの?

答え

(a) Lucía y yo aprendemos japonés. 「ルシアと私」は「私たち」なので -emos の形です。

(b) Ellas leen mucho. 主語を言わずに Leen mucho. でも正解です。

(c) ¿Dónde compras café?

12. 最初の会話を読んで、スペイン語で答えましょう。(a) ¿Dónde vive Yuki? (b) ¿Dónde trabaja Lucía? (c) ¿Bebe Lucía sake?

答え

(a) Yuki vive en Yokohama. または Vive en Yokohama.

(b) Lucía trabaja en una escuela de idiomas. または Trabaja en una escuela de idiomas.

(c) No, no bebe sake.

ユキやルシアの話をするので、動詞は「彼女」の形(vive, trabaja, bebe)になります。会話の中では vivo, trabajo, bebo だったのと比べてみてください。

13. あなた自身のことを、スペイン語で答えましょう。(a) ¿Dónde vives? (b) ¿Qué idiomas hablas? (c) ¿Bebes café?

答え

解答例: (a) Vivo en Sapporo. (b) Hablo japonés y un poco de inglés. (c) Sí, bebo café. または No, no bebo café. Bebo té.

チェックポイント: 動詞が「私」の -o の形になっているか。「いいえ」のときに no を2つ使っているか。

チャレンジ

14. 自己紹介を4文以上で書いてみましょう。住んでいるところ、働いている(または勉強している)ところ、話す言語、よく食べたり飲んだりするもの、それから「しないこと」をひとつ入れてください。

答え

解答例: Me llamo Haruto. Vivo en Fukuoka. Trabajo en un hotel. Hablo japonés y un poco de inglés. Estudio español por la noche. Como mucho ramen, pero no bebo café.

チェックポイント: 動詞がすべて「私」の形(-o)になっているか。yo を毎回つけていないか。「しないこと」の文で、no が動詞のすぐ前にあるか。書けたら、強く読むところに気をつけて声に出してみましょう。

15. 語学カフェで、年上の男性ガルシアさんと話します。あなたからていねいに3つ質問し、ガルシアさんの答えも書いて、6行の会話にしましょう。質問のうち1つには「いいえ」で答えてもらいます。

答え

解答例:

Tú: Buenas tardes, señor García. ¿Dónde vive usted?

García: Vivo en Tokio.

Tú: ¿Trabaja usted en Tokio?

García: No, no trabajo en Tokio. Trabajo en Yokohama.

Tú: ¿Habla usted japonés?

García: Sí, hablo un poco de japonés.

チェックポイント: ていねいな相手なので、質問の動詞が vives ではなく vive、trabajas ではなく trabaja になっているか(usted は「彼」と同じ形)。ガルシアさんの答えは自分のことなので -o の形になっているか。「いいえ」の答えに no が2つあるか。

よく使う不規則動詞

前回は、決まった語尾をつけるだけで作れる動詞を学びました。今回は、それとは少し違う形になる動詞です。数は多くありませんが、どれも毎日の会話にいちばんよく出てくるものばかりなので、覚えたぶんだけ話せることがぐっと増えます。

会話

夕方、語学学校のロビー。健太がひとりで机に向かっていると、ルシアがやってきました。

スペイン語日本語
Lucía: Hola, Kenta. ¿Qué haces?ルシア: やあ、健太。何してるの?
Kenta: Hago ejercicios de español. Mañana tengo un examen.健太: スペイン語の練習問題をやってるんだ。明日テストがあって。
Lucía: ¿Tienes sueño?ルシア: 眠い?
Kenta: Sí, tengo mucho sueño. Y tengo hambre.健太: うん、すごく眠い。それにおなかもすいてる。
Lucía: Voy a la cafetería. ¿Quieres un café?ルシア: カフェテリアに行くけど、コーヒーいる?
Kenta: Sí, por favor. Y un sándwich.健太: うん、お願い。あとサンドイッチも。
Lucía: ¿Vas a la fiesta de Yuki esta noche?ルシア: 今夜ユキのパーティーには行くの?
Kenta: No puedo. Tengo el examen.健太: 行けないよ。テストがあるから。
Lucía: ¡Pobre Kenta! Bueno, vuelvo enseguida.ルシア: かわいそうに。じゃあ、すぐ戻るね。
Kenta: Gracias, Lucía. Eres muy amable.健太: ありがとう、ルシア。やさしいね。

haces と hago、tienes と tengo、vas と voy。同じ動詞なのに、前回のルールどおりではない形がいくつかあります。ひとつずつ見ていきましょう。

tener:「持っている」「〜がある」

tener(テネル)は「持っている」という意味で、スペイン語でいちばんよく使う動詞のひとつです。日本語の「〜がある」にあたる場面でも、よく使います。

Tengo un examen.(テンゴ ウン エクサメン)テストがあります。

¿Tienes un bolígrafo?(ティエネス ウン ボリグラフォ)ボールペン持ってる?

前回のルールなら「teno」「tenes」になりそうですが、実際は tengo、tienes です。「私」の形に g が入り、「あなた」の形では e が ie に変わっています。不規則といっても、まったくでたらめではなく、こうした小さな変化がいくつかあるだけです。

例 友だちに、きょうだいがいるか聞きます。

¿Tienes hermanos?(ティエネス エルマノス)きょうだいはいる?

Sí, tengo un hermano.(シ、テンゴ ウン エルマノ)うん、兄弟がひとりいるよ。

hermanos は男女どちらのきょうだいもまとめた言い方なので、「きょうだいはいる?」と聞くときにぴったりです。

やってみよう tener を使ってスペイン語で言ってみましょう。(1) 明日テストがあります。(2) ルシアは猫を飼っています(un gato、猫)。(3) 私たちは時間がありません(tiempo、時間)。

答え

(1) Mañana tengo un examen. Tengo un examen mañana. でも正解です。

(2) Lucía tiene un gato. 「飼っている」も tener で言えます。

(3) No tenemos tiempo. 「私たち」の形は、規則どおりの tenemos です。

ここで、tener の形を全部並べておきます。

誰がtener読み方
yotengoテンゴ
tútienesティエネス
él / ella / ustedtieneティエネ
nosotros / nosotrastenemosテネモス
vosotros / vosotras(スペインで)tenéisテネイス
ellos / ellas / ustedestienenティエネン

太字が、前回のルールと違うところです。「私たち」と「あなたたち(vosotros)」は、ルールどおりのままです。この「nosotros と vosotros 以外の4つだけが変わる」という形は、このあとも何度も出てきます。

「おなかがすいた」は tener で言う

会話の健太は Tengo hambre.(おなかがすいてる)と言っていました。直訳すると「私は空腹を持っている」です。スペイン語では、体で感じることの多くを、この tener + 名詞 で言います。

スペイン語読み方意味
tener hambreテネル アンブレおなかがすいている
tener sedテネル セッのどがかわいている
tener sueñoテネル スエニョ眠い
tener fríoテネル フリオ寒い
tener calorテネル カロル暑い
tener prisaテネル プリサ急いでいる
tener miedoテネル ミエドこわい

hambre の h は読まないので「アンブレ」です。sed の最後の d は、ほとんど聞こえないくらい軽く言います。

「とても」と言いたいときは、名詞の前に mucho か mucha を入れます。hambre と sed は女性名詞なので mucha、ほかは mucho です。

Tengo mucho sueño. すごく眠い。

Tengo mucha hambre. おなかがぺこぺこです。

ここでは「とても」を muy にしないのがポイントです。hambre や sueño は名詞なので、「たくさんの」の mucho, mucha を使います。

例 真夏の昼、外から帰ってきた友だちに聞きます。

¿Tienes calor? ¿Tienes sed?(暑い? のどかわいた?)

Sí, tengo mucho calor.(うん、すごく暑い。)

やってみよう 次の場面で、ひとことスペイン語で言ってみましょう。(1) お昼の1時、朝ごはんを食べていない。(2) 夜中の2時、まだ起きている。(3) 電車の時間がせまっていて走っている。

答え

(1) Tengo hambre. Tengo mucha hambre. でも正解です。

(2) Tengo sueño. または Tengo mucho sueño.

(3) Tengo prisa.

年齢を言うときも tener を使い、「〜歳を持っている」という形になります。数の言い方は次のレッスンで学ぶので、そこで一緒に練習しましょう。

「暑い」は tener? それとも estar?

どちらも使いますが、意味が違います。Tengo calor. は「私は暑く感じている」という、自分の体の感覚です。

天気としての「暑い」「寒い」は hacer を使って Hace calor.(今日は暑いね)、Hace frío.(寒いね)と言います。hacer はこのあと出てくる「する」の動詞です。

ひとつだけ注意したいのが、Estoy caliente. のように estar で「熱い」と言う形です。人について言うと、かなり色っぽい意味に聞こえることがあります。自分が暑いときは、安心して Tengo calor. を使いましょう。

hacer と ir:「する」と「行く」

hacer(アセル)は「する」「作る」です。変わるのは「私」の形だけで、hago(アゴ)になります。ほかは前回のルールどおり、haces, hace, hacemos, hacéis, hacen です。

¿Qué haces?(ケ アセス)何してるの?

Hago ejercicios de español. スペイン語の練習問題をしています。

ir(イル)は「行く」です。こちらは形がまったく別物なので、そのまま覚えてしまいましょう。

誰がir読み方
yovoyボイ
túvasバス
él / ella / ustedvaバ
nosotros / nosotrasvamosバモス
vosotros / vosotras(スペインで)vaisバイス
ellos / ellas / ustedesvanバン

v ではじまりますが、音は b と同じ「バ」です。「〜へ行く」の「〜へ」は a で、行き先の前に置きます。

Voy a la cafetería. カフェテリアに行きます。

¿Vas a Osaka? 大阪に行くの?

a のあとに el が来るときだけ、2つがくっついて al になります。「a el」とは書きません。

Voy al cine.(ボイ アル シネ)映画館に行きます。

例 金曜の夕方、同僚に聞いてみます。

¿Qué haces esta noche?(今夜は何するの?)

Voy al cine con Yuki.(ユキと映画に行くよ。)

やってみよう かっこに a, a la, al のどれかを入れましょう。(1) Voy (  ) escuela.(学校へ行きます) (2) Vamos (  ) restaurante.(私たちはレストランに行きます) (3) ¿Vas (  ) Kioto?(京都に行くの?)

答え

(1) Voy a la escuela. escuela は女性名詞なので la がつきます。

(2) Vamos al restaurante. a + el で al です。

(3) ¿Vas a Kioto? 地名には el も la もつかないので、a だけです。

「オッケー」「じゃあ」は国によって違う?

違います。会話でルシアが言った Bueno(ブエノ)は「じゃあ」「よし」という意味で、どの国でも通じます。

スペインでは「オッケー」「わかった」を Vale(バレ)と言い、一日に何十回も聞きます。メキシコでは Va(バ)や Órale(オラレ)、アルゼンチンでは Dale(ダレ)がよく使われます。dale は hacer ではなく dar(あげる)から来た言葉ですが、意味は「いいよ、そうしよう」です。

¿Vamos al cine? Vale.(映画に行かない? オッケー。)

どこで使っても失礼にならない Bueno や De acuerdo(デ アクエルド、了解です)を覚えておけば、まずは安心です。

querer:e が ie に変わる動詞

会話のルシアは ¿Quieres un café?(コーヒーいる?)と聞いていました。querer(ケレル)は「ほしい」で、何かをすすめたり、お店で注文したりするときに大活躍します。

¿Quieres un té?(キエレス ウン テ)紅茶いる?

Sí, quiero un té, gracias.(シ、キエロ ウン テ、グラシアス)うん、紅茶がほしいな、ありがとう。

辞書の形は querer なのに、quiero、quieres では e が ie に変わっています。tener の tienes と同じ変化です。そして、変わらないのは今回も「私たち」と「あなたたち(vosotros)」だけです。

誰がquerer読み方
yoquieroキエロ
túquieresキエレス
él / ella / ustedquiereキエレ
nosotros / nosotrasqueremosケレモス
vosotros / vosotras(スペインで)queréisケレイス
ellos / ellas / ustedesquierenキエレン

e が ie に変わるのは、そこを強く読むときだけです。queremos は re を強く読むので、que の e はそのままです。

同じように変わる動詞には、preferir(プレフェリル、〜のほうがいい)や empezar(エンペサル、始まる)があります。Prefiero el té.(紅茶のほうがいいです)、La clase empieza mañana.(授業は明日始まります)。

例 カフェで店員さんに注文します。

Quiero un café, por favor.(コーヒーをください。)

最後に por favor をつければ、これで十分に感じよく聞こえます。

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) 私たちはサンドイッチがほしいです。(2) あなたは何がほしい?(tú で) (3) ユキはビールのほうがいい(una cerveza、ビール)。

答え

(1) Queremos un sándwich. 「私たち」なので e のまま、queremos です。

(2) ¿Qué quieres?

(3) Yuki prefiere una cerveza. preferir も e が ie に変わります。

¿Quieres...? と聞かれて、上手に断るには?

No, gracias.(ノ、グラシアス)だけで、まったく失礼ではありません。スペイン語では、遠慮して一度断る、という習慣はあまりないので、ほしいときは最初から Sí, gracias. と言ってしまいましょう。断ると、本当にいらないのだと受け取られます。

もう少しやわらかくしたいときは、No, gracias. Muy amable.(いいえ、けっこうです。ご親切に)と言います。会話の最後で健太が言った Eres muy amable. を短くした形です。

poder:o が ue に変わる動詞

健太はパーティーに誘われて、No puedo.(行けないよ、無理なんだ)と答えていました。poder(ポデル)は「できる」で、No puedo. だけで「できません」「行けません」という、とても便利な断り方になります。

¿Puedes?(プエデス)できる?

Lo siento, no puedo.(ロ シエント、ノ プエド)ごめん、無理なんだ。

今度は、辞書の形の o が ue に変わっています。変わる場所は querer と同じで、「私たち」と「あなたたち(vosotros)」以外の4つです。

puedo, puedes, puede, podemos, podéis, pueden

同じ変化をする動詞には、volver(ボルベル、戻る)と dormir(ドルミル、眠る)があります。会話の最後にルシアが言った Vuelvo enseguida.(すぐ戻るね)は、volver の「私」の形です。

Duermo mucho.(ドゥエルモ ムチョ)私はよく眠ります。

例 友だちに聞いてみます。

¿Duermes bien?(よく眠れてる?)

No, no duermo bien. Tengo mucho trabajo.(ううん、よく眠れてない。仕事がたくさんあって。)

やってみよう かっこの動詞を正しい形にしましょう。(1) Yo (  ) a casa.(volver) (2) ¿Tú (  )?(poder) (3) Nosotros (  ) mucho.(dormir)

答え

(1) Vuelvo a casa.(家に帰ります。)

(2) ¿Puedes?(できる?)

(3) Dormimos mucho. 「私たち」は o のままなので、duermimos ではなく dormimos です。

e が i に変わる動詞

最後にもうひとつ、e が i に変わるグループがあります。代表は pedir(ペディル、頼む、注文する)で、レストランでよく使います。

pido, pides, pide, pedimos, pedís, piden

¿Qué pides?(ケ ピデス)何を頼む?

Pido una paella.(ピド ウナ パエヤ)パエリアにする。

変わる場所は、これまでと同じ4つです。この形にはもう慣れてきたのではないでしょうか。

例 レストランで、友だちと注文を決めます。

Yo pido un sándwich. ¿Y tú?(私はサンドイッチにする。あなたは?)

Yo también.(私も。)

ここでは「私は」「あなたは」と比べているので、yo をつけるのが自然です。

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) 私たちはビールを頼みます。(2) ルシアは紅茶を頼みます。

答え

(1) Pedimos cerveza. 1杯だけなら Pedimos una cerveza. です。

(2) Lucía pide un té.

単語

スペイン語読み方意味
tenerテネル持っている、〜がある
hacerアセルする、作る
irイル行く
quererケレルほしい
preferirプレフェリル〜のほうがいい
empezarエンペサル始まる、始める
poderポデルできる
volverボルベル戻る、帰る
dormirドルミル眠る
pedirペディル頼む、注文する
tener hambreテネル アンブレおなかがすいている
tener sedテネル セッのどがかわいている
tener sueñoテネル スエニョ眠い
tener fríoテネル フリオ寒い
tener calorテネル カロル暑い
tener prisaテネル プリサ急いでいる
el examenエル エクサメン試験、テスト
la fiestaラ フィエスタパーティー
el cineエル シネ映画館、映画
la cervezaラ セルベサビール
el trabajoエル トラバホ仕事
la casaラ カサ家
esta nocheエスタ ノチェ今夜
mañanaマニャナ明日
enseguidaエンセギダすぐに
por favorポル ファボルお願いします
lo sientoロ シエントごめんなさい
yo tambiénヨ タンビエン私も
buenoブエノじゃあ、よし
amableアマブレ親切な、やさしい

練習問題

最初の会話を、健太とルシアの両方の役で声に出して読んでみましょう。tengo, voy, quiero, puedo のような形が、口から自然に出てくるまで何度か繰り返すのがおすすめです。

基本

1. 「私は〜」の形にしましょう。(a) tener (b) hacer (c) ir (d) poder

答え

(a) tengo (b) hago (c) voy (d) puedo

2. 日本語にしましょう。(a) Tengo sed. (b) ¿Qué haces? (c) No puedo. (d) Vamos al cine.

答え

(a) のどがかわいています。(b) 何してるの? (c) できません、無理です。(d) 私たちは映画館に行きます。

3. かっこの動詞を正しい形にしましょう。(a) ¿Tú (  ) hermanos?(tener) (b) Ellos (  ) a Madrid.(ir) (c) Usted (  ) un café.(querer)

答え

(a) tienes (b) van (c) quiere

4. 次の場面で何と言うでしょう。(a) 冬の朝、暖房のない部屋で。(b) 一日中なにも飲んでいない。

答え

(a) Tengo frío. (b) Tengo sed. どちらも mucho, mucha を入れて Tengo mucho frío. Tengo mucha sed. と言っても正解です。

5. a, a la, al のどれかを入れましょう。(a) Voy (  ) fiesta. (b) ¿Vas (  ) trabajo?

答え

(a) a la fiesta (b) al trabajo(a + el で al)

6. 「私たち」の形を書きましょう。(a) querer (b) poder (c) pedir

答え

(a) queremos (b) podemos (c) pedimos。「私たち」の形では、母音は変わりません。

7. 次の形のうち、まちがっているものはどれでしょう。(a) quiero (b) dormimos (c) tenemos (d) puedemos

答え

(d) 正しくは podemos です。「私たち」の形では o は ue になりません。

応用

8. 単語を並べかえて、文を作りましょう。(a) hambre / tengo / mucha (b) noche? / haces / ¿Qué / esta

答え

(a) Tengo mucha hambre.(おなかがぺこぺこです。)

(b) ¿Qué haces esta noche?(今夜は何するの?)

9. 次の3つには、1か所ずつまちがいがあります。直しましょう。(a) Yo teno un gato. (b) Tengo muy sueño. (c) Voy a el cine.

答え

(a) Yo tengo un gato. tener の「私」の形は g が入って tengo です。

(b) Tengo mucho sueño. sueño は名詞なので、muy ではなく mucho を使います。

(c) Voy al cine. a + el は al にまとめます。

10. 友だちのアナとカフェにいます。あなたのせりふをスペイン語で入れましょう。

Ana: ¿Quieres un café?

Tú: (1)(ううん、けっこう。紅茶のほうがいいな。)

Ana: ¿Tienes hambre?

Tú: (2)(うん、すごく。サンドイッチを頼むよ。)

Ana: ¿Vas a la fiesta de Lucía esta noche?

Tú: (3)(ごめん、行けないの。明日テストがあるから。)

答え

(1) No, gracias. Prefiero un té.

(2) Sí, tengo mucha hambre. Pido un sándwich. 短く Sí, mucha. と答えてから続けても自然です。

(3) Lo siento, no puedo. Mañana tengo un examen.

11. スペイン語にしましょう。(a) ユキとルシアはパーティーに行きます。(b) 彼らはよく眠ります。(c) 何をご注文なさいますか(usted に)。

答え

(a) Yuki y Lucía van a la fiesta.

(b) Duermen mucho. または Ellos duermen mucho.

(c) ¿Qué pide usted? usted は「彼・彼女」と同じ形なので pide です。

12. 主語を「私たち」にして、文を書きかえましょう。(a) Quiero un café. (b) Voy a casa. (c) Tengo prisa.

答え

(a) Queremos un café. (b) Vamos a casa. (c) Tenemos prisa.

querer と tener は、「私たち」になると e のままです。ir は vamos を丸ごと覚えておきましょう。

13. 最初の会話を読んで、スペイン語で答えましょう。(a) ¿Qué hace Kenta? (b) ¿Qué tiene Kenta mañana? (c) ¿Va Kenta a la fiesta?

答え

(a) Hace ejercicios de español.

(b) Tiene un examen.

(c) No, no va a la fiesta. No, no puede. でも正解です。

健太の話をするので、hago が hace に、tengo が tiene に、voy が va になります。

チャレンジ

14. 今夜のあなたについて、4文以上で書いてみましょう。何をするか、どこへ行くか(または行かないか)、今の体の調子(tener + 名詞)、ほしいものを入れてください。

答え

解答例: Esta noche no voy a la fiesta. Tengo mucho trabajo. Hago ejercicios de español en casa. Tengo hambre y quiero un sándwich. Y tengo sueño.

チェックポイント: tengo, hago, voy, quiero が正しい形になっているか。「とても」が mucho, mucha になっているか(hambre と sed は mucha)。行き先の前に a があり、el の前では al になっているか。

15. レストランで、あなたと店員さんの会話を6行で書きましょう。店員さんは usted であなたに話し、あなたは何かを頼みます。querer か preferir、pedir、tener を1回ずつ使ってください。

答え

解答例:

Camarero: Buenas noches. ¿Qué quiere usted?

Tú: Buenas noches. ¿Tiene paella?

Camarero: Sí, tenemos paella.

Tú: Pido una paella, por favor.

Camarero: ¿Y quiere una cerveza?

Tú: No, gracias. Prefiero un té.

チェックポイント: 店員さんがあなたに話すときは quiere, tiene のように usted の形(「彼・彼女」と同じ形)になっているか。お店について「ありますか」と聞くときも ¿Tiene...? と usted の形を使うか。あなた自身の文は pido, prefiero のように「私」の形になっているか。camarero(カマレロ)はスペインで「ウェイター」、中南米では mesero(メセロ)がよく使われます。

数・時間・日付

買い物、待ち合わせ、誕生日。数がわかると、旅行でも毎日の会話でも、できることが一気に広がります。覚える単語は少し多めですが、パターンがはっきりしているので、ひとつずつ積み上げていけば大丈夫です。

会話

土曜日の夕方、ユキとルシアはマドリードの本屋さんにいます。健太の誕生日プレゼントを探しているところです。

スペイン語日本語
Yuki: Lucía, ¿cuándo es el cumpleaños de Kenta?ユキ: ルシア、健太の誕生日っていつ?
Lucía: Es el sábado, el diecisiete de octubre.ルシア: 土曜日、10月17日だよ。
Yuki: ¡Uy! ¿Y qué hora es?ユキ: わっ。それで、今何時?
Lucía: Son las seis y media. La tienda cierra a las siete.ルシア: 6時半。お店は7時に閉まるよ。
Yuki: Perdón, ¿cuánto cuesta el libro de cocina?ユキ: すみません、料理の本はいくらですか。
Dependiente: Cuesta veinticinco euros.店員: 25ユーロです。
Yuki: ¿Y el calendario?ユキ: カレンダーは?
Dependiente: Doce euros con cincuenta.店員: 12ユーロ50セントです。
Yuki: Quiero los dos, por favor. ¿Cuánto es?ユキ: 両方ください。全部でいくらですか。
Dependiente: Son treinta y siete euros con cincuenta.店員: 37ユーロ50セントになります。
Lucía: ¡Kenta tiene suerte!ルシア: 健太は幸せ者だね。

この会話には、数、時刻、日付、値段がぜんぶ入っています。順番に見ていきましょう。

1から100まで数える

まずは0から15までです。ここはひとつずつ覚えるしかありませんが、毎日少しずつ声に出せば、すぐに口になじみます。

数スペイン語読み方数スペイン語読み方
0ceroセロ8ochoオチョ
1unoウノ9nueveヌエベ
2dosドス10diezディエス
3tresトレス11onceオンセ
4cuatroクアトロ12doceドセ
5cincoシンコ13treceトレセ
6seisセイス14catorceカトルセ
7sieteシエテ15quinceキンセ

16からは、うれしいことに規則的です。「10と6」を dieci + seis のように1語で書きます。

dieciséis(16)、diecisiete(17)、dieciocho(18)、diecinueve(19)

20は veinte(ベインテ)。21から29も同じように、veinti + 数の1語です。veintiuno(21)、veintidós(22)、veinticinco(25)。

30からは、十の位と一の位を y(そして)でつなぎ、3語で書きます。

数スペイン語読み方
30treintaトレインタ
40cuarentaクアレンタ
50cincuentaシンクエンタ
60sesentaセセンタ
70setentaセテンタ
80ochentaオチェンタ
90noventaノベンタ
100cienシエン

treinta y siete(37)、cuarenta y dos(42)、noventa y nueve(99)

例 会話に出てきた数を読んでみます。

17 は diecisiete(ディエシシエテ)。25 は veinticinco(ベインティシンコ)。37 は treinta y siete(トレインタ イ シエテ)。

やってみよう スペイン語で書いてみましょう。(1) 14 (2) 23 (3) 58 (4) 91

答え

(1) catorce (2) veintitrés (3) cincuenta y ocho (4) noventa y uno

veintitrés は、最後の és に記号がつきます。veintidós, veintiséis も同じです。

年齢は tener で言う

前回のレッスンで予告したとおり、年齢は tener を使って「〜歳を持っている」と言います。años は「年」の複数形です。

¿Cuántos años tienes?(クアントス アニョス ティエネス)何歳?

Tengo treinta y dos años.(テンゴ トレインタ イ ドス アニョス)32歳です。

años の ñ を忘れると、まったく別の、ちょっと恥ずかしい単語になってしまいます。ñ だけは必ず書きましょう。

例 ルシアが、健太の年齢を言います。

Kenta tiene veintiocho años.(健太は28歳です。)

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) 私は45歳です。(2) ユキは何歳?

答え

(1) Tengo cuarenta y cinco años.

(2) ¿Cuántos años tiene Yuki? ユキの話なので、tienes ではなく tiene です。

「いくら?」と値段を聞く

お店で値段を聞くときは、¿Cuánto cuesta?(クアント クエスタ)です。cuesta は costar(値段がする)の形で、前回の poder と同じく o が ue に変わっています。

¿Cuánto cuesta el libro? その本はいくらですか。

Cuesta veinticinco euros. 25ユーロです。

値段を聞くものが複数なら cuestan にします。全部でいくらかを聞くときは ¿Cuánto es?(全部でいくら?)が便利です。

¿Cuánto cuestan los tomates? トマトはいくらですか。

ユーロのセントの部分は、con でつなぎます。会話の doce euros con cincuenta は12.50ユーロです。中南米の多くの国では、ペソなどの通貨の単位がそれぞれ違いますが、言い方は同じです。

1 は、名詞の前では un になります。un euro(1ユーロ)、veintiún euros(21ユーロ)のように、o が落ちます。

例 市場で、果物の値段を聞きます。

¿Cuánto cuestan las naranjas?(オレンジはいくらですか。)

Tres euros con veinte.(3ユーロ20セントです。)

100より大きい数

100ちょうどは cien ですが、101からは ciento になります。ciento uno(101)、ciento cincuenta(150)。

200から900は、数のうしろに -cientos をつけて1語にします。少しだけ形が変わるものがあるので、太字に注意してください。

数スペイン語数スペイン語
200doscientos600seiscientos
300trescientos700setecientos
400cuatrocientos800ochocientos
500quinientos900novecientos

1000は mil(ミル)。2000は dos mil で、mil は複数になりません。100万は un millón(ウン ミヨン)、200万は dos millones です。

mil quinientos(1500)、dos mil veintiséis(2026)、un millón de personas(100万人)

最後の例のように、millón のすぐあとに名詞が来るときは de をはさみます。

やってみよう 次の値段をスペイン語で言ってみましょう。(1) 1,500円(円は yenes) (2) 250ユーロ (3) 9.99ユーロ

答え

(1) mil quinientos yenes

(2) doscientos cincuenta euros

(3) nueve euros con noventa y nueve

1.500 と 9,99:点とコンマが逆なのはなぜ?

スペインと中南米の多くの国では、日本と点とコンマの使い方が逆になります。千の区切りに点を使って 1.500、小数点にコンマを使って 9,99 € と書くのです。

だから、スペインのお店で 2.000 € という値札を見たら、2ユーロではなく2000ユーロです。メキシコなど、日本と同じ書き方の国もあるので、迷ったら値段の大きさから判断しましょう。

ユーロの記号 € は、スペインでは 9,99 € のように数のあとに書くのが一般的です。

今何時?

時刻をたずねるときは ¿Qué hora es?(ケ オラ エス)です。hora の h は読みません。

答えは Son las + 数です。「時」という言葉は言わなくても、las だけで「〜時」だとわかります。

Son las seis. 6時です。

Son las diez. 10時です。

1時だけは単数なので Es la una.(エス ラ ウナ)になります。

分は y(そして)でつなぎます。15分と30分には、決まった言い方があります。

スペイン語意味
Son las seis y diez.6時10分
Son las seis y cuarto.6時15分(cuarto は「4分の1」)
Son las seis y media.6時半(media は「半分」)
Son las siete menos cuarto.6時45分(7時の15分前)
Son las siete menos cinco.6時55分(7時の5分前)

30分を過ぎたら、次の時刻から menos(〜引く)で言うのがスペイン流です。慣れないうちは Son las seis y cuarenta y cinco. と言っても、ちゃんと通じます。中南米では「7時まで15分」という意味で Son cuarto para las siete. と言う国も多いです。

例 時計を見て答えます。

8:30 Son las ocho y media.

1:15 Es la una y cuarto.

やってみよう 次の時刻をスペイン語で言ってみましょう。(1) 3:00 (2) 9:20 (3) 11:45

答え

(1) Son las tres.

(2) Son las nueve y veinte.

(3) Son las doce menos cuarto. Son las once y cuarenta y cinco. でも正解です。

「何時に?」は a las

「何時に〜する?」と聞くときは、¿A qué hora...? を使います。答えにも a(〜に)をつけて、a las + 時刻です。

¿A qué hora cierra la tienda? お店は何時に閉まりますか。

A las siete. 7時です。

午前・午後をはっきり言いたいときは、うしろに de la mañana(朝の)、de la tarde(午後の)、de la noche(夜の)をつけます。

La clase empieza a las ocho de la tarde.(授業は夜の8時に始まります。)

スペインでは、夜の8時くらいまで de la tarde を使います。外が明るければ tarde、という感覚です。駅や空港の案内では、日本と同じように las veinte horas(20時)のような24時間の言い方も使われます。

例 友だちに聞いてみます。

¿A qué hora vuelves a casa?(何時に家に帰るの?)

A las nueve de la noche.(夜9時だよ。)

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) 授業は何時に始まるの?(empezar) (2) 私は朝7時に仕事に行きます。

答え

(1) ¿A qué hora empieza la clase?

(2) Voy al trabajo a las siete de la mañana. trabajo には el がつくので、a + el で al です。

スペインの晩ごはんは何時?

日本の感覚よりずっと遅く、夜の9時から10時ごろが普通です。お昼ごはんも14時から15時ごろで、一日の中心になるしっかりした食事です。

そのため、スペインのレストランは20時前にはまだ開いていないことも多く、21時に行くと地元の人で混み始めます。夕方には merienda(メリエンダ)という軽いおやつの時間があり、それで晩ごはんまでもたせます。

中南米では国によって違いますが、スペインほどは遅くない国が多いです。旅行先では ¿A qué hora abre el restaurante?(レストランは何時に開きますか)と聞いておくと安心です。

曜日と日付

曜日は、月曜日から始まります。スペインのカレンダーも、たいてい月曜日が左端です。

スペイン語読み方意味
lunesルネス月曜日
martesマルテス火曜日
miércolesミエルコレス水曜日
juevesフエベス木曜日
viernesビエルネス金曜日
sábadoサバド土曜日
domingoドミンゴ日曜日

曜日も月も、文の途中では小文字で書きます。「〜曜日に」は前に el をつけるだけで、「に」にあたる言葉はいりません。los にすると「毎週〜曜日に」になります。

El sábado voy a la fiesta. 土曜日にパーティーに行きます。

Los lunes estudio español. 毎週月曜日はスペイン語を勉強しています。

「この」「今度の」は、男性名詞の前なら este(エステ)、女性名詞の前なら esta(エスタ)です。este sábado(今度の土曜日)、esta semana(今週)、esta noche(今夜)。

月の名前は、英語に似ているものが多いので覚えやすいはずです。

enero(1月)、febrero(2月)、marzo(3月)、abril(4月)、mayo(5月)、junio(6月)、julio(7月)、agosto(8月)、septiembre(9月)、octubre(10月)、noviembre(11月)、diciembre(12月)

日付は、日本語とは逆の順番で、el + 日 + de + 月 です。

el diecisiete de octubre(10月17日)

el veinticinco de diciembre(12月25日)

1日だけは、スペインでは el uno de mayo、中南米では el primero de mayo(「最初の日」)と言うことが多いです。

今日の曜日や日付を聞くときは、次のように言います。

¿Qué día es hoy? 今日は何曜日?(何日?)

Hoy es martes. 今日は火曜日です。

Hoy es el tres de marzo. 今日は3月3日です。

例 ユキの誕生日をたずねます。

¿Cuándo es el cumpleaños de Yuki?(ユキの誕生日はいつ?)

Es el cinco de mayo.(5月5日だよ。)

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) 今日は金曜日です。(2) 健太の誕生日は10月17日です。(3) パーティーは3月1日です(スペインの言い方で)。

答え

(1) Hoy es viernes.

(2) El cumpleaños de Kenta es el diecisiete de octubre.

(3) La fiesta es el uno de marzo. 中南米なら el primero de marzo です。

スペイン語の世界で、不吉なのは13日の金曜日?

スペインや中南米の多くの国では、不吉なのは金曜日ではなく martes trece(13日の火曜日)です。「火曜日には結婚するな、旅に出るな」ということわざまであります。

火曜日を表す martes は、ローマの戦いの神マルスから来た名前です。戦いの神の日なので縁起が悪い、と考えられてきました。

とはいえ、気にしている人はそれほど多くありません。話のきっかけとして知っておくと、ちょっと楽しい豆知識です。

単語

数、曜日、月は、それぞれのセクションの表を見返してください。ここでは、それ以外のよく使う言葉をまとめます。

スペイン語読み方意味
¿Qué hora es?ケ オラ エス今何時?
Es la una.エス ラ ウナ1時です
Son las...ソン ラス〜時です
y cuartoイ クアルト15分
y mediaイ メディア半
menos cuartoメノス クアルト15分前
¿A qué hora...?ア ケ オラ何時に〜?
a las...ア ラス〜時に
de la mañanaデ ラ マニャナ朝の、午前の
de la tardeデ ラ タルデ午後の
de la nocheデ ラ ノチェ夜の
¿Cuánto cuesta?クアント クエスタいくらですか
¿Cuánto es?クアント エス全部でいくらですか
el euroエル エウロユーロ
el yenエル ジェン円
cienシエン100
milミル1000
un millónウン ミヨン100万
¿Cuántos años tienes?クアントス アニョス ティエネス何歳?
el añoエル アニョ年
el díaエル ディア日
la semanaラ セマナ週
el mesエル メス月(1か月)
hoyオイ今日
¿Cuándo?クアンドいつ?
el cumpleañosエル クンプレアニョス誕生日
la tiendaラ ティエンダ店
abrirアブリル開く、開ける
cerrarセラル閉まる、閉める(e が ie に)
tener suerteテネル スエルテ運がいい

練習問題

最初の会話を、もう一度声に出して読んでみましょう。数のところで止まらずに読めたら、上出来です。

基本

1. スペイン語で書きましょう。(a) 6 (b) 12 (c) 19 (d) 76

答え

(a) seis (b) doce (c) diecinueve (d) setenta y seis

2. 数字で書きましょう。(a) cuarenta y cuatro (b) quince (c) ochenta y ocho (d) quinientos

答え

(a) 44 (b) 15 (c) 88 (d) 500

3. 今何時でしょう。数字で書きましょう。(a) Son las cuatro y media. (b) Es la una y cuarto. (c) Son las diez menos cinco.

答え

(a) 4:30 (b) 1:15 (c) 9:55。menos は「〜分前」なので、10時の5分前です。

4. スペイン語で言いましょう。(a) 水曜日 (b) 日曜日に(「〜曜日に」の形で) (c) 8月

答え

(a) miércoles (b) el domingo (c) agosto

5. 友だちに「何歳?」と聞いて、「29歳だよ」と答える会話をスペイン語で書きましょう。

答え

¿Cuántos años tienes? Tengo veintinueve años.

6. かっこに入る言葉を書きましょう。(a) ¿Cuánto (  ) el libro?(その本はいくら?) (b) ¿A qué (  ) cierra la tienda?(お店は何時に閉まるの?)

答え

(a) cuesta (b) hora

7. 次の日付を日本語にしましょう。(a) el treinta y uno de diciembre (b) el catorce de febrero

答え

(a) 12月31日 (b) 2月14日

応用

8. 単語を並べかえて、文を作りましょう。(a) media / Son / cinco / las / y (b) hoy? / ¿Qué / es / día

答え

(a) Son las cinco y media.(5時半です。)

(b) ¿Qué día es hoy?(今日は何曜日?)

9. スペイン語で言いましょう。(a) 1990年(年号として) (b) 3,700円 (c) 100万ユーロ

答え

(a) mil novecientos noventa。年号も、ふつうの数と同じように読みます。

(b) tres mil setecientos yenes

(c) un millón de euros。millón のすぐあとに名詞が来るので de をはさみます。

10. 次の3つには、1か所ずつまちがいがあります。直しましょう。(a) Son la una. (b) Tengo veinte y cinco años. (c) sietecientos euros

答え

(a) Es la una. 1時だけは単数の es と la です。

(b) Tengo veinticinco años. 21から29は1語で書きます。

(c) setecientos euros. 700は siete ではなく sete で始まります。

11. 次の予定表を見て、スペイン語で答えましょう。

スペイン語クラス:毎週火曜日と金曜日、19:30から

(a) ¿Qué días es la clase? (b) ¿A qué hora empieza la clase?

答え

(a) Los martes y los viernes. 「毎週」なので los をつけます。

(b) A las siete y media de la tarde. スペインなら de la tarde、国によっては de la noche とも言います。Empieza a las siete y media. のように文で答えても正解です。

12. 市場で、果物を買います。あなたのせりふをスペイン語で入れましょう。

Tú: (1)(すみません、オレンジはいくらですか。)

Vendedora: Dos euros con cuarenta.

Tú: (2)(りんごは?)(りんごは las manzanas)

Vendedora: Tres euros.

Tú: (3)(両方ください。全部でいくらですか。)

Vendedora: Cinco euros con cuarenta.

答え

(1) Perdón, ¿cuánto cuestan las naranjas? 複数なので cuestan です。

(2) ¿Y las manzanas?

(3) Quiero las dos, por favor. ¿Cuánto es? 会話では「los dos」でしたが、ここは naranjas と manzanas という女性名詞なので las dos です。

13. スペイン語にしましょう。(a) お店は朝10時に開きます。(b) 私は毎週土曜日にスペイン語を勉強します。

答え

(a) La tienda abre a las diez de la mañana.

(b) Los sábados estudio español. Estudio español los sábados. でも正解です。

チャレンジ

14. あなたの1週間について、曜日と時刻を入れて4文以上書いてみましょう。これまでのレッスンの動詞(trabajar, estudiar, ir, volver, comer など)を使ってください。

答え

解答例: Los lunes voy al trabajo a las ocho de la mañana. Vuelvo a casa a las siete de la tarde. Los miércoles estudio español a las ocho de la noche. Los sábados como con Yuki a la una. Los domingos no trabajo.

チェックポイント: 毎週のことなので、曜日の前が los になっているか(今度の土曜日だけなら el)。時刻の前に a las(1時なら a la)があるか。voy, vuelvo のような不規則な形を正しく使えているか。

15. 本屋さんで、あなたと店員さんの会話を8行ほどで書きましょう。2つのものの値段を聞き、全部でいくらかを計算して、店員さんに言ってもらいます。最後に、お店が何時に閉まるかも聞いてください。

答え

解答例:

Tú: Buenas tardes. ¿Cuánto cuesta el libro?

Dependiente: Cuesta dieciocho euros.

Tú: ¿Y el calendario?

Dependiente: Nueve euros con cincuenta.

Tú: Quiero los dos, por favor. ¿Cuánto es?

Dependiente: Son veintisiete euros con cincuenta.

Tú: Gracias. ¿A qué hora cierra la tienda?

Dependiente: A las ocho y media.

チェックポイント: 18 + 9.50 = 27.50 の計算が合っているか。セントの部分を con でつないでいるか。1つなら cuesta、複数なら cuestan になっているか。時刻の前に a las があるか。

家族と所有: mi familia

スマートフォンの家族写真は、スペイン語の会話でいちばん盛り上がる話題のひとつです。このレッスンでは家族の呼び方と「私の」「あなたの」の言い方、そして「兄は私より背が高い」のような比べ方を覚えて、自分の家族を紹介できるようになります。

会話

語学カフェで、ユキがルシアにスマートフォンの写真を見せています。

スペイン語日本語
Lucía: ¿Es tu familia?ルシア: これ、あなたの家族?
Yuki: Sí. Son mis padres y mi hermano.ユキ: うん。両親と兄よ。
Lucía: ¿Cómo se llama tu hermano?ルシア: お兄さんの名前は?
Yuki: Se llama Takeshi. Tiene treinta años.ユキ: タケシ。30歳なの。
Lucía: Es muy alto.ルシア: すごく背が高いのね。
Yuki: Sí, es más alto que mi padre.ユキ: そう、父より高いの。
Lucía: ¿Y el perro? ¿Es de Takeshi?ルシア: この犬は? タケシさんの?
Yuki: No, es de mis abuelos. Su nombre es Pochi.ユキ: ううん、祖父母の犬。名前はポチ。
Lucía: Nosotros también tenemos un perro. Nuestro perro es enorme.ルシア: うちにも犬がいるのよ。うちの犬はすごく大きいの。
Yuki: ¿Más grande que Pochi?ユキ: ポチより大きい?
Lucía: ¡Sí! Es tan grande como yo.ルシア: ええ。私と同じくらい大きいわ。

家族の言葉、「私の」「あなたの」、「〜の」、そして比べる言い方。このレッスンで学ぶことは、全部この会話に入っています。ひとつずつ見ていきましょう。

家族を表す言葉

まずは家族の呼び方です。ほとんどの言葉が、o で終われば男性、a で終われば女性というおなじみのパターンになっています。

男性女性意味
padre(パドレ)madre(マドレ)父、母
hermano(エルマノ)hermana(エルマナ)兄・弟、姉・妹
hijo(イホ)hija(イハ)息子、娘
abuelo(アブエロ)abuela(アブエラ)祖父、祖母
tío(ティオ)tía(ティア)おじ、おば
primo(プリモ)prima(プリマ)いとこ
esposo(エスポソ)esposa(エスポサ)夫、妻

hermano と hermana の h は読みません。hijo の j は、のどの奥から息を強く出す「ハ行」の音です。

家族全体は familia(ファミリア)です。

「兄」と「弟」は同じ言葉

日本語では兄と弟、姉と妹を必ず言い分けますが、スペイン語では普通、hermano と hermana だけで済ませます。会話のユキも、お兄さんのことを単に mi hermano と言っていました。

どうしても区別したいときは、うしろに mayor(マヨル、年上の)か menor(メノル、年下の)をつけます。

hermano mayor 兄 hermano menor 弟

hermana mayor 姉 hermana menor 妹

男性の複数形は「みんな」の意味にもなる

男性の形を複数にすると、男女まぜたグループも表せます。これがとても便利です。

padres 両親(父+母)

hermanos 兄弟姉妹(兄弟だけのときも、姉妹がまじっているときも)

hijos 子どもたち(息子も娘も)

abuelos 祖父母

だから ¿Tienes hermanos? は「兄弟はいる?」という、ごく普通の質問になります。

例 アナが自分の家族について話しています。

Tengo dos hermanos: un hermano mayor y una hermana menor.(兄弟が2人います。兄が1人と妹が1人です。)

ひとりっ子なら No tengo hermanos.(兄弟はいません。)と言えます。

やってみよう 次の人をスペイン語の家族の言葉で言いましょう。(1) 父の母 (2) 母のお兄さん (3) おじさんの息子

答え

(1) abuela(祖母)

(2) tío(おじ)。日本語の「伯父」と「叔父」も、スペイン語では区別しません。

(3) primo(いとこ)。女の子のいとこなら prima です。

「私の」「あなたの」は mi と tu

「私の父」は mi padre、「あなたの母」は tu madre です。日本語の「の」と違って、名詞の前に置くだけでできあがります。

意味1人・1つのとき2人・2つ以上のとき
私のmi(ミ)mis(ミス)
きみの、あなたの(親しい相手)tu(トゥ)tus(トゥス)
彼の、彼女の、彼らの、あなたの(usted)su(ス)sus(スス)

変わるのは、うしろの名詞が1つか2つ以上かだけです。mi padre も mi madre も mi のままで、男性か女性かでは変わりません。

mi hermano 私の兄、mis hermanos 私の兄弟たち

tu abuela あなたのおばあさん、tus abuelos あなたの祖父母

会話のユキの Son mis padres.(私の両親です。)も、padres が複数なので mis になっています。

tu には記号がありません。記号つきの tú は「あなたは」、記号なしの tu は「あなたの」です。読み方は同じなので、書くときだけ気をつけましょう。

例 自分の家族を紹介してみます。

Mi madre se llama Keiko. Mis abuelos viven en Hokkaido.(母の名前は恵子です。祖父母は北海道に住んでいます。)

やってみよう かっこに mi, mis, tu, tus のどれかを入れましょう。(1) 「私のいとこたち」(  ) primos (2) 「きみのお姉さん」(  ) hermana (3) 「私の息子」(  ) hijo

答え

(1) mis primos。いとこが2人以上なので mis です。

(2) tu hermana。

(3) mi hijo。

su は「その人の」何でも

su は、話している2人以外の人のものすべてに使えます。彼の、彼女の、彼らの、そして usted で話す相手の「あなたの」も su です。

Ana y su hermano(アナとアナの弟)

Los abuelos y su perro(祖父母と祖父母の犬)

¿Cómo se llama su hijo?(息子さんのお名前は?)usted で話す相手に

会話でユキが言った Su nombre es Pochi. の su も「祖父母の」犬の名前、という意味です。たいていは話の流れで誰のことかわかります。わかりにくいときは、このあと学ぶ de を使って el hijo de Ana(アナの息子)のように名前を出せば、はっきりします。

「私たちの」は nuestro

「私たちの」だけは、少し形が多くなります。うしろの名詞が男性か女性か、1つか2つ以上かで、4つの形に変わるからです。形容詞が名詞に合わせて変わるのと、同じしくみです。

1人・1つ2人・2つ以上
男性の名詞nuestro(ヌエストロ)nuestros(ヌエストロス)
女性の名詞nuestra(ヌエストラ)nuestras(ヌエストラス)

nuestro padre 私たちの父

nuestra casa 私たちの家

nuestros hijos 私たちの子どもたち

nuestras abuelas 私たちの祖母たち

注意してほしいのは、合わせる相手が「持ち主」ではなく「もの」のほうだということです。話しているのが女性2人でも、犬が男性名詞なら nuestro perro です。

日本語の「うちの」は、たいてい nuestro にぴったりです。会話のルシアの Nuestro perro es enorme. も「うちの犬はすごく大きい」という気持ちです。

例 夫婦が自分たちの家族について話します。

Nuestra hija tiene diez años. Nuestros padres viven en Kioto.(うちの娘は10歳です。私たちの両親は京都に住んでいます。)

やってみよう nuestro, nuestra, nuestros, nuestras のどれを使うでしょう。(1) abuela (2) padres (3) perro (4) hijas

答え

(1) nuestra abuela(女性・1人)

(2) nuestros padres(男性の形・複数)

(3) nuestro perro(男性・1匹)

(4) nuestras hijas(女性・複数)

スペインで聞く vuestro って何?

スペインでは、「きみたちの」を表す vuestro(ブエストロ)もよく耳にします。vuestra casa(きみたちの家)のように、nuestro と同じく4つの形に変わります。

これは、スペインで友だち何人かに話しかけるときに使う「きみたち」(vosotros) の仲間です。中南米ではこの形をほとんど使わず、「きみたちの」も su で言います。どちらでも通じるので、今は「スペインに行くとこんな形も聞こえる」とだけ知っておけば十分です。くわしくはコースの最後のレッスンで見ていきます。

「〜の」は de でつなぐ

「健太の犬」のように、人の名前を使って「〜の」と言うときは de(デ)を使います。語順は日本語と逆で、もの + de + 持ち主 の順に並べます。

el perro de Kenta 健太の犬

la casa de mis abuelos 祖父母の家

el hermano de Lucía ルシアの兄

日本語の「健太の犬」を、うしろから「犬、健太の」と読むイメージです。英語の Kenta's dog のような形は、スペイン語にはありません。

「〜のものです」と言うときは、ser + de を使います。会話の ¿Es de Takeshi?(タケシさんの?)と Es de mis abuelos.(祖父母のよ。)がこの形です。誰のものかをたずねるときは、¿De quién es?(デ キエン エス、誰の?)と聞きます。

de のうしろに el が来ると、2つがくっついて del(デル)になります。la, los, las はくっつきません。

el coche del profesor 先生の車(de + el profesor)

la casa de la abuela おばあさんの家

「車」は、スペインでは coche、中南米の多くの国では carro や auto と言います。

例 忘れものの傘を見つけました。

A: ¿De quién es el paraguas?(この傘、誰の?)

B: Es de mi hermana.(私の妹のです。)

やってみよう スペイン語で言いましょう。(1) ルシアのお父さん (2) 私の友だちの家(友だちは男性) (3) 先生の息子

答え

(1) el padre de Lucía

(2) la casa de mi amigo。友だちが女性なら la casa de mi amiga です。

(3) el hijo del profesor。de と el がくっついて del になります。先生が女性なら el hijo de la profesora です。

スペイン語圏の人は、なぜ名字が2つあるの?

スペイン語圏の多くの国では、名字を2つ持つのが普通です。1つ目が父親の名字、2つ目が母親の名字です。たとえば父親が Juan García López、母親が Ana Martínez Ruiz なら、その子どもは García Martínez になります。

結婚しても名字は変わりません。妻も夫も、自分の名字を一生持ち続けます。

ふだんは1つ目の名字だけで呼ぶことが多いので、señor García のように言えば大丈夫です。書類や名簿では2つとも書かれるので、初めて見ると「名前が長い」と驚くかもしれません。

比べる言い方: más, menos, tan

「兄は父より背が高い」のように比べるときは、形容詞をはさんで次のように言います。

más + 形容詞 + que 〜より…だ

menos + 形容詞 + que 〜ほど…ではない

Takeshi es más alto que mi padre.(タケシは父より背が高い。)

Mi casa es menos grande que tu casa.(私の家はきみの家ほど大きくない。)

más(マス)は「もっと」、menos(メノス)は「より少なく」、que(ケ)は「〜より」にあたります。日本語の「〜より」は名前のあとにつきますが、スペイン語の que は名前の前に来ます。

形容詞は、いつもどおり主語に合わせて形を変えます。

Mi hermana es más alta que yo.(姉は私より背が高い。)

「私より」は que yo、「きみより」は que tú です。

例 兄弟を比べてみます。パブロは180センチ、弟のディエゴは170センチです。

Pablo es más alto que Diego. Diego es menos alto que Pablo.(パブロはディエゴより背が高い。ディエゴはパブロほど背が高くない。)

やってみよう 「私のスマートフォンは、きみのより新しい」と言ってみましょう。「スマートフォン」は móvil(スペイン)または celular(中南米)、「新しい」は nuevo です。

答え

Mi móvil es más nuevo que tu móvil. 中南米なら Mi celular es más nuevo que tu celular.

móvil も celular も男性名詞なので、nuevo は o の形のままです。

「同じくらい」は tan ... como

同じくらいだと言うときは、tan + 形容詞 + como を使います。tan(タン)は「それほど」、como(コモ)は「〜のように」です。

Es tan grande como yo.(私と同じくらい大きい。)

Mi hermano es tan alto como mi padre.(兄は父と同じくらい背が高い。)

否定の no をつけると「〜ほど…ではない」になり、menos よりやわらかく聞こえるので、日常ではこちらのほうがよく使われます。

Mi casa no es tan grande como tu casa.(私の家はきみの家ほど大きくない。)

年上、年下、よりよい

いくつかの言葉は、más をつけずに1語で比べます。家族の話でいちばんよく使うのが、mayor(年上の)と menor(年下の)です。

Kenta es mayor que Yuki.(健太はユキより年上です。)

Soy dos años menor que mi hermana.(私は姉より2つ年下です。)

もうひとつ、「よりよい」は mejor(メホル)、「より悪い」は peor(ペオル)です。ふつう más bueno とは言わないので、ここはセットで覚えましょう。

Tu idea es mejor que mi idea.(きみのアイデアは私のアイデアよりいい。)

例 3人の年齢を比べます。ルシアは25歳、パブロは28歳、ユキも25歳です。

Pablo es mayor que Lucía.(パブロはルシアより年上です。)

Lucía es menor que Pablo.(ルシアはパブロより年下です。)

同い年のルシアとユキは、Lucía y Yuki tienen la misma edad.(ルシアとユキは同い年です。)と言います。

やってみよう 次の情報を見て、スペイン語で比べましょう。(1) 姉は30歳、私は27歳。「姉」を主語にして。(2) 私の父と私の伯父は、同じくらい背が高い。

答え

(1) Mi hermana es mayor que yo. 「3つ年上」まで言うなら Mi hermana es tres años mayor que yo.

(2) Mi padre es tan alto como mi tío.

「パパ」「ママ」や「おばあちゃん」はどう言うの?

家族のあいだでは、papá(パパ)と mamá(ママ)がよく使われます。日本語の「パパ」「ママ」とちがって、うしろの「パ」「マ」を強く読むのがポイントです。大人が自分の親について話すときにも、ごく普通に使います。

もうひとつ、家族の会話でよく聞くのが、言葉の最後につける -ito、-ita です。「小さい」「かわいい」という気持ちを足して、日本語の「〜ちゃん」に近い感じになります。

abuelita(おばあちゃん)、hermanito(弟くん)、perrito(ワンちゃん)

中南米では特によく使われ、名前にもつけて Anita(アナちゃん)のように呼びます。

単語

スペイン語読み方意味
familiaファミリア家族
padreパドレ父
madreマドレ母
padresパドレス両親
papá / mamáパパ / ママパパ、お父さん / ママ、お母さん
hermanoエルマノ兄、弟
hermanaエルマナ姉、妹
hermanosエルマノス兄弟姉妹
hijo / hijaイホ / イハ息子 / 娘
hijosイホス子どもたち
abuelo / abuelaアブエロ / アブエラ祖父 / 祖母
abuelosアブエロス祖父母
tío / tíaティオ / ティアおじ / おば
primo / primaプリモ / プリマいとこ
esposo / esposaエスポソ / エスポサ夫 / 妻
mi, misミ, ミス私の
tu, tusトゥ, トゥスきみの、あなたの
su, susス, スス彼の、彼女の、彼らの、あなたの(usted)
nuestro, nuestraヌエストロ, ヌエストラ私たちの、うちの
deデ〜の
¿De quién es?デ キエン エス誰のですか
más ... queマス ... ケ〜より…だ
menos ... queメノス ... ケ〜ほど…ではない
tan ... comoタン ... コモ〜と同じくらい…
mayorマヨル年上の
menorメノル年下の
mejor / peorメホル / ペオルよりよい / より悪い
alto / altaアルト / アルタ背が高い
perroペロ犬
nombreノンブレ名前

perro の rr は、舌先を上の歯ぐきで何回か震わせる巻き舌の音です。カタカナの「ペロ」のつもりで言うと pero(でも)に聞こえてしまうので、巻き舌がまだ難しくても、r を少し長めに意識しましょう。

練習問題

最初の会話をもう一度、声に出して読んでみてください。ユキとルシアのせりふが、全部わかるはずです。答えは書いてから開きましょう。

基本

1. 次の言葉は、日本語で何という意味でしょう。(a) abuelos (b) hermana menor (c) primos

答え

(a) 祖父母 (b) 妹 (c) いとこたち。男女まじっていても primos です。

2. スペイン語で言いましょう。(a) 私の両親 (b) 彼の兄弟たち (c) あなたの(usted)娘さん

答え

(a) mis padres (b) sus hermanos (c) su hija

(b) と (c) は、どちらも su の仲間です。

3. nuestro の正しい形をつけましょう。(a) casa (b) hijos (c) tía

答え

(a) nuestra casa (b) nuestros hijos (c) nuestra tía

4. スペイン語で言いましょう。(a) アナの車 (b) 健太のお父さん (c) 先生(男性)の名前

答え

(a) el coche de Ana(中南米なら el carro de Ana、el auto de Ana)

(b) el padre de Kenta

(c) el nombre del profesor。de と el がくっついて del になります。

5. かっこに入る言葉を書きましょう。(a) Mi padre es más alto ( ) yo. (b) Ana es tan alta ( ) Lucía.

答え

(a) que。más とセットで使います。

(b) como。tan とセットで使います。

6. 「兄は私より年上です」として正しいのはどちらでしょう。(a) Mi hermano es más mayor que yo. (b) Mi hermano es mayor que yo.

答え

(b) Mi hermano es mayor que yo. mayor は1語で「より年上」なので、más はつけません。

7. かっこに tu か tú を入れましょう。(a) ¿( ) eres Kenta? (b) ¿Cómo se llama ( ) madre?

答え

(a) ¿Tú eres Kenta?(きみが健太?)「あなたは」なので記号つきです。

(b) ¿Cómo se llama tu madre?(お母さんの名前は?)「あなたの」なので記号なしです。

8. 初めて会った同年代の人に「兄弟はいる?」と聞きましょう。

答え

¿Tienes hermanos? 兄弟がいるかどうかわからないので、男性の複数形 hermanos で聞きます。

応用

9. 単語を並べかえて、文を作りましょう。(a) que / es / Mi / más / hermana / alta / yo (b) es / ¿De / perro? / quién / el

答え

(a) Mi hermana es más alta que yo.(姉は私より背が高い。)

(b) ¿De quién es el perro?(その犬は誰の?)

10. 次の3つには、それぞれ1か所ずつまちがいがあります。直しましょう。(a) Mis padre se llama Jun. (b) Nuestro casa es pequeña. (c) Mi hermana es más alto que yo.

答え

(a) Mi padre se llama Jun. 父は1人なので mi です。

(b) Nuestra casa es pequeña. casa は女性名詞なので nuestra です。

(c) Mi hermana es más alta que yo. 主語が hermana なので、形容詞も alta になります。

11. カルメンが家族を紹介しています。読んで、質問に答えましょう。

Me llamo Carmen. Mi esposo se llama Juan. Tenemos dos hijos, Pablo y Lucía. Pablo tiene veintiocho años y Lucía tiene veinticinco. Nuestro perro se llama Bruno.

(1) カルメンの夫の名前は? (2) パブロとルシアを、mayor を使ってスペイン語で比べましょう。(3) Bruno は誰の犬でしょう。スペイン語で答えましょう。

答え

(1) フアン(Juan)です。

(2) Pablo es mayor que Lucía. Lucía es menor que Pablo. でも正解です。

(3) Es de Carmen y Juan. または Es de la familia. nuestro perro は「カルメンとフアンの家の犬」という意味です。

12. 日本語にしましょう。La hermana de mi madre vive en México. Su casa es más grande que nuestra casa.

答え

母の姉(妹)はメキシコに住んでいます。おばの家は、うちの家より大きいです。

la hermana de mi madre は、つまり mi tía のことです。su は、ここでは「おばの」を指しています。

13. 次の質問に、自分のことをスペイン語で答えましょう。(a) ¿Tienes hermanos? (b) ¿Dónde viven tus padres?

答え

解答例:

(a) Sí, tengo una hermana mayor. または No, no tengo hermanos.

(b) Mis padres viven en Nagoya.

チェックポイント: (b) は「あなたの両親」と聞かれているので、答えは「私の両親」の mis padres になります。tus のまま答えないように気をつけましょう。

14. 次の情報を、スペイン語で言いましょう。(a) スカイツリー(634m)と東京タワー(333m)。スカイツリーを主語にして。(b) 私の弟は、私と同じくらい背が高い。

答え

(a) La torre Skytree es más alta que la Torre de Tokio. 「塔」は torre(女性名詞)なので alta になります。La Torre de Tokio es menos alta que la torre Skytree. でも正解です。

(b) Mi hermano menor es tan alto como yo. 弟とわかっているなら、mi hermano だけでもかまいません。

チャレンジ

15. 家族の写真を見せているつもりで、自分の家族をスペイン語で4〜5文紹介しましょう。家族の言葉、mi か mis、名前、年齢、比べる文を1つずつ入れてください。

答え

解答例(ハルトの場合):

Es mi familia. Mi padre se llama Takashi y mi madre se llama Naomi. Tengo una hermana menor. Se llama Rin y tiene diecinueve años. Mi padre es más alto que yo, pero yo soy mayor que Rin.

(ぼくの家族です。父はタカシ、母はナオミといいます。妹が1人います。名前はリンで、19歳です。父はぼくより背が高いですが、ぼくはリンより年上です。)

チェックポイント: 1人なら mi、2人以上なら mis になっているか。比べる文の形容詞が主語に合っているか(Mi madre es más alta que yo. なら alta)。年齢は tener + 数 + años で言えているか。ペットがいれば Nuestro perro se llama... と足してもすてきです。

16. 会話を完成させましょう。かっこの日本語を、Bのせりふとしてスペイン語にします。

A: ¿Es tu familia?

B: (1)(うん。両親と姉よ。)

A: ¿Cómo se llama tu hermana?

B: (2)(マリっていうの。私より3つ年上。)

A: ¿Y el gato? ¿Es de Mari?

B: (3)(ううん、祖父母の猫よ。名前はタマ。)

答え

(1) Sí. Son mis padres y mi hermana. 姉だとはっきり言うなら mi hermana mayor でも正解です。

(2) Se llama Mari. Es tres años mayor que yo.

(3) No, es de mis abuelos. Su nombre es Tama. または No, es de mis abuelos. Se llama Tama.

チェックポイント: 両親は複数なので mis padres、祖父母も mis abuelos になっているか。「〜の猫」を de + 持ち主 で言えているか。gato は「猫」です。

好き嫌いを言う: gustar

好きな食べ物や趣味の話は、初対面の人とも打ち解けられる最高の話題です。スペイン語で「好き」と言うには gustar という動詞を使いますが、実はこの動詞、日本語の「〜が好き」ととてもよく似たしくみになっています。

会話

東京のスペイン料理店で、健太とルシアが夕食を食べています。

スペイン語日本語
Lucía: ¿Te gusta la comida española?ルシア: スペイン料理は好き?
Kenta: Sí, me encanta. Sobre todo la paella.健太: うん、大好き。特にパエリア。
Lucía: ¿Y te gustan las aceitunas?ルシア: オリーブは?
Kenta: No, no me gustan mucho.健太: うーん、あまり好きじゃないな。
Lucía: ¿No? A mí me encantan.ルシア: そうなの? 私は大好きなのに。
Kenta: ¿Qué te gusta hacer los fines de semana?健太: 週末は何をするのが好き?
Lucía: Me gusta jugar al tenis. Y me interesa mucho el anime japonés.ルシア: テニスをするのが好き。それに、日本のアニメにすごく興味があるの。
Kenta: ¡A mí también! Me gusta ver anime los domingos.健太: ぼくも! 日曜日にアニメを見るのが好きなんだ。
Lucía: ¿Quieres más paella?ルシア: パエリア、もっと食べる?
Kenta: No, gracias. Me duele un poco el estómago.健太: いや、ありがとう。ちょっとおなかが痛くて。
Lucía: ¡Claro! Te gusta mucho la paella.ルシア: そりゃそうよ。パエリアが大好きなんだもの。

このレッスンが終わるころには、健太とルシアのように、好きなもの、苦手なもの、興味のあること、そして「痛い」まで言えるようになります。

「〜が好き」は me gusta

「私はコーヒーが好きです」は、スペイン語でこう言います。

Me gusta el café.(メ グスタ エル カフェ)私はコーヒーが好きです。

me は「私には」、gusta は「好みに合う」「気に入る」という意味です。直訳すると「私には、コーヒーが好ましい」という感じになります。

ここで日本語を思い出してください。「私はコーヒーが好き」の「が」がついているのは、コーヒーのほうです。スペイン語の gustar もまったく同じで、文の中心になる主語は「好きなもの」のコーヒーです。「好きな人」の私は、me で「私には」と添えるだけです。このしくみは、英語の I like を知っている人ほど戸惑うところですが、日本語を話すみなさんには、むしろ自然に感じられるはずです。

否定は、いつもどおり前に no をつけます。質問するときは、me を te(あなたには)にかえて、文の終わりを上げて言います。

No me gusta el café.(コーヒーは好きじゃありません。)

¿Te gusta el café?(コーヒーは好き?)

Sí, me gusta mucho.(うん、すごく好き。)

好きなものには el や la をつける

日本語では「コーヒーが好き」とそのまま言えますが、スペイン語では「コーヒーというもの全体」を指すので、名詞の前に el や la をつけます。Me gusta café. とは言いません。

Me gusta la música.(音楽が好きです。)

Me gusta el chocolate.(チョコレートが好きです。)

chocolate は チョコラテ と読みます。カタカナの「チョコレート」とはかなり違うので気をつけましょう。

例 自分の好きなものと、そうでないものを言ってみます。

Me gusta el té verde. No me gusta mucho la cerveza.(緑茶が好きです。ビールはあまり好きじゃありません。)

やってみよう スペイン語で言いましょう。(1) 私は日本料理が好きです。(2) サッカーは好き?(友だちに)

答え

(1) Me gusta la comida japonesa.

(2) ¿Te gusta el fútbol? fútbol は フトボル と読み、最初の u を強く言います。

好きなものが2つ以上なら gustan

主語が「好きなもの」なので、動詞の形も好きなものに合わせて変わります。好きなものが1つなら gusta、2つ以上なら gustan(グスタン)です。

Me gusta el gato.(その猫が好きです。)

Me gustan los gatos.(猫が好きです。)

No me gustan las aceitunas.(オリーブは好きじゃありません。)

ここで大事なのは、gusta か gustan かを決めるのは「好きな人」ではなく「好きなもの」だということです。私ひとりでも、好きなものが「猫たち」なら gustan になります。

「〜が好き」の「が」がついているほうを見る、と覚えておけば迷いません。会話の健太の No me gustan mucho. も、オリーブ(las aceitunas)が複数だから gustan でした。

「猫が好き」のように種類全体が好きなときは、スペイン語では複数形にして los gatos と言うのが自然です。

例 好きなものを2つ並べるときも、合わせて2つ以上なので gustan になります。

Me gustan el café y el chocolate.(コーヒーとチョコレートが好きです。)

やってみよう gusta と gustan のどちらが入るでしょう。(1) Me (  ) los perros. (2) ¿Te (  ) la música japonesa? (3) No me (  ) las películas de terror.

答え

(1) gustan。los perros(犬たち)が複数です。

(2) gusta。la música は1つです。

(3) gustan。las películas de terror(ホラー映画)が複数です。

「〜するのが好き」は gusta + 動詞の原形

「読むのが好き」「料理するのが好き」のように、することが好きなときは、gusta のうしろに動詞の原形(-ar, -er, -ir で終わる形)を続けます。

Me gusta leer.(読書が好きです。直訳は「読むことが好き」)

Me gusta cocinar.(料理をするのが好きです。)

¿Te gusta viajar?(旅行するのは好き?)

動詞の原形は「〜すること」という1つのことなので、いつも gusta です。動詞を2つ並べても、gustan にはしません。

Me gusta cantar y bailar.(歌ったり踊ったりするのが好きです。)

うしろに言葉を続けて、くわしく言うこともできます。会話のルシアの Me gusta jugar al tenis.(テニスをするのが好き)や、健太の Me gusta ver anime los domingos.(日曜日にアニメを見るのが好き)がこの形です。

「何をするのが好き?」と聞くときは、¿Qué te gusta hacer? です。hacer は「する」の原形でした。

例 休みの日の過ごし方をたずねます。

A: ¿Qué te gusta hacer los sábados?(土曜日は何をするのが好き?)

B: Me gusta caminar en el parque y leer.(公園を散歩したり、本を読んだりするのが好き。)

やってみよう 自分のことをスペイン語で言いましょう。(1) 音楽を聞くのが好きです。(「聞く」は escuchar) (2) 早起きするのは好きじゃありません。(「朝早く起きる」は madrugar)

答え

(1) Me gusta escuchar música. 「音楽を聞く」のように何かをする話のときは、música に la をつけなくても自然です。

(2) No me gusta madrugar. madrugar(マドゥルガル)は「朝早く起きる」という意味の、便利な1語です。

「誰が」好きなのかを変える

「好きな人」は、gusta の前の小さな言葉で表します。gusta と gustan は好きなものに合わせて決まるので、人が変わっても動詞の形は変わりません。変わるのは前の言葉だけです。

好きな人前に置く言葉例
私me(メ)Me gusta el té.
きみ、あなた(親しい相手)te(テ)Te gusta el té.
彼、彼女、あなた(usted)le(レ)Le gusta el té.
私たちnos(ノス)Nos gusta el té.
あなたたち(vosotros、スペインで)os(オス)Os gusta el té.
彼ら、彼女ら、あなたたちles(レス)Les gusta el té.

usted で話す相手には le を使います。

¿Le gusta el café?(コーヒーはお好きですか。)

名前を出すときは a をつける

le や les だけでは誰のことかわからないので、文の最初に a + 人 をつけて、はっきりさせます。le は省かずに、そのまま残します。

A Ana le gusta el fútbol.(アナはサッカーが好きです。)

A mis padres les gusta viajar.(両親は旅行が好きです。)

この a + 人 は、日本語の「アナは」の「は」にあたる、と考えるとわかりやすいでしょう。「アナはサッカーが好き」の「は」が a、「が」がついたサッカーが主語です。

自分やあなたのことを強調したいときは、a mí(ア ミ、私は)、a ti(ア ティ、きみは)を使います。

A mí me gusta el té, pero a ti te gusta el café.(私は紅茶が好きだけど、きみはコーヒーが好きだね。)

好きかどうかを聞き返すときも、¿Y tú? より ¿Y a ti?(イ ア ティ、きみは?)のほうが自然です。

「私も」と「私も好きじゃない」

相手の言ったことに「私も」と返すときは、A mí también.(ア ミ タンビエン)です。会話の健太も、ルシアの「アニメに興味がある」に ¡A mí también! と答えていました。

相手が「好きじゃない」と言ったときに「私も好きじゃない」と返すなら、A mí tampoco.(ア ミ タンポコ)です。日本語ではどちらも「私も」ですが、スペイン語では否定の文に合わせて tampoco にかえます。

A: Me gusta el sushi. B: A mí también.(すしが好き。私も。)

A: No me gusta el frío. B: A mí tampoco.(寒いのは苦手。私も。)

例 友だちの好みを説明します。

A Lucía le gustan las aceitunas, pero a Kenta no le gustan mucho.(ルシアはオリーブが好きだけど、健太はあまり好きじゃない。)

no は、le の前に置きます。

やってみよう (1) 「私の母は花が好きです」と言いましょう。「花」は las flores。(2) 友だちの No me gusta madrugar. に「私も(早起きは苦手)」と返しましょう。

答え

(1) A mi madre le gustan las flores. お母さんのことなので le、花が複数なので gustan です。a mi madre の mi には記号がつかないことにも注意しましょう。

(2) A mí tampoco. 相手の文が否定なので、también ではなく tampoco です。

人に対して gustar を使うと、どうなるの?

gustar の主語は「好きなもの」なので、人が主語になると「その人が好き」という意味になります。ただし、多くの場合「異性として好き」「ひかれている」という気持ちになります。

Me gustas.(きみが好きだ。)は、ほとんど告白です。gustas は、主語が tú(きみ)なので gusta の形が変わっています。

友だちや同僚を「いい人だね」と言いたいときは、Me cae bien.(あの人、感じがいいね)という別の言い方がよく使われます。家族や恋人に「愛してる」と言うのは Te quiero. で、querer の「大切に思う」という使い方です。

「大好き」「興味がある」「痛い」も同じ形

gustar と同じしくみで使える動詞が、ほかにもあります。主語はやはり「もの」のほうで、1つなら -a、2つ以上なら -an で終わります。me, te, le の使い方もまったく同じです。

大好き: encantar

Me encanta la paella.(メ エンカンタ、パエリアが大好きです。)

Me encantan los perros.(犬が大好きです。)

encantar はそれだけで「すごく好き」という強い言葉なので、mucho をつけなくても十分に気持ちが伝わります。会話の健太の Me encanta. は「大好き」、ルシアの A mí me encantan. は、オリーブが複数なので encantan でした。

最初のレッスンで覚えた Encantado.(はじめまして)は、この encantar の仲間です。「あなたに会えてうれしい」という気持ちが込められています。

興味がある: interesar

Me interesa la historia.(メ インテレサ、歴史に興味があります。)

¿Te interesan los idiomas?(外国語に興味ある?)

痛い: doler

doler は、「〜が痛い」と言うときに使います。痛い場所が主語なので、1か所なら duele、2か所以上なら duelen です。o が ue に変わる動詞なので、形は duele になります。

Me duele la cabeza.(メ ドゥエレ ラ カベサ、頭が痛いです。)

Me duelen los pies.(足が痛いです。)

日本語では「私の頭が痛い」とは言いませんが、スペイン語でも同じで、mi cabeza ではなく la cabeza と言います。me がすでに「私の」だと教えてくれるからです。

例 病院の受付で症状を伝えます。

Me duele la garganta y me duele un poco la cabeza.(のどが痛くて、少し頭も痛いです。)

やってみよう スペイン語で言いましょう。(1) 私はスペインの歴史に興味があります。(2) 背中が痛いです。(「背中」は la espalda)

答え

(1) Me interesa la historia de España. 「スペインの歴史」は、前のレッスンの de を使って la historia de España です。

(2) Me duele la espalda. 背中は1つなので duele です。mi espalda ではなく la espalda にします。

例 好きの度合いを、強いほうから並べるとこうなります。

Me encanta 大好き > Me gusta mucho とても好き > Me gusta 好き > No me gusta mucho あまり好きじゃない > No me gusta nada ぜんぜん好きじゃない

nada(ナダ)は「まったく〜ない」です。日本語と同じで、嫌いなものをはっきり言うより No me gusta mucho. とやわらかく言うほうが、角が立ちません。

やってみよう 次の気持ちを、スペイン語で言いましょう。(1) 猫が大好き。(2) 雨はぜんぜん好きじゃない。(「雨」は la lluvia)(3) 健太はサッカーに興味がない。

答え

(1) Me encantan los gatos. 猫が複数なので encantan です。

(2) No me gusta nada la lluvia.

(3) A Kenta no le interesa el fútbol. 健太のことなので le、no は le の前に置きます。

お店で注文するときも me gusta を使うの?

いいえ。me gusta は「ふだんから好き」という意味なので、お店で「コーヒーが好きです」と言うと、店員さんは少し困ってしまいます。

注文や「〜したい」には、不規則動詞のレッスンで覚えた quiero が使えます。Quiero un café, por favor.(コーヒーをお願いします。)

もっとていねいに言いたいときは、gustar を少し変えた Me gustaría...(メ グスタリア、〜をいただきたいのですが)という言い方があります。Me gustaría un café, por favor. のように、今は決まり文句として覚えておくと、レストランやホテルでとても役に立ちます。

単語

スペイン語読み方意味
gustarグスタル好みに合う、気に入る
me gusta...メ グスタ私は〜が好きです(1つ)
me gustan...メ グスタン私は〜が好きです(2つ以上)
¿Te gusta...?テ グスタ〜は好き?
¿Le gusta...?レ グスタ〜はお好きですか(usted)
¿Qué te gusta hacer?ケ テ グスタ アセル何をするのが好き?
encantarエンカンタル大好きである
interesarインテレサル興味をひく
dolerドレル痛む
me duele...メ ドゥエレ〜が痛い(1か所)
me duelen...メ ドゥエレン〜が痛い(2か所以上)
a míア ミ私は
a tiア ティきみは
a mí tambiénア ミ タンビエン私も
a mí tampocoア ミ タンポコ私も(〜ない)
muchoムチョとても
nadaナダまったく(〜ない)
la comidaラ コミダ料理、食べ物
la músicaラ ムシカ音楽
el fútbolエル フトボルサッカー
el téエル テお茶、紅茶
el chocolateエル チョコラテチョコレート
leerレエル読む
cocinarコシナル料理する
viajarビアハル旅行する
escucharエスクチャル聞く
la cabezaラ カベサ頭
el estómagoエル エストマゴおなか、胃
la gargantaラ ガルガンタのど
el pie, los piesエル ピエ, ロス ピエス足

練習問題

最初の会話を、もう一度声に出して読んでみましょう。gusta と gustan の使い分けに注目すると、新しい発見があるはずです。答えは書いてから開きましょう。

基本

1. gusta と gustan のどちらが入るでしょう。(a) Me (  ) el verano. (b) ¿Te (  ) los deportes? (c) A Ana le (  ) bailar.

答え

(a) gusta。el verano(夏)は1つです。

(b) gustan。los deportes(スポーツ)は複数です。

(c) gusta。bailar(踊ること)は動詞の原形なので、いつも gusta です。

2. かっこに me, te, le, nos, les のどれかを入れましょう。(a) A nosotros (  ) gusta la playa. (b) A mis hermanos (  ) gustan los videojuegos. (c) ¿A ti (  ) gusta el sushi?

答え

(a) nos(私たちはビーチが好きです。)

(b) les(兄弟たちはテレビゲームが好きです。)

(c) te(きみ、すしは好き?)

3. 日本語にしましょう。(a) Me duele la cabeza. (b) No me gusta nada. (c) Me interesan los idiomas.

答え

(a) 頭が痛いです。(b) ぜんぜん好きじゃありません。(c) 外国語に興味があります。

4. 「本を読むのが好きです」をスペイン語で言いましょう。

答え

Me gusta leer. 「本を」まで言うなら Me gusta leer libros. でも正解です。

5. 「私も」と返しましょう。(a) Me encanta el chocolate. (b) No me gusta el invierno.

答え

(a) A mí también. (b) A mí tampoco. 相手の文が否定なら tampoco です。

6. かっこに el, la, los, las のどれかを入れましょう。(a) Me gusta (  ) música. (b) Me gustan (  ) gatos.

答え

(a) la。(b) los。好きなものの前には、el や la をつけます。

7. 一日中歩いて、両足が痛くなりました。「足が痛い」と言いましょう。

答え

Me duelen los pies. 両足なので複数の los pies、動詞も duelen です。

8. ホームステイ先のお母さん(usted で話す相手)に「コーヒーはお好きですか」と聞きましょう。

答え

¿Le gusta el café? usted で話す相手には le を使います。¿A usted le gusta el café? でも正解です。

応用

9. 単語を並べかえて、文を作りましょう。(a) gustan / A / mi / le / padre / los / perros (b) gusta / No / madrugar / nos

答え

(a) A mi padre le gustan los perros.(父は犬が好きです。)

(b) No nos gusta madrugar.(私たちは早起きが好きじゃありません。)

10. 次の文には、それぞれ1か所ずつまちがいがあります。直しましょう。(a) Me gustan bailar y cantar. (b) A Ana gusta el tenis. (c) Me duele mi cabeza. (d) Me gusta café.

答え

(a) Me gusta bailar y cantar. 動詞の原形は、2つ並べても gusta です。

(b) A Ana le gusta el tenis. a で名前を出しても、le は省きません。

(c) Me duele la cabeza. 痛い場所には mi ではなく la をつけます。

(d) Me gusta el café. 好きなものの前には el をつけます。

11. ルシアの自己紹介を読んで、質問に答えましょう。

Me encantan los animales, sobre todo los perros. Me gusta jugar al tenis, pero no me gusta nada correr. Me interesa mucho Japón.

(1) ルシアが特に好きな動物は? (2) ルシアがぜんぜん好きじゃないことは? (3) 「ルシアは日本にとても興味がある」を、A Lucía で始めてスペイン語で言いましょう。

答え

(1) 犬(los perros)です。

(2) 走ること(correr)です。

(3) A Lucía le interesa mucho Japón. me が le に変わるだけで、interesa はそのままです。

12. 日本語にしましょう。A mis abuelos les encanta cocinar, pero a mí no me gusta mucho. A mí me gusta comer.

答え

祖父母は料理をするのが大好きですが、私はあまり好きじゃありません。私は食べるのが好きです。

cocinar と comer は動詞の原形なので、祖父母(複数)のことでも encanta になっています。

13. 次の質問に、自分のことをスペイン語で答えましょう。(a) ¿Qué te gusta hacer los fines de semana? (b) ¿Te gustan los deportes?

答え

解答例:

(a) Me gusta ver películas y cocinar.(映画を見たり料理したりするのが好きです。)

(b) Sí, me gusta mucho el béisbol. または No, no me gustan mucho.

チェックポイント: (a) は動詞の原形を使って gusta になっているか。(b) で「スポーツは好きじゃない」と答えるなら、los deportes が複数なので gustan になっているか。

14. 薬局で、症状を伝えます。「頭とのどが痛いです」とスペイン語で言いましょう。

答え

Me duelen la cabeza y la garganta. 痛い場所が2か所なので duelen です。

Me duele la cabeza y me duele la garganta. と、1つずつ言っても正解です。

チャレンジ

15. 自分の好き嫌いを、スペイン語で5文書きましょう。好きなもの2つ、大好きなもの1つ、あまり好きじゃないもの1つ、興味のあること1つを入れてください。

答え

解答例:

Me gusta el café. Me gusta mucho viajar. Me encantan los gatos. No me gusta mucho el frío. Me interesa la cultura de México.

(コーヒーが好きです。旅行するのがとても好きです。猫が大好きです。寒いのはあまり好きじゃありません。メキシコの文化に興味があります。)

チェックポイント: 好きなものが複数なら gustan や encantan になっているか。名詞の前に el や la があるか。動詞の原形のときは gusta になっているか。encantar に mucho を重ねていないか(重ねても通じますが、なくて十分です)。

16. 家族2人の好きなことを、スペイン語で1文ずつ書きましょう。それぞれ A mi... で始めます。最後に、家族の2人以上が好きじゃないことを、les を使って1文加えてください。

答え

解答例:

A mi madre le gusta cocinar. A mi hermano le encantan los videojuegos. A mis padres no les gusta el frío.

(母は料理をするのが好きです。弟はテレビゲームが大好きです。両親は寒いのが苦手です。)

チェックポイント: 1人のことなら le、2人以上なら les になっているか。a mi madre の mi に記号がついていないか(記号つきの mí は「私」だけです)。

17. 会話を完成させましょう。かっこの日本語を、Bのせりふとしてスペイン語にします。

A: ¿Te gusta la música?

B: (1)(うん、大好き。特にジャズが。)

A: ¿Te gusta bailar?

B: (2)(ううん、ぜんぜん。きみは?)

A: No me gusta mucho.

B: (3)(ぼくも好きじゃない。)

答え

(1) Sí, me encanta. Sobre todo el jazz.

(2) No, no me gusta nada. ¿Y a ti?

(3) A mí tampoco.

チェックポイント: 「きみは?」は、gustar の文に続けるときは ¿Y tú? より ¿Y a ti? が自然です。相手が否定で答えたので、最後は también ではなく tampoco です。

一日の生活と再帰動詞

何時に起きて、何時に寝るか。毎日の生活の話は、どんな相手とも盛り上がる身近な話題です。このレッスンでは「起きる」「シャワーを浴びる」「寝る」のような毎日の動作と、「いつも」「ときどき」のような頻度の言い方を覚えて、自分の一日をスペイン語で話せるようになります。

会話

月曜日の夜、オンラインで話しているルシアと健太。健太はなんだか眠そうです。

スペイン語日本語
Lucía: Kenta, tienes sueño, ¿no?ルシア: 健太、眠そうね。
Kenta: Sí. Me levanto a las cinco y media todos los días.健太: うん。毎日5時半に起きるんだ。
Lucía: ¿A las cinco y media? ¿Por qué?ルシア: 5時半? どうして?
Kenta: Porque mi trabajo empieza a las siete.健太: 仕事が7時に始まるから。
Lucía: ¿Y a qué hora te acuestas?ルシア: それで、何時に寝るの?
Kenta: Normalmente me acuesto a las once.健太: ふだんは11時に寝るよ。
Lucía: ¡Es muy tarde! Yo me acuesto a las diez.ルシア: 遅すぎるわ。私は10時に寝るのよ。
Kenta: ¿Te duchas por la mañana?健太: シャワーは朝浴びるの?
Lucía: No, siempre me ducho por la noche. ¿Y tú?ルシア: ううん、いつも夜よ。あなたは?
Kenta: Yo me ducho por la mañana. Así me despierto.健太: ぼくは朝。そうすると目が覚めるんだ。
Lucía: Y los fines de semana, ¿te levantas tarde?ルシア: 週末は遅く起きるの?
Kenta: ¡Claro! A veces me levanto a las doce.健太: もちろん。昼の12時に起きることもあるよ。

me levanto、te acuestas、me ducho。動詞の前に me や te がついた形がたくさん出てきました。これがこのレッスンの主役です。

もうひとつ、ルシアの ¿Por qué?(ポル ケ、どうして?)と健太の Porque...(ポルケ、〜だから)は、質問と答えのセットで覚えておくと便利です。

「起きる」は levantarse

日本語には「起こす」と「起きる」のように、ペアになった動詞があります。「子どもを起こす」は誰かに何かをすること、「(自分が)起きる」は自分に起きることです。

スペイン語では、このちがいを se という小さな言葉で表します。

levantar(レバンタル)持ち上げる、起こす

levantarse(レバンタルセ)起きる。直訳は「自分を起こす」

辞書では、最後に se がついた形で載っています。このように「自分を〜する」で「〜する」の意味になる動詞を、再帰動詞と呼びます。名前は覚えなくてもかまいません。

se は主語に合わせて変わる

使うときは、se を動詞の前に出して、主語に合わせて形を変えます。動詞の部分は、規則動詞のレッスンで学んだ -ar 動詞とまったく同じ変わり方です。

主語「自分を」levantarse
yo(私)meme levanto
tú(きみ)tete levantas
él, ella, usted(彼、彼女、あなた)sese levanta
nosotros(私たち)nosnos levantamos
vosotros(あなたたち、スペインで)osos levantáis
ellos, ellas, ustedes(彼ら、あなたたち)sese levantan

me, te, nos は gustar のレッスンで見た形と同じなので、もうおなじみですね。

実は、みなさんは最初のレッスンからこの形を使っています。Me llamo Yuki. は、llamarse(自分を〜と呼ぶ)の me llamo でした。¿Cómo te llamas? も同じ仲間です。

否定の no は、me や te のさらに前に置きます。

No me levanto temprano.(私は早く起きません。)

例 いろいろな人の起きる時間を言ってみます。

Me levanto a las seis.(私は6時に起きます。)

Mi madre se levanta a las cinco.(母は5時に起きます。)

Nos levantamos a las ocho los domingos.(私たちは日曜日は8時に起きます。)

やってみよう かっこに me, te, se, nos のどれかを入れましょう。(1) ¿A qué hora (  ) levantas? (2) Mis hijos (  ) levantan a las siete. (3) Yo (  ) levanto tarde.

答え

(1) te。levantas は tú の形です。

(2) se。mis hijos(彼ら)が主語です。

(3) me。

動詞の終わりと、前の小さな言葉の組み合わせは、いつもセットで決まっています。

朝から夜まで: 毎日の動作

一日の流れでよく使う動詞を、順番に並べてみましょう。se がつく動詞と、つかない動詞がまじっています。

原形「私は〜する」意味
despertarse(デスペルタルセ)me despierto目が覚める
levantarse(レバンタルセ)me levanto起きる
ducharse(ドゥチャルセ)me duchoシャワーを浴びる
lavarse(ラバルセ)me lavo(自分の体を)洗う
vestirse(ベスティルセ)me visto服を着る
desayunar(デサユナル)desayuno朝ごはんを食べる
trabajar / estudiartrabajo / estudio働く / 勉強する
comer(コメル)como昼ごはんを食べる、食べる
volver a casavuelvo a casa家に帰る
cenar(セナル)ceno晩ごはんを食べる
acostarse(アコスタルセ)me acuesto寝る、床につく

despertarse, vestirse, volver, acostarse は、不規則動詞のレッスンで学んだ「真ん中の母音が変わる動詞」です。despierto(e が ie)、visto(e が i)、vuelvo と acuesto(o が ue)のように、nosotros と vosotros 以外の形で変わります。

Me despierto a las seis, pero me levanto a las seis y media.(6時に目が覚めますが、起きるのは6時半です。)

despertarse(目が覚める)と levantarse(起き上がる)は、日本語の「目が覚める」と「起きる」と同じように使い分けます。

例 ユキの朝です。

Me levanto a las siete. Me ducho y me visto. Desayuno a las siete y media.(7時に起きます。シャワーを浴びて、服を着ます。7時半に朝ごはんを食べます。)

やってみよう 次の動詞を「私は〜する」の形にしましょう。(1) acostarse (2) despertarse (3) cenar

答え

(1) me acuesto。o が ue に変わります。

(2) me despierto。e が ie に変わります。

(3) ceno。se がつかない動詞なので、me は入りません。

体の部分には la や los

「顔を洗う」「歯をみがく」のように体の部分を言うときは、lavarse のうしろに体の部分を続けます。gustar のレッスンの「頭が痛い」と同じで、「私の顔」の mi は使わず、la や los をつけます。me がもう「自分の」だと教えてくれるからです。

Me lavo la cara.(顔を洗います。)

Me lavo los dientes.(歯をみがきます。直訳は「歯を洗う」)

Me lavo las manos.(手を洗います。)

「髪をとかす」は peinarse(ペイナルセ)で、me peino です。

例 寝る前の習慣を言います。

Me lavo los dientes y me acuesto.(歯をみがいて、寝ます。)

やってみよう スペイン語で言いましょう。(1) 私は顔を洗います。(2) 子どもたちは手を洗います。

答え

(1) Me lavo la cara. 「私の顔」でも mi cara ではなく la cara です。

(2) Los niños se lavan las manos. 「子どもたち」が主語なので se lavan です。自分の子どもなら Mis hijos se lavan las manos. です。

何時に、どんな順番で

「何時に〜する?」は、¿A qué hora...?(ア ケ オラ)で聞きます。答えは、数と時間のレッスンで学んだ時刻の言い方に a をつけて「〜時に」にします。

¿A qué hora te levantas?(何時に起きる?)

Me levanto a las siete.(7時に起きるよ。)

A la una.(1時に。)1時だけは la una です。

時間帯は por la mañana(朝、午前中に)、por la tarde(午後に)、por la noche(夜に)で言います。時刻と一緒に言うときは、a las siete de la mañana(朝の7時に)のように de を使います。

temprano(テンプラノ、早く)と tarde(タルデ、遅く)も便利です。会話のルシアの ¡Es muy tarde! は「すごく遅い」でした。

一日の流れを順番に話すときは、つなぎの言葉を使うと、ぐっと自然になります。

primero(プリメロ)まず

luego(ルエゴ)それから

después(デスプエス)そのあと

por fin(ポル フィン)最後に、やっと

luego は、最初のレッスンの Hasta luego.(またね、直訳は「あとで会うまで」)の luego です。

例 パブロの朝を、順番に話します。

Primero me levanto a las siete. Luego me ducho y desayuno. Después voy al trabajo.(まず7時に起きます。それからシャワーを浴びて、朝ごはんを食べます。そのあと仕事に行きます。)

やってみよう 次の質問に、自分のことで答えましょう。(1) ¿A qué hora te levantas? (2) ¿A qué hora cenas?

答え

解答例:

(1) Me levanto a las seis y media.(6時半に起きます。)

(2) Ceno a las siete de la tarde.(夜7時に晩ごはんを食べます。)

(1) は te levantas と聞かれたので me levanto、(2) は cenas と聞かれたので ceno で答えます。cenar には se がつかないので、me は入りません。

スペインの一日は、日本と時間がずれているって本当?

本当です。スペインでは、食事の時間がかなり遅めです。昼ごはん(la comida)は14時から15時ごろ、晩ごはん(la cena)は21時から22時ごろが普通で、レストランが夜20時半にようやく開く、ということもよくあります。

そのぶん、夕方に軽いおやつ(la merienda)を食べる習慣があります。

「スペイン人は毎日昼寝(siesta)をする」と思われがちですが、都会で働く人が平日に昼寝をすることは、今ではあまりありません。中南米の多くの国では、食事の時間は日本にもう少し近くなります。

「いつも」「ときどき」: どのくらいよくするか

どのくらいよくするかは、次の言葉で表します。上から順に、回数が減っていきます。

スペイン語読み方意味
siempreシエンプレいつも
normalmenteノルマルメンテふだんは
a menudoア メヌドよく
a vecesア ベセスときどき
casi nuncaカシ ヌンカめったに〜ない
nuncaヌンカ一度も〜ない、絶対〜ない

これらは、文の最初か動詞のすぐ前に置くのが基本です。

Siempre me ducho por la noche.(いつも夜にシャワーを浴びます。)

A veces me levanto a las doce.(ときどき12時に起きます。)

nunca は no のかわり

nunca はそれ自体が「〜ない」の意味を持っているので、動詞の前に置くときは no をつけません。

Nunca desayuno.(朝ごはんは絶対に食べません。)

Casi nunca me acuesto tarde.(遅く寝ることはめったにありません。)

動詞のうしろに置くこともできますが、そのときは前に no が必要です。No desayuno nunca. も同じ意味です。

例 毎日の習慣と、たまにすることを言います。

Normalmente ceno en casa, pero a veces ceno con mis amigos.(ふだんは家で晩ごはんを食べますが、ときどき友だちと食べます。)

やってみよう スペイン語で言いましょう。(1) 私はいつも7時に起きます。(2) 父は朝ごはんを食べることがめったにありません。

答え

(1) Siempre me levanto a las siete. Me levanto siempre a las siete. でも正解です。

(2) Mi padre casi nunca desayuna. casi nunca が動詞の前にあるので、no はつけません。

「毎日」「月曜日に」「週に2回」

決まった日や回数を言うときは、次の言い方を使います。

todos los días(トドス ロス ディアス)毎日

los lunes(ロス ルネス)毎週月曜日に

los fines de semana(ロス フィネス デ セマナ)週末に

una vez a la semana(ウナ ベス ア ラ セマナ)週に1回

dos veces al mes(ドス ベセス アル メス)月に2回

曜日に los をつけて複数にすると「毎週〜曜日に」になります。el lunes は「(今度の)月曜日に」なので、習慣を言うときは los lunes です。

例 運動の習慣を話します。

Corro dos veces a la semana. Los sábados nado en la piscina.(週に2回走ります。毎週土曜日はプールで泳ぎます。)

やってみよう ¿Te duchas todos los días?(毎日シャワーを浴びる?)と聞かれました。(1) 「うん、毎日。いつも朝に」と (2) 「ううん、週に3回」の2通りで答えましょう。

答え

(1) Sí, todos los días. Siempre me ducho por la mañana.

(2) No, me ducho tres veces a la semana.

vez(1回)は、複数になると veces と z が c に変わります。

お風呂につかるのは ducharse ではないの?

ducharse はシャワー(la ducha)を浴びることです。湯船につかるのは bañarse(バニャルセ)で、Me baño. と言います。

スペインでは、毎日の習慣はシャワーが普通で、湯船につかるのは特別なときくらいです。日本の家のお風呂や温泉の話をすると、とても興味を持たれます。

ただし、中南米の多くの国では、シャワーを浴びることも bañarse で言います。メキシコで Me baño en la mañana. と言えば、たいてい「朝シャワーを浴びる」という意味です。bañarse には「海やプールで泳ぐ」という意味もあり、Me baño en el mar. は「海で泳ぎます」です。

「早起きが好き」のように gustar と一緒に使うと?

gustar のうしろに再帰動詞の原形を続けるときは、se を「自分」に合わせて変えて、原形のおしりにくっつけます。

Me gusta levantarme temprano.(早起きするのが好きです。)

¿Te gusta ducharte por la mañana?(朝シャワーを浴びるのは好き?)

levantarme、ducharte のように、最後の部分が me, te に変わっているのがわかりますね。こうした小さな言葉をどこに置くかは、このあとのレッスンでくわしく学びます。

単語

スペイン語読み方意味
levantarseレバンタルセ起きる
despertarseデスペルタルセ目が覚める
ducharseドゥチャルセシャワーを浴びる
lavarseラバルセ(自分の体を)洗う
lavarse los dientesラバルセ ロス ディエンテス歯をみがく
vestirseベスティルセ服を着る
acostarseアコスタルセ寝る、床につく
desayunarデサユナル朝ごはんを食べる
comerコメル食べる、昼ごはんを食べる
cenarセナル晩ごはんを食べる
volver a casaボルベル ア カサ家に帰る
¿A qué hora...?ア ケ オラ何時に〜?
por la mañanaポル ラ マニャナ朝、午前中に
por la tardeポル ラ タルデ午後に
por la nocheポル ラ ノチェ夜に
tempranoテンプラノ早く
tardeタルデ遅く
primeroプリメロまず
luegoルエゴそれから
despuésデスプエスそのあと
siempreシエンプレいつも
normalmenteノルマルメンテふだんは
a menudoア メヌドよく
a vecesア ベセスときどき
casi nuncaカシ ヌンカめったに〜ない
nuncaヌンカ一度も〜ない
todos los díasトドス ロス ディアス毎日
una vez a la semanaウナ ベス ア ラ セマナ週に1回
la caraラ カラ顔
las manosラス マノス手

練習問題

最初の会話を、声に出してもう一度読んでみましょう。健太とルシアの一日が、スペイン語のまま思い浮かぶはずです。答えは書いてから開きましょう。

基本

1. かっこに me, te, se, nos のどれかを入れましょう。(a) Nosotros (  ) acostamos tarde. (b) Ana (  ) ducha por la mañana. (c) Yo (  ) despierto a las seis.

答え

(a) nos (b) se (c) me

2. 「私は〜する」の形にしましょう。(a) ducharse (b) vestirse (c) desayunar (d) volver

答え

(a) me ducho (b) me visto(e が i に変わります) (c) desayuno(se がつかない動詞です) (d) vuelvo(o が ue に変わります)

3. 日本語にしましょう。(a) Nunca me acuesto tarde. (b) A veces ceno con mis padres. (c) Me lavo los dientes.

答え

(a) 遅く寝ることは絶対にありません。(b) ときどき両親と晩ごはんを食べます。(c) 歯をみがきます。

4. 回数の多い順に並べましょう。a veces / siempre / nunca / normalmente

答え

siempre(いつも) > normalmente(ふだんは) > a veces(ときどき) > nunca(一度も〜ない)

5. 友だちに「何時に寝るの?」と聞きましょう。

答え

¿A qué hora te acuestas? 相手が tú なので te acuestas です。

6. 正しいのはどちらでしょう。(a) Me lavo mi cara. (b) Me lavo la cara.

答え

(b) Me lavo la cara. 体の部分には mi ではなく la をつけます。

7. 「毎週日曜日に」をスペイン語で言いましょう。

答え

los domingos。曜日に los をつけて複数にすると「毎週〜曜日に」になります。

8. 「私はコーヒーを一度も飲みません」を、nunca を使って2通りで言いましょう。「飲む」は tomar です。

答え

Nunca tomo café. と No tomo café nunca.

nunca が動詞の前なら no はいらず、うしろなら no が必要です。

応用

9. 単語を並べかえて、文を作りましょう。(a) me / a / las / Siempre / levanto / seis (b) se / Mi / ducha / hermano / noche / por / la

答え

(a) Siempre me levanto a las seis.(いつも6時に起きます。)

(b) Mi hermano se ducha por la noche.(兄は夜にシャワーを浴びます。)

10. 次の文には、それぞれ1か所ずつまちがいがあります。直しましょう。(a) Me ceno a las ocho. (b) Nunca no desayuno. (c) Me acosto a las once. (d) 「父は5時に起きます」のつもりで Mi padre me levanta a las cinco.

答え

(a) Ceno a las ocho. cenar には se がつかないので、me はいりません。

(b) Nunca desayuno. nunca が動詞の前にあるときは、no をつけません。

(c) Me acuesto a las once. acostarse は o が ue に変わります。

(d) Mi padre se levanta a las cinco. me levanta だと「父が私を起こす」になってしまいます。父が自分で起きるので se です。

11. カルメンの一日を読んで、質問に答えましょう。

Me despierto a las seis y media, pero me levanto a las siete. Primero me ducho y luego desayuno con mi familia. Trabajo de nueve a cinco. Por la noche cenamos a las nueve. Normalmente me acuesto a las once y media.

(1) カルメンは何時に目が覚めて、何時に起きますか。(2) シャワーと朝ごはんは、どちらが先ですか。(3) 「カルメンはふだん11時半に寝ます」を、Carmen で始めてスペイン語で言いましょう。

答え

(1) 6時半に目が覚めて、7時に起きます。

(2) シャワーが先です。primero(まず)がついています。

(3) Carmen normalmente se acuesta a las once y media. Normalmente Carmen se acuesta a las once y media. でも正解です。me acuesto が、カルメンが主語になって se acuesta に変わります。

12. 会話の健太について、スペイン語で3文書きましょう。(1) 5時半に起きる (2) 11時に寝る (3) 朝シャワーを浴びる

答え

(1) Kenta se levanta a las cinco y media.

(2) Kenta se acuesta a las once.(Normalmente se acuesta a las once. でも正解です。)

(3) Kenta se ducha por la mañana.

健太は「彼」なので、どれも se を使います。

13. 日本語にしましょう。Los lunes me levanto temprano, pero los domingos me levanto tarde. Casi nunca desayuno los domingos.

答え

毎週月曜日は早く起きますが、日曜日は遅く起きます。日曜日は朝ごはんをめったに食べません。

14. 語学カフェで知り合った友だちに、生活についてスペイン語で3つ質問しましょう。(1) 何時に起きる? (2) 朝ごはんは毎日食べる? (3) 週末は何時に寝る?

答え

(1) ¿A qué hora te levantas?

(2) ¿Desayunas todos los días?

(3) ¿A qué hora te acuestas los fines de semana?

チェックポイント: 相手が友だちなので tú の形(te levantas, desayunas, te acuestas)になっているか。desayunar には te がつかないことにも気をつけましょう。

チャレンジ

15. 平日の自分の一日を、スペイン語で6文以上書きましょう。時刻を3つ以上、primero, luego, después のうち2つ以上、頻度の言葉(siempre, a veces など)を2つ以上入れてください。

答え

解答例:

Normalmente me despierto a las seis. Primero me lavo la cara y me visto. Luego desayuno a las seis y media. Trabajo de ocho a cinco. Siempre ceno a las siete con mi familia. Después leo un libro. A veces me acuesto tarde, a las doce.

(ふだんは6時に目が覚めます。まず顔を洗って、服を着ます。それから6時半に朝ごはんを食べます。8時から5時まで働きます。いつも7時に家族と晩ごはんを食べます。そのあと本を読みます。ときどき遅く、12時に寝ます。)

チェックポイント: 再帰動詞に me がついているか(me despierto, me visto, me acuesto)。desayuno, ceno のような se のつかない動詞に me をつけていないか。時刻に a las がついているか。体の部分に la や los を使っているか。

16. 平日と週末の生活をくらべる文を、スペイン語で4文書きましょう。Los lunes や los sábados、los fines de semana を使い、そのうち1文は家族の誰か(mi padre, mi hermana など)の習慣にしてください。

答え

解答例:

De lunes a viernes me levanto a las seis y media, pero los fines de semana me levanto a las nueve. Los sábados nunca trabajo. Los domingos desayuno con mis padres. Mi hermana siempre se acuesta muy tarde los sábados.

(月曜から金曜は6時半に起きますが、週末は9時に起きます。土曜日は絶対に働きません。日曜日は両親と朝ごはんを食べます。妹は土曜日はいつもとても遅く寝ます。)

チェックポイント: 家族のことを言う文で、動詞が彼・彼女の形になり、se を使っているか(mi hermana se acuesta)。nunca を動詞の前に置いたとき、no をつけていないか。「8時から5時まで」の de ocho a cinco と同じように、de lunes a viernes で「月曜から金曜まで」と言えます。

「うん、持ってるよ」:目的語の代名詞

「その本、持ってる?」「うん、持ってるよ」。日本語では「それを」を言わなくても通じますが、スペイン語では小さな言葉をひとつ入れます。このレッスンでは、その小さな言葉を会話の中で使えるようにします。

会話

ルシアの誕生日パーティーの前日。ユキとルシアのお兄さんのパブロが、準備の確認をしています。

スペイン語日本語
Pablo: Yuki, ¿tienes el regalo para Lucía?パブロ: ユキ、ルシアへのプレゼント、持ってる?
Yuki: Sí, lo tengo. Es un libro.ユキ: うん、持ってるよ。本なの。
Pablo: ¡Qué bien! ¿Y las flores?パブロ: いいね。花は?
Yuki: No, no las tengo. ¿Las compras tú?ユキ: ううん、持ってない。あなたが買ってくれる?
Pablo: Vale, las compro mañana.パブロ: オッケー、明日買うよ。
Yuki: ¿Conoces a Marta, la amiga de Lucía?ユキ: ルシアの友だちのマルタ、知ってる?
Pablo: Sí, la conozco. ¿Por qué?パブロ: うん、知ってるよ。どうして?
Yuki: No tiene la dirección. ¿Se la mandas?ユキ: 住所を知らないの。彼女に送ってくれる?
Pablo: Claro, se la mando ahora mismo.パブロ: もちろん、今すぐ送るよ。
Yuki: Gracias, Pablo. Te llamo mañana.ユキ: ありがとう、パブロ。明日電話するね。

lo, las, la, se la, te。短い言葉がたくさん出てきました。どれも、すでに話に出た「もの」や「人」を指しています。レッスンが終わるころには、この会話のどの行も自分で言えるようになります。

「持ってる?」「うん、持ってる」

ルールの前に、まずやりとりを見てみましょう。答えの文の、動詞の前にある小さな言葉に注目してください。

¿Tienes el libro?(その本、持ってる?)

Sí, lo tengo.(うん、持ってる。)

¿Tienes la llave?(鍵、持ってる?)

Sí, la tengo.(うん、持ってる。)

¿Tienes los billetes?(切符、持ってる?)

No, no los tengo.(ううん、持ってない。)

¿Tienes las fotos?(写真、持ってる?)

Sí, las tengo.(うん、持ってる。)

日本語なら「うん、持ってる」で終わりです。スペイン語では、「それを」にあたる言葉を動詞の前に置きます。何を置くかは、さっきの名詞で決まります。

質問の名詞答えに使う言葉
el libro(男性・1つ)lo
la llave(女性・1つ)la
los billetes(男性・複数)los
las fotos(女性・複数)las

名詞の性のレッスンで覚えた el, la, los, las とほとんど同じです。違うのは el が lo になるところだけ。これで、もう「持ってる」「買うよ」「知らない」を、名詞をくり返さずに言えます。

読むときは、lo や la を次の動詞とくっつけて、ひと息で言います。lo tengo は ロ テンゴ、las compro は ラス コンプロ。小さな言葉のほうは強く読みません。

例 店で、友だちに聞かれました。

¿Compras el pan?(パン、買う?)

Sí, lo compro.(うん、買うよ。)

pan は男性名詞(el pan)なので lo です。

やってみよう 「はい」か「いいえ」で、名詞をくり返さずに答えましょう。(1) ¿Tienes la llave?(はい) (2) ¿Lees el periódico?(いいえ) (3) ¿Compras los billetes?(はい)

答え

(1) Sí, la tengo.

(2) No, no lo leo. periódico(新聞)は el periódico なので lo です。

(3) Sí, los compro.

no はいちばん前に

「持ってない」と言うときは、no を小さな言葉のさらに前に置きます。順番は no + lo + 動詞 です。

No lo tengo.(それ、持ってない。)

No la conozco.(彼女のこと、知らない。)

lo が no と動詞のあいだに入りこむ、と覚えると忘れません。答えの最初に「いいえ」の no をもうひとつつけて No, no lo tengo. と言うのもよくある形です。最初の no が「いいえ」、2つ目が「〜ない」です。

例 「その映画、見る?」と聞かれて、見ないと答えます。

¿Ves la película?(その映画、見る?)

No, no la veo.(ううん、見ない。)

ver(見る)は、yo の形だけ veo(ベオ)になります。

やってみよう 単語を並べかえて、「それ(男性名詞のもの)を持っていない」という文にしましょう。tengo / lo / No

答え

No lo tengo. no が先頭、lo がまん中、動詞が最後です。

人にも使える:me, te, lo, la

同じ言葉は、人にも使えます。まずはやりとりから。

¿Me ves?(ぼくのこと、見える?)

Sí, te veo.(うん、見えるよ。)

¿Conoces a Pablo?(パブロのこと、知ってる?)

Sí, lo conozco.(うん、知ってる。)

¿Conoces a Marta?(マルタのこと、知ってる?)

No, no la conozco.(ううん、知らない。)

「私を」は me、「あなたを」は te。会話の最後のユキのせりふ Te llamo mañana.(明日あなたに電話するね)の te も、これです。男性やものなら lo、女性なら la。人を指す言葉の一覧は次のとおりです。

日本語スペイン語
私をme
あなたを(tú)te
彼を、あなたを(usted・男性)lo
彼女を、あなたを(usted・女性)la
私たちをnos
あなたたちを(vosotros、スペインで)os
彼らを、彼女らをlos / las

me と te は、gustar のレッスンの me gusta、te gusta や、再帰動詞の me levanto で、もう何度も見た顔です。置く場所も同じで、動詞のすぐ前です。

conocer(人や場所を知っている)は、yo の形だけ conozco(コノスコ)になります。ほかは規則どおり、conoces, conoce です。

ひとつ気をつけたいのは、質問の a Pablo、a Marta の a です。「〜を」の相手が人のときは、前に a をつけます。Veo a Marta.(マルタが見える。)ものなら a はつけず、Veo el mar.(海が見える。)です。代名詞に置きかえると、この a は消えます。

Te quiero.(テ キエロ)は「あなたが好き」「愛してる」。家族や恋人、親しい友だちにも使う、とても大事な一言です。

例 友だちに頼まれました。

¿Me ayudas?(手伝ってくれる?)

Sí, claro, te ayudo.(うん、もちろん、手伝うよ。)

ayudar(手伝う)は規則どおりの -ar 動詞です。

やってみよう 「はい」で、名詞をくり返さずに答えましょう。(1) ¿Conoces a Lucía? (2) ¿Me llamas mañana? (3) ¿Invitas a Pablo y a Kenta?

答え

(1) Sí, la conozco. Lucía は女性なので la。

(2) Sí, te llamo mañana. 「私に電話してくれる?」には「あなたに電話するよ」で答えるので、me ではなく te になります。

(3) Sí, los invito. 男性2人なので los。invitar は「招待する、おごる」です。

Te quiero と Te amo はどう違うの?

どちらも「愛してる」ですが、使う場面が少し違います。te quiero は、恋人にも、親や子どもにも、親しい友だちにも使える、温かい言葉です。電話の最後に家族どうしで Te quiero, mamá. と言うのは、ごく普通のことです。

te amo はもっと深く、重い言葉です。恋人や夫婦のあいだで、特別なときに使うことが多いです。中南米では te amo を日常的に使う地域もありますが、迷ったら te quiero が安全です。

ちなみに querer は「ほしい」という意味でもあります。Quiero un café. は「コーヒーがほしい」。相手が人なら「好き、愛している」になるわけです。

「〜に」を表す le

ここまでの lo と la は、日本語の「〜を」にあたる言葉でした。今度は「〜に」です。やりとりを見てみましょう。

¿Le escribes a tu madre?(お母さんに手紙を書くの?)

Sí, le escribo todas las semanas.(うん、毎週書くよ。)

¿Qué le regalas a Lucía?(ルシアに何をプレゼントするの?)

Le regalo un libro.(彼女に本をプレゼントするよ。)

「彼に」「彼女に」「あなたに(usted)」は、男女に関係なく le です。複数なら les(彼らに、彼女らに)。gustar のレッスンの le gusta、les gusta の le と les は、実はこれでした。

「私に」「あなたに(tú)」「私たちに」は、「〜を」のときと同じ me, te, nos です。だから ¿Me prestas tu bolígrafo?(ボールペン、貸してくれる?)の me は「私に」です。

例 妹の誕生日の話です。

Mañana es el cumpleaños de mi hermana. Le compro un pastel.(明日は妹の誕生日なんだ。彼女にケーキを買うよ。)

やってみよう スペイン語で言いましょう。(1) 彼に手紙を書きます。(手紙は una carta) (2) 両親にメッセージを送ります。

答え

(1) Le escribo una carta.

(2) Les mando un mensaje a mis padres. 両親は2人なので les です。a mis padres を省いて Les mando un mensaje. でも正解です。

日本語を話す人には、うれしいことがあります。「〜を」と「〜に」を使い分ける感覚を、もう持っているからです。彼、彼女、usted のときだけ、「を」なら lo, la、「に」なら le、と考えればいいのです。

このレッスンの動詞で日本語とずれるのは、ひとつだけです。llamar(電話する)は、日本語では「彼女に電話する」ですが、スペイン語では「を」の仲間で、La llamo. と言います。

〜を〜に
私meme
あなた(tú)tete
彼、彼女、あなた(usted)lo / lale
私たちnosnos
あなたたち(vosotros、スペインで)osos
彼ら、彼女らlos / lasles

スペイン語では、Le escribo a mi madre. のように、le と「a + 人」を両方入れるのがふつうです。日本語なら「母に、彼女に書く」と言っているようで変に感じますが、スペイン語ではこれが自然な形です。le だけだと誰のことかわからないとき、a のあとで「誰に」をはっきりさせます。

例 「を」と「に」を比べてみましょう。どちらもマルタの話です。

Veo a Marta. → La veo.(マルタを見かける → 彼女を見かける)

Escribo a Marta. → Le escribo.(マルタに手紙を書く → 彼女に書く)

やってみよう la と le のどちらが入るでしょう。(1) ¿Conoces a Carmen? Sí, __ conozco. (2) ¿Mandas un mensaje a Carmen? Sí, __ mando un mensaje. (3) Carmen es simpática. __ invito a la fiesta.

答え

(1) la。「カルメンを知っている」なので「を」です。

(2) le。「カルメンにメッセージを送る」なので「に」です。メッセージそのものは un mensaje で、ちゃんと文に入っています。

(3) la。「カルメンをパーティーに招待する」なので「を」です。La invito a la fiesta.

2つ並ぶとき:te lo, se lo

「それを」と「あなたに」を両方言いたいときもあります。まずはやりとりから。

¿Me prestas el libro?(その本、貸してくれる?)

Sí, te lo presto.(うん、きみにそれを貸すよ。)

¿Me pasas la sal?(塩、取ってくれる?)

Sí, te la paso.(うん、取ってあげる。)

2つ並ぶときの順番は、「〜に」が先、「〜を」があとです。te(きみに)+ lo(それを)で te lo。どちらも動詞の前に置きます。

では「彼に、それを」はどうなるでしょう。le + lo になりそうですが、スペイン語では le と lo、le と la が並ぶと、le が se に変わります。

¿Le das el regalo a Lucía?(ルシアにプレゼントを渡すの?)

Sí, se lo doy mañana.(うん、明日渡すよ。)

dar(あげる、渡す)は、yo の形が doy(ドイ)になります。tú は das、él や ella は da です。

le も les も、lo, la, los, las の前では se です。だから se lo は「彼にそれを」「彼女にそれを」「彼らにそれを」のどれにもなります。誰のことかは、会話の流れでわかります。会話のパブロの se la mando は、「マルタに(se)住所を(la)送る」でした。dirección が女性名詞なので la です。

「〜に」+ lo / la / los / las
meme lo, me la...
tete lo, te la...
le, lesse lo, se la...
nosnos lo, nos la...
os(スペインで)os lo, os la...

最初は時間がかかって当然です。考えるのは2つだけ。「〜に」はどれか、「〜を」の名詞は男性か女性か。それを順番に並べれば完成です。

例 友だちのアナに写真を送るか聞かれました。

¿Le mandas las fotos a Ana?(アナに写真を送る?)

Sí, se las mando esta noche.(うん、今夜送るよ。)

「アナに」の le が se に変わり、「写真を」は las fotos なので las です。

やってみよう 「はい」で、名詞をくり返さずに答えましょう。(1) ¿Me pasas el pan? (2) ¿Le compras las flores a tu madre? (3) ¿Me prestas tu bicicleta?

答え

(1) Sí, te lo paso. el pan なので lo。「私に」と聞かれたら「きみに」の te で答えます。

(2) Sí, se las compro. 「お母さんに」の le が se に、las flores なので las です。

(3) Sí, te la presto. la bicicleta なので la です。

なぜ le lo ではなく se lo になるの?

もとは発音の都合です。中世のスペイン語では、この組み合わせは「ジェロ」に近い音(gelo とつづりました)で言われていました。それが時代とともに、形の似ていた se と同じ音になり、つづりも se lo に落ちつきました。

今の話し手にとっては、se lo 以外はとても不自然に聞こえます。le lo と言っても意味は通じますが、ここは理屈ぬきで「le と lo は並べない」と覚えてしまいましょう。

スペインでは「彼を」に le を使うって本当?

本当です。スペインの多くの地域では、男性の人を指して「彼を」と言うとき、lo のかわりに le を使うことがよくあります。¿Conoces a Pablo? Sí, le conozco. のような言い方です。

これは「レイスモ」と呼ばれていて、スペインでは正しい形として認められています。中南米では lo がふつうです。

覚えるのは、このレッスンの形(人でもものでも、男性なら lo)で十分です。lo はスペインでも完全に通じます。スペインのドラマで le conozco と聞こえても、「あ、これか」と思えば大丈夫です。

動詞が2つ並ぶ文では、どこに置くの?

「それを買いたい」のように動詞が2つ並ぶ文は、次のレッスンで学びます。そのとき、小さな言葉には置き場所が2つになります。いつもの動詞の前と、2つ目の動詞のうしろにくっつける形です。

楽しみに取っておいてください。今日の「動詞のすぐ前」というルールは、そのまま使えます。

単語

スペイン語読み方意味
loロそれを、彼を、あなたを(usted・男性)
laラそれを、彼女を、あなたを(usted・女性)
los / lasロス / ラスそれらを、彼らを、彼女らを
meメ私を、私に
teテあなたを、あなたに(tú)
nosノス私たちを、私たちに
leレ彼に、彼女に、あなたに(usted)
lesレス彼らに、彼女らに
se loセ ロ彼(彼女、彼ら)にそれを
te quieroテ キエロ愛してる、大好き
conocer (conozco)コノセル(コノスコ)(人や場所を)知っている
ver (veo)ベル(ベオ)見る、会う
dar (doy)ダル(ドイ)あげる、渡す
ayudarアユダル手伝う
llamarヤマル電話する、呼ぶ
invitarインビタル招待する、おごる
prestarプレスタル貸す
pasarパサル手渡す、取ってあげる
mandarマンダル送る
regalarレガラルプレゼントする
el regaloエル レガロプレゼント
la llaveラ ヤベ鍵
la direcciónラ ディレクシオン住所
el bolígrafoエル ボリグラフォボールペン
claroクラロもちろん
valeバレオッケー(スペインで。中南米では está bien など)
ahora mismoアオラ ミスモ今すぐ

練習問題

最初の会話を、もう一度声に出して読んでみてください。lo, las, la, se la, te が、それぞれ何を指しているかわかれば、このレッスンの内容はもう身についています。答えは書いてから開きましょう。

基本

1. lo, la, los, las のどれが入るでしょう。(a) ¿Tienes el pasaporte? Sí, __ tengo. (b) ¿Tienes la maleta? Sí, __ tengo. (c) ¿Tienes los libros? No, no __ tengo. (d) ¿Tienes las llaves? Sí, __ tengo.

答え

(a) lo (b) la (c) los (d) las。質問の el, la, los, las に合わせて、el だけ lo に変えます。

2. 日本語にしましょう。(a) ¿Me ayudas? (b) La conozco. (c) Te quiero, mamá.

答え

(a) 手伝ってくれる? (b) 彼女のことを知っています。(c) 愛してるよ、お母さん。

3. 「いいえ」で答えましょう。¿Conoces a Pablo?

答え

No, no lo conozco. no は lo のさらに前です。

4. me と te のどちらが入るでしょう。A: ¿__ llamas mañana?(明日、私に電話してくれる?) B: Sí, __ llamo.(うん、電話するよ。)

答え

A: ¿Me llamas mañana? B: Sí, te llamo. 聞く人にとっての「私に」は、答える人にとっては「あなたに」になります。

5. le と les のどちらが入るでしょう。(a) __ escribo a mis abuelos. (b) __ regalo flores a mi madre.

答え

(a) Les。祖父母(2人)に書くので複数です。(b) Le。母1人にプレゼントします。

6. 単語を並べかえて「きみにそれを貸すよ」という文にしましょう。presto / lo / Te

答え

Te lo presto. 「〜に」(te)が先、「〜を」(lo)があと、動詞は最後です。

7. どちらも1か所まちがっています。直しましょう。(a) Lo no tengo. (b) ¿El regalo? Le lo doy mañana.

答え

(a) No lo tengo. no はいちばん前です。

(b) Se lo doy mañana. le と lo が並ぶと、le は se になります。

応用

8. 太字の部分を代名詞にして、文を言いかえましょう。(a) Compro el pan. (b) Veo a Lucía y a Marta. (c) Escribo a Pablo.

答え

(a) Lo compro.

(b) Las veo. 女性2人で「〜を」なので las です。

(c) Le escribo. 「パブロに」書くので le です。Le escribo a Pablo. と両方入れても自然です。

9. 次の場面で、スペイン語で何と言うでしょう。(a) 食事中、友だちに「塩、取ってくれる?」と頼む。(b) 重い荷物を持った友だちに「手伝うよ」と言う。(c) 電話を切るときに、恋人に「愛してる」と言う。

答え

(a) ¿Me pasas la sal?

(b) Te ayudo. Te ayudo, ¿vale? や Yo te ayudo. も自然です。

(c) Te quiero.

10. 「はい」で、名詞をくり返さずに答えましょう。(a) ¿Le prestas el coche a tu hermano? (b) ¿Les mandas las fotos a tus padres? (c) ¿Me das tu número?

答え

(a) Sí, se lo presto. le が se に、el coche なので lo。

(b) Sí, se las mando. les も se になります。las fotos なので las。

(c) Sí, te lo doy. 「私に」と聞かれたので te、el número なので lo です。

11. 友だちに ¿Me prestas tu paraguas?(傘、貸してくれる?)と聞かれました。正しい答えはどれでしょう。(a) Sí, me lo presto. (b) Sí, te lo presto. (c) Sí, se lo presto.

答え

(b) Sí, te lo presto. 相手は「私に」と聞いているので、答えでは「きみに」の te になります。(c) は、ほかの人(彼や彼女)に貸すときの形です。

12. 会話を完成させましょう。かっこの日本語をスペイン語にします。

Kenta: ¿Tienes las entradas para el concierto?

Ana: (1)(うん、持ってるよ。)

Kenta: ¿Y Marta? ¿Tiene su entrada?

Ana: No. (2)(今夜、彼女にそれを渡すよ。)

答え

(1) Sí, las tengo. las entradas なので las です。

(2) Se la doy esta noche. 「彼女に」の le が se に、la entrada なので la です。

13. 日本語にしましょう。

A: ¿Conoces a mis padres?

B: Sí, los conozco. Les escribo a veces.

答え

A: 私の両親のこと、知ってる?

B: うん、知ってるよ。ときどき手紙を書くんだ。

los は「両親を」、les は「両親に」です。同じ人たちでも、「を」と「に」で形が変わります。

チャレンジ

14. 友だちとパーティーの準備を確認する会話を、6行で書きましょう。lo, la, los, las のどれかを2回以上、le か les を1回、se lo(se la など)を1回入れてください。

答え

解答例:

A: ¿Tienes la música para la fiesta?

B: Sí, la tengo.

A: ¿Y los vasos?

B: No, no los tengo. Los compro mañana.

A: ¿Invitas a Pablo?

B: Sí, y le mando la dirección. Se la mando ahora mismo.

チェックポイント: lo, la, los, las が名詞の性と数に合っているか。no が代名詞の前にあるか。「〜を」と「〜に」を区別できているか(人を招待するなら lo、人にメッセージを送るなら le)。le と lo, la が並ぶところが se になっているか。

15. あなたの身近な人を2人選んで、その人について3文ずつ書きましょう。「知っている」「電話する」「手紙やメッセージを書く」「プレゼントする」などを、代名詞を使って言います。

答え

解答例:

Mi madre vive en Osaka. La llamo todos los domingos. Le regalo flores en su cumpleaños.(母は大阪に住んでいます。毎週日曜日に母に電話します。誕生日には花をプレゼントします。)

Mi amigo Kenta vive en Tokio. Lo quiero mucho. Le escribo mensajes todas las semanas.(友だちの健太は東京に住んでいます。彼のことが大好きです。毎週メッセージを書きます。)

チェックポイント: 電話する(llamar)、愛する(querer)、知っている(conocer)は「〜を」なので lo か la。書く(escribir)、プレゼントする(regalar)は「〜に」なので le。女性なら la、男性なら lo になっているか。代名詞が動詞のすぐ前にあるか。

「週末は何するの?」:予定と未来

「週末は何するの?」は、どこの国でもいちばんよく聞かれる質問のひとつです。このレッスンでは、予定を話し、誘い、ときには上手に断れるようになります。

会話

金曜日の夕方、語学カフェで。ルシアが健太に週末の予定を聞いています。

スペイン語日本語
Lucía: Kenta, ¿qué vas a hacer este fin de semana?ルシア: 健太、この週末は何するの?
Kenta: El sábado voy a visitar a mis abuelos.健太: 土曜日は祖父母の家に行くんだ。
Lucía: ¿Y el domingo? ¿Quieres ir al cine?ルシア: 日曜日は?映画に行かない?
Kenta: Quiero, pero no puedo. Tengo que estudiar.健太: 行きたいけど、行けないんだ。勉強しなきゃいけなくて。
Lucía: ¿Por qué?ルシア: どうして?
Kenta: El lunes tengo un examen de español.健太: 月曜日にスペイン語の試験があるんだ。
Lucía: Entonces te ayudo. ¿Puedes venir a mi casa el domingo?ルシア: じゃあ、手伝ってあげる。日曜日、うちに来られる?
Kenta: ¡Claro! ¿Y después vamos al cine?健太: もちろん。そのあと映画に行く?
Lucía: Vale. Y el lunes aprobarás el examen, ya verás.ルシア: いいよ。それに月曜日は試験に受かるよ。見ててごらん。
Kenta: ¡Eso espero!健太: そうだといいな。

文の中に、動詞が2つ並んでいるところがたくさんあります。vas a hacer, quiero... ir, tengo que estudiar, puedes venir。この「動詞 + 動詞の原形」の形が、今日の主役です。

「〜するつもり」は ir a

予定を話すいちばん簡単な方法は、ir a + 動詞の原形 です。まずは例を見てみましょう。

Voy a estudiar.(勉強するつもりです。)

¿Qué vas a hacer mañana?(明日は何するの?)

Vamos a comer en casa.(私たちは家で食べるつもりです。)

ir は「行く」ですが、ここでは「これから〜する」という意味になります。英語の be going to とそっくりです。ir の形はよく使う不規則動詞のレッスンで覚えたものを、そのまま使います。

主語ir a + 原形
yovoy a comer
túvas a comer
él, ella, ustedva a comer
nosotrosvamos a comer
vosotros(スペインで)vais a comer
ellos, ellas, ustedesvan a comer

変わるのは ir の部分だけです。a とうしろの原形(-ar, -er, -ir で終わる形)は、誰が主語でも変わりません。今まで覚えた動詞が、そのまま全部「予定」になります。

予定には、いつのことかを表す言葉がつきものです。

スペイン語読み方意味
mañanaマニャナ明日
esta nocheエスタ ノチェ今夜
este fin de semanaエステ フィン デ セマナこの週末
la semana que vieneラ セマナ ケ ビエネ来週
el sábadoエル サバド土曜日に

曜日の前の el は「〜曜日に」の意味です。El sábado voy a visitar a mis abuelos.(土曜日に祖父母を訪ねるつもりです。)a mis abuelos の a は、前のレッスンで学んだ「人の前の a」です。

例 友だちに聞かれました。

¿Qué vas a hacer esta noche?(今夜は何するの?)

Voy a ver una película en casa.(家で映画を見るつもり。)

やってみよう ir a を使って、スペイン語で言いましょう。(1) 明日、私はスペイン語を勉強するつもりです。(2) 土曜日、私たちはサッカーをするつもりです。(サッカーをする: jugar al fútbol) (3) あなた(tú)は今夜何を食べるの?

答え

(1) Mañana voy a estudiar español. Voy a estudiar español mañana. でも正解です。

(2) El sábado vamos a jugar al fútbol.

(3) ¿Qué vas a comer esta noche?

「明日、病院に行く」は現在形でも言える?

言えます。日本語でも「明日、病院に行く」と言うように、スペイン語でも近い予定なら現在形がよく使われます。Mañana voy al médico.(明日、病院に行きます。)El sábado trabajo.(土曜日は仕事です。)

カレンダーに書きこんであるような、もう決まっている予定は現在形、「〜するつもり」という気持ちが入るときは ir a、と考えると自然に使い分けられます。ただ、どちらを使っても通じるので、迷ったら ir a で大丈夫です。

聞く、答える、「しない」と言う

質問にするには、いつものように最後を上げて読むだけです。「〜しない」は、ir の前に no を置きます。

¿Vas a ir a la fiesta?(パーティーに行く?)

No, no voy a ir. Estoy muy cansado.(ううん、行かないつもり。すごく疲れてるんだ。)

ir a ir(行くつもり)と ir が2回続きますが、まちがいではありません。「行く」の予定も、ちゃんとこの形で言えます。

例 来週の予定を聞かれて、答えます。

¿Qué vas a hacer la semana que viene?(来週は何するの?)

Voy a trabajar mucho, pero el viernes voy a cenar con mis amigos.(たくさん仕事をするけど、金曜日は友だちと夕食を食べるつもり。)

やってみよう あなた自身のことを、ir a を使って答えましょう。(1) ¿Qué vas a hacer este fin de semana? (2) ¿Vas a estudiar español mañana?

答え

解答例:

(1) Voy a limpiar la casa y voy a leer un libro.(家を掃除して、本を読むつもりです。)

(2) Sí, voy a estudiar español. または No, no voy a estudiar mañana.

voy a のあとが動詞の原形(-ar, -er, -ir で終わる形)になっていれば正解です。

「したい」「できる」「しなきゃ」

予定の話には、気持ちや事情がつきものです。会話の健太は、映画に「行きたい」けど「行けない」、「勉強しなきゃ」いけない、と言っていました。

Quiero ir, pero no puedo. Tengo que estudiar.(行きたいけど、行けない。勉強しなきゃ。)

この3つは、どれも ir a と同じく、うしろに動詞の原形を続けるだけです。

形意味例
querer + 原形〜したいQuiero viajar.(旅行したい。)
poder + 原形〜できるPuedo ir.(行けるよ。)
tener que + 原形〜しなければならないTengo que trabajar.(働かなきゃ。)

querer, poder, tener の形は、ir と同じく不規則動詞のレッスンで覚えたもの(quiero, quieres... puedo, puedes... tengo, tienes...)です。tener que の que を忘れないようにしましょう。Tengo estudiar. ではなく Tengo que estudiar. です。

誘う、断る

¿Quieres + 原形? は「〜したい?」ですが、実際には「〜しない?」と誘うときの決まり文句です。

¿Quieres tomar un café?(コーヒー飲まない?)

¿Puedes + 原形? は「〜できる?」、そして「〜してくれる?」というお願いにもなります。

¿Puedes venir a las ocho?(8時に来られる?)

断るときは、Lo siento(ごめんなさい)のあとに no puedo と理由を続けると、感じよく断れます。最後に Otro día.(また今度ね)をつけると完璧です。

例 同僚に誘われて、断ります。

¿Quieres cenar con nosotros esta noche?(今夜、いっしょに夕食どう?)

Lo siento, no puedo. Tengo que trabajar. ¡Otro día!(ごめん、行けないんだ。仕事しなきゃいけなくて。また今度。)

やってみよう 友だちに ¿Quieres ir a la playa el sábado?(土曜日、海に行かない?)と誘われました。(1) 喜んで受けましょう。(2) 「家族を訪ねなきゃいけない」と理由を言って断りましょう。

答え

(1) ¡Sí, claro! ¿A qué hora? や Sí, quiero ir. など。

(2) Lo siento, no puedo. Tengo que visitar a mi familia. Otro día. をつけるとさらに自然です。visitar の相手は人なので、a mi familia と a を入れます。

例 1週間の「しなきゃ」を書き出してみます。

El lunes tengo que ir al banco. El miércoles tengo que llamar a mi madre.(月曜日は銀行に行かなきゃ。水曜日は母に電話しなきゃ。)

やってみよう querer, poder, tener que のどれかを正しい形にして入れましょう。(1) Mañana no __ ir a clase porque estoy enfermo.(行けない) (2) Mis padres __ visitar Japón.(訪れたがっている) (3) ¿__ hablar más despacio, por favor?(ゆっくり話してもらえますか。usted に)

答え

(1) puedo。Mañana no puedo ir a clase porque estoy enfermo.(明日は病気で授業に行けません。)

(2) quieren。主語が mis padres(両親)なので ellos の形です。

(3) Puede。usted に話すので él や ella と同じ形です。¿Puede hablar más despacio, por favor? は、旅行でそのまま使える一言です。

代名詞はどこに置く?

前のレッスンでは、lo, la, te などの小さな言葉を「動詞のすぐ前」に置きました。動詞が2つ並ぶ文では、置き場所が2つになります。まずはやりとりから。

¿Vas a comprar el pan?(パン、買う?)

Sí, lo voy a comprar.(うん、買うよ。)

Sí, voy a comprarlo.(うん、買うよ。)

¿Puedes ayudarme?(手伝ってくれる?)

Sí, te puedo ayudar.(うん、手伝えるよ。)

Sí, puedo ayudarte.(うん、手伝えるよ。)

置き場所は、1つ目の動詞の前か、原形のうしろにくっつけるか。どちらも正しく、意味も同じです。くっつけるときは、comprarlo のように1語として書きます。

まちがいやすいのは、動詞と動詞のあいだに置いてしまうことです。Voy lo a comprar. とは言いません。「前か、いちばん最後か」と覚えましょう。

「〜しない」のときは、no はいつもいちばん前です。No lo voy a comprar. または No voy a comprarlo.

te lo や se lo のように2つ並ぶときも、前に置く形ならいつもどおりです。Te lo voy a prestar.(それをきみに貸してあげるね。)最初はこちらを使うのがいちばん簡単です。

例 会話の健太とルシアのように、試験の話です。

¿Tienes que estudiar el vocabulario?(単語の勉強をしなきゃいけないの?)

Sí, lo tengo que estudiar hoy. = Sí, tengo que estudiarlo hoy.(うん、今日勉強しなきゃ。)

やってみよう 代名詞を、もう一方の場所に移して言いかえましょう。(1) La voy a llamar. (2) Quiero verte. (3) No lo puedo hacer.

答え

(1) Voy a llamarla.

(2) Te quiero ver.

(3) No puedo hacerlo. no はどちらの形でもいちばん前のままです。

Vamos a... は「〜しよう」にもなる?

なります。¡Vamos a comer! は「(私たちは)食べるつもりです」のほかに、「さあ、食べよう」という呼びかけにもなります。どちらの意味かは、場面と言い方でわかります。

「行こう」だけなら、¡Vamos! の一言で十分です。友だちを急かすときにも、スポーツの応援で「がんばれ」と言うときにも使える、とても便利な言葉です。

「〜しない?」とやわらかく誘いたいときは、前に習った ¿Quieres...? のほかに、¿Vamos al cine?(映画に行かない?)のように vamos をそのまま質問にする形もよく使います。会話の健太のせりふが、まさにこれでした。

もうひとつの未来形:hablaré

会話の最後で、ルシアは aprobarás el examen(試験に受かるよ)と言っていました。これは ir a を使わない、もうひとつの未来の形です。まずは、よく聞く文から。

Te llamaré mañana.(明日電話するね。)

Mañana lloverá.(明日は雨が降るでしょう。)

Aprobarás, ya verás.(受かるよ、見ててごらん。)

作り方はとても簡単です。動詞の原形のうしろに、そのまま語尾をつけるだけ。-ar, -er, -ir のどれでも、語尾は同じです。

主語語尾hablarcomer
yo-éhablarécomeré
tú-áshablaráscomerás
él, ella, usted-áhablarácomerá
nosotros-emoshablaremoscomeremos
vosotros(スペインで)-éishablaréiscomeréis
ellos, ellas, ustedes-ánhablaráncomerán

語尾にアクセント記号がつくので、強く読むのはいつも語尾です。hablaré はアブラレ、comerás はコメラス。nosotros の形だけは記号がありませんが、アブラレモスと、やはり語尾の re を強く読みます。

一部の動詞は、原形のところが少し縮みます。よく使うのは次の3つです。語尾はほかの動詞と同じです。

原形未来形 (yo)
tenertendré(テンドレ)
hacerharé(アレ)
poderpodré(ポドレ)

それに、hay(〜がある)の未来は habrá(アブラ)です。Mañana habrá mucha gente.(明日は人がたくさんいるでしょう。)

ir a と未来形、どちらを使う?

会話で予定を話すなら、ir a がいちばん自然です。未来形は、天気予報のような予想や、「必ず〜するよ」という約束によく使われます。特に中南米の日常会話では、未来形を聞く機会はかなり少なく、ほとんどが ir a です。

ですから、自分で話すときは ir a を中心に使い、未来形は「聞いてわかる」と、いくつかの決まった言い方(Te llamaré. Ya verás.)が言えれば、今は十分です。

例 天気予報を読んでみましょう。

Mañana hará calor en Madrid. El domingo lloverá en Barcelona.(明日、マドリードは暑くなるでしょう。日曜日、バルセロナは雨でしょう。)

hará は hacer の未来形です。天気を言うときの hace calor(暑い)が、未来では hará calor になります。

やってみよう 未来形を使って、スペイン語で言いましょう。(1) 明日、きみに電話するね。(約束) (2) 日曜日は、私たちは時間があるでしょう。(時間: tiempo) (3) 彼女はスペイン語を上手に話すようになるでしょう。(上手に: bien)

答え

(1) Te llamaré mañana. Mañana te llamaré. でも正解です。

(2) El domingo tendremos tiempo. tener の未来形 tendr- に、nosotros の語尾 -emos です。

(3) Ella hablará bien español. Hablará español bien. でも通じます。

「今ごろ何してるかな」も未来形で言える?

言えます。未来形には、「たぶん〜だろう」と今のことを想像する使い方もあります。

¿Dónde estará Pablo?(パブロ、どこにいるんだろう。)

Estará en casa.(家にいるんじゃないかな。)

¿Qué hora será?(今、何時だろう。)

時計を見ずに Serán las tres.(3時ごろかな)と答えることもできます。日本語の「〜だろう」「〜かな」にぴったりの使い方で、会話でもよく耳にします。未来のことではないのに未来形を使うのは不思議ですが、「はっきりとはわからない」という気持ちを表すと考えると納得できます。

単語

スペイン語読み方意味
ir a + 原形イル ア〜するつもり、これから〜する
querer + 原形ケレル〜したい
poder + 原形ポデル〜できる
tener que + 原形テネル ケ〜しなければならない
¿Quieres...?キエレス〜しない?(誘うとき)
¿Puedes...?プエデス〜してくれる?、〜できる?
lo sientoロ シエントごめんなさい
otro díaオトロ ディアまた今度
¡Vamos!バモス行こう、さあ
esta nocheエスタ ノチェ今夜
este fin de semanaエステ フィン デ セマナこの週末
la semana que vieneラ セマナ ケ ビエネ来週
el año que vieneエル アニョ ケ ビエネ来年
pasado mañanaパサド マニャナあさって
despuésデスプエスそのあと、あとで
entoncesエントンセスじゃあ、それなら
visitarビシタル訪ねる
viajarビアハル旅行する
aprobarアプロバル(試験に)合格する
el examenエル エクサメン試験
lloverヨベル雨が降る
tendréテンドレ私は持つだろう(tener の未来形)
haréアレ私はするだろう(hacer の未来形)
podréポドレ私はできるだろう(poder の未来形)
habráアブラ〜があるだろう(hay の未来形)
ya verásヤ ベラス見ててごらん、今にわかるよ
eso esperoエソ エスペロそうだといいな
despacioデスパシオゆっくり

練習問題

最初の会話を、もう一度声に出して読んでみましょう。健太の「行きたいけど行けない、勉強しなきゃ」が自分で言えたら、もう予定の話ができます。答えは書いてから開きましょう。

基本

1. ir を正しい形にして入れましょう。(a) Yo __ a cocinar. (b) ¿Tú __ a venir? (c) Nosotros __ a viajar. (d) Mis amigos __ a cenar en casa.

答え

(a) voy (b) vas (c) vamos (d) van。mis amigos は ellos と同じ形です。

2. 日本語にしましょう。(a) Tengo que trabajar. (b) ¿Quieres tomar un café? (c) No puedo ir.

答え

(a) 仕事をしなきゃいけません。(b) コーヒーを飲まない?(直訳は「コーヒーを飲みたい?」)(c) 行けません。

3. スペイン語で言いましょう。「土曜日は働かないつもりです。」

答え

El sábado no voy a trabajar. no は voy の前です。

4. どちらも1語たりません。直しましょう。(a) Tengo estudiar. (b) Voy comer.

答え

(a) Tengo que estudiar. tener のあとには que が必要です。

(b) Voy a comer. ir のあとには a が必要です。

5. yo の未来形を書きましょう。(a) hablar (b) vivir (c) tener (d) hacer

答え

(a) hablaré (b) viviré (c) tendré (d) haré。(c) と (d) は形が縮む動詞です。

6. 「それ(男性名詞のもの)を買うつもりだ」を、代名詞の位置を変えて2通りで書きましょう。

答え

Lo voy a comprar. と Voy a comprarlo. どちらも正しく、意味も同じです。

7. 次の場面で何と言うでしょう。(a) 友だちに誘われたけど、行けないので「ごめん、行けないんだ」。(b) 「また今度ね」。

答え

(a) Lo siento, no puedo. (b) Otro día.

応用

8. 友だちに ¿Quieres jugar al tenis mañana? と誘われました。tener que を使って理由を言い、ていねいに断りましょう。

答え

解答例: Lo siento, no puedo. Mañana tengo que trabajar. ¡Otro día!

チェックポイント: Lo siento と no puedo で断っているか。tener que のあとが動詞の原形になっているか(tengo que ir al médico、tengo que estudiar なども正解)。

9. 未来形の文を、ir a を使った会話らしい文に書きかえましょう。(a) Viajaré a México. (b) Tendremos un examen. (c) ¿Qué harás mañana?

答え

(a) Voy a viajar a México.

(b) Vamos a tener un examen.

(c) ¿Qué vas a hacer mañana? harás は hacer の tú の未来形なので、vas a hacer になります。

10. 「はい」で、名詞をくり返さずに答えましょう。代名詞の位置は、どちらでもかまいません。(a) ¿Vas a llamar a Marta? (b) ¿Tienes que hacer los deberes?(deberes: 宿題) (c) ¿Puedes ayudarme?

答え

(a) Sí, la voy a llamar. または Sí, voy a llamarla.

(b) Sí, los tengo que hacer. または Sí, tengo que hacerlos. los deberes は男性・複数なので los です。

(c) Sí, te puedo ayudar. または Sí, puedo ayudarte. 「私を」と聞かれたので「きみを」の te です。

11. 会話を完成させましょう。かっこの日本語をスペイン語にします。

Ana: ¿Qué vas a hacer el domingo?

Kenji: (1)(友だちと海に行くつもりだよ。)¿Quieres venir?

Ana: (2)(行きたいけど、行けないの。母に会わなきゃいけなくて。)

Kenji: ¡Qué pena! (3)(じゃあ、また今度ね。)

答え

(1) Voy a ir a la playa con mis amigos.

(2) Quiero ir, pero no puedo. Tengo que ver a mi madre. visitar a mi madre でも正解です。

(3) Entonces, otro día.

12. 日本語にしましょう。

Este fin de semana no voy a salir. El sábado tengo que limpiar la casa y el domingo quiero descansar. Mi hermana va a venir el domingo por la tarde.

答え

この週末は出かけないつもりです。土曜日は家を掃除しなければならず、日曜日は休みたいです。日曜日の午後、妹(姉)が来る予定です。

13. 未来形を使って、天気予報を言いましょう。(a) 明日は寒くなるでしょう。(寒い: hace frío) (b) 土曜日は雨が降るでしょう。

答え

(a) Mañana hará frío. hace frío の hace を、hacer の未来形 hará にします。

(b) El sábado lloverá.

チャレンジ

14. 来週末のあなたの予定を、4文か5文で書きましょう。ir a を2回以上、tener que, querer, poder をそれぞれ1回以上使ってください。

答え

解答例:

El sábado por la mañana voy a ir al gimnasio. Después tengo que comprar un regalo para mi madre. Por la tarde quiero ver una película, pero no puedo ir al cine porque mi amiga va a venir a mi casa. El domingo voy a descansar.

(土曜日の朝はジムに行くつもりです。そのあと母へのプレゼントを買わなければなりません。午後は映画を見たいのですが、友だちがうちに来るので映画館には行けません。日曜日は休むつもりです。)

チェックポイント: voy a, tengo que, quiero, puedo のあとが動詞の原形になっているか。tener que の que を忘れていないか。いつのことかを表す言葉(el sábado, por la tarde など)が入っているか。

15. 友だちを何かに誘うメッセージと、その返事を書きましょう。返事では一度断って、別の日を提案します。

答え

解答例:

A: Hola, Lucía. ¿Quieres cenar conmigo el viernes? Voy a probar un restaurante mexicano.

B: ¡Qué buena idea! Pero el viernes no puedo, tengo que trabajar hasta tarde. ¿Puedes el sábado?

A: Sí, el sábado puedo. ¡Te llamaré mañana!

チェックポイント: 誘いに ¿Quieres + 原形? を使っているか。断るときに no puedo と理由(tengo que...)があるか。別の日を ¿Puedes el sábado? のように聞いているか。conmigo は「私と」で、con mí とは言いません。

「週末、何したの?」:点過去

月曜日の朝、「週末、何したの?」と聞かれて「えっと...」で終わってしまう。今日でそれも終わりです。このレッスンでは「〜した」の形を覚えて、昨日や週末のできごとを話せるようになります。

会話

火曜日の朝、語学カフェで。ユキが健太に週末のことを聞いています。健太は前のレッスンで、月曜日の試験のためにルシアと勉強する約束をしていましたね。

スペイン語日本語
Yuki: Hola, Kenta. ¿Qué tal el fin de semana?ユキ: おはよう、健太。週末はどうだった?
Kenta: Muy bien. El sábado fui a casa de mis abuelos.健太: よかったよ。土曜日は祖父母の家に行ったんだ。
Yuki: ¿Y el domingo?ユキ: 日曜日は?
Kenta: Estudié con Lucía toda la mañana. Después fuimos al cine.健太: 午前中ずっとルシアと勉強した。そのあと映画に行ったよ。
Yuki: ¿Y el examen de ayer?ユキ: で、昨日の試験は?
Kenta: ¡Aprobé! Lucía me ayudó mucho. ¿Y tú? ¿Qué hiciste?健太: 受かったよ。ルシアがすごく助けてくれた。きみは?何したの?
Yuki: El sábado tuve que trabajar. Pero el domingo estuve en la playa con mi hermano.ユキ: 土曜日は仕事しなきゃいけなかった。でも日曜日は兄と海にいたの。
Kenta: ¡Qué bien! ¿Hizo buen tiempo?健太: いいね。天気はよかった?
Yuki: Sí, hizo mucho calor. Comimos paella y volvimos muy tarde.ユキ: うん、すごく暑かった。パエリアを食べて、とても遅く帰ってきたの。
Kenta: ¡Qué envidia!健太: うらやましいな。

fui, estudié, aprobé, hiciste, tuve, estuve, comimos。今日の主役の「〜した」の形が、会話のほとんどの行に入っています。

「〜した」の作り方:-ar の動詞

まずは、いちばん多い -ar の動詞から。hablar(話す)で見てみましょう。

Ayer hablé con Lucía.(昨日、ルシアと話した。)

¿Hablaste con tu madre?(お母さんと話した?)

Pablo habló mucho.(パブロはたくさん話した。)

作り方は現在形と同じで、-ar を取って語尾をつけます。語尾が「〜した」用のものに変わるだけです。

主語語尾hablar読み方
yo-éhabléアブレ
tú-astehablasteアブラステ
él, ella, usted-óhablóアブロ
nosotros-amoshablamosアブラモス
vosotros(スペインで)-asteishablasteisアブラステイス
ellos, ellas, ustedes-aronhablaronアブラロン

ここで、強く読む場所がとても大事になります。hablo は「私は話す」、habló は「彼は話した」。つづりの違いはアクセント記号だけですが、アブロと アブロ で、意味がまったく変わります。記号のある é と ó は、しっかり強く読みましょう。

nosotros の hablamos は、現在形と同じ形です。「私たちは話す」か「私たちは話した」かは、ayer(昨日)のような言葉や話の流れでわかります。

例 昨日の夜のことを話します。

Anoche cené en casa y miré una película.(昨夜は家で夕食を食べて、映画を見た。)

cenar(夕食を食べる)は cené、mirar(見る)は miré です。

やってみよう 「〜した」の形にして、文を作りましょう。(1) yo / trabajar mucho (2) ella / llamar a su madre (3) ellos / bailar toda la noche

答え

(1) Trabajé mucho.(たくさん働いた。)

(2) Llamó a su madre.(彼女はお母さんに電話した。)

(3) Bailaron toda la noche.(彼らは一晩じゅう踊った。)

「いつ」を表す言葉

「〜した」の文には、いつのことかを表す言葉がよくいっしょに出てきます。

スペイン語読み方意味
ayerアイェル昨日
anocheアノチェ昨夜
el sábadoエル サバド(この前の)土曜日に
la semana pasadaラ セマナ パサダ先週
el año pasadoエル アニョ パサド去年
hace dos díasアセ ドス ディアス2日前

hace + 期間で「〜前」です。hace una semana(1週間前)、hace tres años(3年前)。hacer の形ですが、ここでは「〜前」という決まった言い方として覚えましょう。

el sábado は、現在形や ir a の文なら「今度の土曜日」、「〜した」の文なら「この前の土曜日」になります。動詞の形がちゃんと教えてくれるのです。

例 現在形の文を、昨日のことにします。

Hoy trabajo en casa. → Ayer trabajé en casa.(今日は家で働く → 昨日は家で働いた)

やってみよう かっこの言葉を使って、過去のことにしましょう。(1) Compro pan.(ayer) (2) Estudiamos japonés.(el año pasado) (3) ¿Tomas un taxi?(anoche)

答え

(1) Ayer compré pan.

(2) El año pasado estudiamos japonés. nosotros の形は現在形と同じなので、el año pasado が「過去だよ」と教えてくれます。

(3) ¿Tomaste un taxi anoche? Anoche, ¿tomaste un taxi? でも正解です。

なぜ busqué や llegué は、つづりが変わるの?

buscar(探す)の yo の形は、規則どおりなら buscé ですが、実際は busqué と書きます。llegar(着く)は llegué、empezar(始める)は empecé です。

これは発音を守るためです。c は e の前だと「セ」の音になってしまうので、「ケ」の音を残すために qu にします。g も e の前だと「へ」になるので、gu にして「ゲ」の音を守ります。z は e の前では c と書く決まりです。

音は規則どおりのままで、つづりだけが変わっています。変わるのは yo の形だけで、tú の形は buscaste, llegaste と、いつもどおりです。

-er と -ir の動詞

-er と -ir の動詞は、うれしいことに、同じ語尾を使います。覚えるのは1セットだけです。

Comí paella.(パエリアを食べた。)

¿Bebiste vino?(ワインを飲んだ?)

Viví en Madrid dos años.(マドリードに2年住んだ。)

主語語尾comervivir
yo-ícomíviví
tú-istecomisteviviste
él, ella, usted-iócomióvivió
nosotros-imoscomimosvivimos
vosotros(スペインで)-isteiscomisteisvivisteis
ellos, ellas, ustedes-ieroncomieronvivieron

読み方は、コミ、コミステ、コミオ、コミモス、コミエロン。yo の comí と、él の comió の最後を、しっかり強く読みます。

もうひとつ、ほっとすることがあります。現在形で形が変わった volver(帰る、vuelvo)のような動詞も、「〜した」では変わりません。volví, volviste, volvió。会話のユキの volvimos(帰ってきた)も、このおとなしい形です。

例 昨日の夜ごはんの話です。

Anoche comí en un restaurante y bebí una cerveza. Volví a casa a las once.(昨夜はレストランで食べて、ビールを1杯飲んだ。11時に家に帰った。)

やってみよう かっこの動詞を「〜した」の形にしましょう。(1) Yo __ mucho.(aprender) (2) ¿__ el mensaje?(tú, escribir) (3) Mis amigos __ a las diez.(salir)

答え

(1) aprendí。Yo aprendí mucho.(たくさん学んだ。)

(2) ¿Escribiste el mensaje?(メッセージ、書いた?)

(3) salieron。Mis amigos salieron a las diez.(友だちは10時に出かけた。)salir は現在形では salgo と変わりますが、「〜した」では規則どおりです。

特別な4つ:fui, hice, tuve, estuve

会話でいちばんよく使う「〜した」のうち、4つの動詞は形がすっかり変わります。でも、どれも毎日使うので、すぐに耳になじみます。

Fui al cine.(映画に行った。)

¿Qué hiciste ayer?(昨日、何した?)

Tuve un examen.(試験があった。)

Estuve en casa.(家にいた。)

主語ir / serhacertenerestar
yofuihicetuveestuve
túfuistehicistetuvisteestuviste
él, ella, ustedfuehizotuvoestuvo
nosotrosfuimoshicimostuvimosestuvimos
vosotros(スペインで)fuisteishicisteistuvisteisestuvisteis
ellos, ellas, ustedesfueronhicierontuvieronestuvieron

全部を一度に覚えなくても大丈夫です。まずは、自分のことを話す yo の形(fui, hice, tuve, estuve)と、相手に聞く tú の形(fuiste, hiciste...)から使ってみましょう。

気づいたことが3つあるかもしれません。

ひとつ目、この4つにはアクセント記号がつきません。読み方は フイ、イセ、トゥベ、エストゥベ。規則形の hablé や comí のように最後を強く読まないので、気をつけましょう。

2つ目、ir と ser は、まったく同じ形です。Fui a Madrid. は「マドリードに行った」、Fue muy bonito. は「とてもきれいだった」。a があれば「行った」、なければ「〜だった」と、たいてい迷わずにわかります。

3つ目、hacer の él の形は hizo と z で書きます。hico と書くと「イコ」の音になってしまうからです。

例 友だちと、昨日の話をします。

¿Qué hiciste ayer?(昨日、何した?)

Fui al gimnasio y después estuve en casa toda la tarde.(ジムに行って、そのあと午後はずっと家にいたよ。)

やってみよう かっこの動詞を「〜した」の形にしましょう。(1) ¿Qué __ el domingo?(tú, hacer) (2) Yo __ en Osaka tres días.(estar) (3) Mis padres __ a Kioto el mes pasado.(ir)

答え

(1) hiciste。¿Qué hiciste el domingo?(日曜日、何した?)

(2) estuve。Yo estuve en Osaka tres días.(大阪に3日間いた。)

(3) fueron。Mis padres fueron a Kioto el mes pasado.(両親は先月、京都に行った。)

「〜しなければならなかった」と天気

前のレッスンの tengo que(〜しなきゃ)は、そのまま過去にできます。tuve que + 原形で「〜しなければならなかった」です。会話のユキの tuve que trabajar(仕事しなきゃいけなかった)がこれです。

天気の hace も、過去なら hizo です。

Hizo buen tiempo.(天気がよかった。)

Hizo mucho calor.(すごく暑かった。)

Hizo frío.(寒かった。)

例 先週の大変だった話です。

La semana pasada tuve que trabajar el sábado. Hizo mucho frío y fue un día muy largo.(先週は土曜日も働かなきゃいけなかった。すごく寒くて、とても長い一日だった。)

やってみよう スペイン語で言いましょう。(1) 昨日、私は医者に行かなければなりませんでした。(医者に行く: ir al médico) (2) 日曜日はいい天気でした。

答え

(1) Ayer tuve que ir al médico.

(2) El domingo hizo buen tiempo.

スペインでは「今日〜した」を別の形で言うって本当?

本当です。スペインでは、今日や今週のように「まだ終わっていない時間」の中で起きたことは、he comido(食べた)のような別の形で言うのがふつうです。Hoy he comido paella.(今日はパエリアを食べた。)昨日より前のことなら、このレッスンの形を使います。

中南米では、今日のことも昨日のことも、たいていこのレッスンの形で言います。Hoy comí paella.

どちらで言っても通じるので、今はこのレッスンの形で十分です。he comido の形はコースの最後のレッスンで学びます。

「どうだった?」と感想を言う

できごとを話したら、次は「どうだった?」です。いちばん簡単な聞き方は、¿Qué tal + 名詞?。会話の最初のユキのせりふも、これでした。

¿Qué tal el viaje?(旅行、どうだった?)

¿Qué tal la fiesta?(パーティー、どうだった?)

答えるときは、fue か estuvo のあとに感想を続けます。どちらを使っても、ほとんど同じ意味です。

Fue genial.(最高だった。)

Estuvo muy bien.(とてもよかった。)

Fue un poco aburrido.(ちょっと退屈だった。)

gustar のレッスンの me gusta も、過去にできます。好きなものが1つなら gustó、複数なら gustaron です。

¿Te gustó la película?(映画、気に入った?)

Sí, me gustó mucho.(うん、すごくよかった。)

Me gustaron los museos.(美術館がよかった。)

例 旅行から帰ってきた友だちに聞きます。

¿Qué tal el viaje a México?(メキシコ旅行、どうだった?)

Fue genial. Me gustó mucho la comida.(最高だったよ。食べものがすごく気に入った。)

やってみよう 友だちに ¿Qué tal el fin de semana? と聞かれました。「とてもよかったよ。土曜日に海に行ったんだ」と答えましょう。

答え

Muy bien. El sábado fui a la playa. Estuvo muy bien. や Fue genial. で始めても正解です。

「子どものころはよく海に行った」も、この形で言える?

実は、少し違う形を使います。このレッスンの点過去は、「土曜日に海に行った」のように、一回で終わったできごとを話す形です。

「子どものころは毎年海に行っていた」のような昔の習慣や、「そのころ私は大阪に住んでいた」のような、そのときの様子は、線過去というもうひとつの過去で話します。De niño iba a la playa todos los veranos.(子どものころは、毎年夏に海に行っていた。)

点過去で「何が起きたか」、線過去で「どんな様子だったか」。2つを組み合わせると物語が話せるようになります。くわしくは次のレッスンで学びます。

単語

スペイン語読み方意味
ayerアイェル昨日
anocheアノチェ昨夜
la semana pasadaラ セマナ パサダ先週
el mes pasadoエル メス パサド先月
el año pasadoエル アニョ パサド去年
hace dos díasアセ ドス ディアス2日前
fuiフイ行った、〜だった(yo)
fueフエ行った、〜だった(él, ella)
hiceイセした、作った(yo)
tuveトゥベ持っていた、あった(yo)
tuve que + 原形トゥベ ケ〜しなければならなかった
estuveエストゥベいた(yo)
¿Qué hiciste?ケ イシステ何したの?
¿Qué tal...?ケ タル〜はどうだった?
fue genialフエ ヘニアル最高だった
estuvo muy bienエストゥボ ムイ ビエンとてもよかった
me gustóメ グスト気に入った
hizo buen tiempoイソ ブエン ティエンポ天気がよかった
hizo calorイソ カロル暑かった
volverボルベル帰る、戻る
cenarセナル夕食を食べる
salirサリル出かける
bailarバイラル踊る
toda la mañanaトダ ラ マニャナ午前中ずっと
aburridoアブリド退屈な
¡Qué envidia!ケ エンビディアうらやましい

練習問題

最初の会話を、もう一度声に出して読んでみましょう。健太とユキの週末が全部わかったら、もう自分の週末も話せます。答えは書いてから開きましょう。

基本

1. yo の「〜した」の形を書きましょう。(a) trabajar (b) comer (c) vivir (d) estudiar

答え

(a) trabajé (b) comí (c) viví (d) estudié。どれも最後の文字にアクセント記号がつき、そこを強く読みます。

2. 意味の違いを日本語で書きましょう。(a) Compro. (b) Compró.

答え

(a) 私は買う。(b) 彼(彼女、あなた)は買った。コンプロ と コンプロ。強く読む場所だけで、主語も時も変わります。

3. 日本語にしましょう。(a) Ayer fui al cine. (b) ¿Qué hiciste anoche? (c) Estuve en casa todo el día.

答え

(a) 昨日、映画に行きました。(b) 昨夜は何をしたの? (c) 一日じゅう家にいました。

4. かっこの動詞を、él や ella の「〜した」の形にしましょう。(a) Lucía __ tarde.(llegar) (b) Pablo __ la cena.(hacer) (c) Kenta __ un examen.(tener)

答え

(a) llegó (b) hizo (c) tuvo。hizo は z で書きます。

5. fui と fue は「行った」と「〜だった」のどちらでしょう。(a) Fui a Tokio en tren. (b) La fiesta fue genial. (c) Lucía fue al mercado.

答え

(a) 行った(電車で東京に行った)。(b) 〜だった(パーティーは最高だった)。(c) 行った(ルシアは市場に行った)。a(al)があるかどうかが目印です。

6. 単語を並べかえて「週末、何したの?」という文を作りましょう。hiciste / ¿Qué / el fin de semana?

答え

¿Qué hiciste el fin de semana?

7. どちらも1か所まちがっています。直しましょう。(a) Ayer yo comió paella. (b) El sábado fuí al cine.

答え

(a) Ayer yo comí paella. yo の形は comí です。comió は彼や彼女の形です。

(b) El sábado fui al cine. fui にはアクセント記号をつけません。

応用

8. 今日の予定の文を、昨日のことに書きかえましょう。

Hoy me levanto a las siete, desayuno en casa y voy a la oficina. Trabajo hasta las seis.

答え

Ayer me levanté a las siete, desayuné en casa y fui a la oficina. Trabajé hasta las seis.

me levanto は、me はそのままで levanté に。voy は ir の fui になります。

9. あなた自身のことを答えましょう。(a) ¿Qué hiciste ayer? (b) ¿A qué hora te acostaste anoche? (c) ¿Qué cenaste anoche?

答え

解答例:

(a) Ayer trabajé y por la tarde fui al supermercado.

(b) Me acosté a las once y media. acostarse は、現在形では me acuesto と変わりましたが、「〜した」では me acosté と規則どおりです。

(c) Cené pescado y arroz.

チェックポイント: 質問の tú の形(hiciste, te acostaste, cenaste)を、答えでは yo の形(hice, me acosté, cené)に変えているか。

10. 会話を完成させましょう。かっこの日本語をスペイン語にします。

Lucía: ¡Hola, Yuki! ¿Qué tal el viaje a Kioto?

Yuki: (1)(最高だったよ。)

Lucía: ¿Qué hiciste?

Yuki: (2)(お寺をたくさん見て、おいしいものをたくさん食べたの。)

Lucía: ¿Hizo buen tiempo?

Yuki: (3)(ううん、すごく寒かった。)

答え

(1) Fue genial. Estuvo muy bien. でも正解です。

(2) Visité muchos templos y comí mucho. 「おいしいもの」は comí comida muy rica のように言うこともできます。

(3) No, hizo mucho frío.

11. スペイン語で言いましょう。(a) 先週、私たちは京都に行きました。(b) 彼らは家にいました。(c) 映画、気に入った?

答え

(a) La semana pasada fuimos a Kioto.

(b) Estuvieron en casa.

(c) ¿Te gustó la película?

12. 日本語にしましょう。

El año pasado viajé a España con mi hermana. Estuvimos en Madrid una semana. Visitamos muchos museos y comimos tapas todos los días. Me gustó mucho Madrid.

答え

去年、妹(姉)とスペインを旅行しました。マドリードに1週間いました。美術館をたくさん訪れて、毎日タパスを食べました。マドリードがとても気に入りました。

13. tuve que か tuvo que を使って、スペイン語で言いましょう。(a) 昨日、私は早く起きなければなりませんでした。(b) 彼女は医者に行かなければなりませんでした。

答え

(a) Ayer tuve que levantarme temprano. または Ayer me tuve que levantar temprano. me の置き場所は、前のレッスンの lo や la と同じルールです。

(b) Tuvo que ir al médico.

チャレンジ

14. この前の週末にしたことを、5文で書きましょう。規則形の動詞を3つ以上と、fui, hice, tuve, estuve のうち2つ以上を使い、最後に感想を一言入れてください。

答え

解答例:

El sábado me levanté tarde. Por la tarde fui al parque con mi perro. Por la noche cené con mis amigos en un restaurante italiano. El domingo tuve que limpiar la casa, pero después miré una película. Fue un fin de semana muy tranquilo.

(土曜日は遅く起きた。午後は犬と公園に行った。夜は友だちとイタリア料理店で夕食を食べた。日曜日は家を掃除しなければならなかったけど、そのあと映画を見た。とてものんびりした週末だった。)

チェックポイント: yo の規則形の最後にアクセント記号(é, í)がついているか。fui, hice, tuve, estuve には記号をつけていないか。いつのことかを表す言葉(el sábado, por la noche など)が入っているか。

15. 旅行から帰ってきた友だちに、話を聞く会話を8行で書きましょう。¿Qué tal...?、¿Qué hiciste?、¿Te gustó...? を入れて、友だちの答えも書いてください。

答え

解答例:

A: ¡Hola, Pablo! ¿Qué tal el viaje a Japón?

B: ¡Fue genial!

A: ¿Qué hiciste?

B: Estuve en Tokio y en Osaka. Visité muchos templos.

A: ¿Te gustó la comida?

B: Sí, mucho. Comí sushi todos los días.

A: ¿Hizo buen tiempo?

B: Sí, pero hizo mucho calor.

チェックポイント: 聞くほうは tú の形(hiciste)、答えるほうは yo の形(estuve, visité, comí)になっているか。気に入ったものが複数なら me gustaron(Me gustaron los templos.)になっているか。

昔のこと:線過去

点過去のレッスンで、昨日したことや旅行で起きたことを話せるようになりました。今回はもうひとつの過去、「昔はどうだったか」「よく〜していたか」を表す線過去を学びます。これで、子どものころの思い出や、ちょっとした物語が話せるようになります。

会話

ルシアの家で、ユキがスマートフォンの古い写真を見せてもらっています。

スペイン語日本語
Yuki: ¿Quién es la niña de la foto?ユキ: 写真の女の子は誰?
Lucía: Soy yo. Tenía seis años.ルシア: 私よ。6歳だったの。
Yuki: ¡Qué bonita! ¿Dónde vivías?ユキ: かわいい。どこに住んでいたの?
Lucía: Vivía en un pueblo cerca de Sevilla, en la casa de mis abuelos.ルシア: セビヤの近くの村で、祖父母の家に住んでいたの。
Yuki: ¿Y qué hacías allí?ユキ: そこで何をしていたの?
Lucía: Jugaba en la calle con mis primos. Los domingos íbamos al río.ルシア: いとこたちと外で遊んでいたわ。日曜日には川に行ったものよ。
Yuki: Yo, de niña, era muy tímida. Leía mucho y hablaba poco.ユキ: 私は子どものころ、すごく内気だった。本ばかり読んで、あまり話さなかったの。
Lucía: ¿En serio? ¡Ahora hablas mucho, y en español!ルシア: 本当に? 今はよくしゃべるじゃない。しかもスペイン語で。
Yuki: Ja, ja. ¿Y el perro de la foto?ユキ: ふふ。写真の犬は?
Lucía: Se llamaba Toby. Un día, cuando jugaba en el río, lo encontré. Era muy pequeño. Lo llevé a casa.ルシア: トビーっていう名前だったの。ある日、川で遊んでいたら見つけたの。とても小さかった。家に連れて帰ったのよ。
Yuki: ¡Qué historia tan bonita!ユキ: すてきな話ね。

tenía、vivías、jugaba、íbamos... 見慣れない形がたくさん出てきました。これが今日の主役、線過去です。最後のルシアのせりふには、前回の点過去 encontré(見つけた)と llevé(連れて帰った)も混ざっています。2つの過去をどう組み合わせるかも、このレッスンで見ていきます。

線過去の形は覚えやすい

まず、うれしいお知らせです。線過去は、スペイン語の動詞の形の中でもいちばん規則的です。作り方は2通りしかありません。

-ar 動詞は、ar を取って -aba をつけます。-er 動詞と -ir 動詞は、どちらも er や ir を取って -ía をつけます。-er と -ir がまったく同じ形になるので、覚えるのは実質2種類です。

主語hablar(話す)comer(食べる)vivir(住む)
yohablabacomíavivía
túhablabascomíasvivías
él, ella, ustedhablabacomíavivía
nosotroshablábamoscomíamosvivíamos
vosotros(スペインで)hablabaiscomíaisvivíais
ellos, ellas, ustedeshablabancomíanvivían

読み方のポイントは2つです。-aba の形は、hablaba なら アブラバ のように、-aba の最初の a のところを強く読みます。-ía の形は í に記号があるので、そこを強く読みます。comía は コミア、vivía は ビビア です。í と a はくっつけずに、「ミ・ア」とはっきり2つに分けて言いましょう。

もうひとつ、ほっとすることがあります。現在形で形が変わった動詞も、線過去ではおとなしく規則どおりです。tener は tenía、hacer は hacía、querer は quería、poder は podía。点過去の tuve や hice のような変身はしません。

不規則なのは、たった3つだけです。

不定詞yo / él, ellanosotrosellos, ellas
ser(〜である)era(エラ)éramoseran
ir(行く)iba(イバ)íbamosiban
ver(見る)veía(ベイア)veíamosveían

tú の形は、yo の形に s をつけるだけです(eras, ibas, veías)。線過去では、どの動詞もこの規則どおりです。

例 trabajar(働く)と tener(持っている)を、yo と nosotros の線過去にしてみましょう。

trabajar は -ar 動詞なので trabajaba(私は働いていた)、trabajábamos(私たちは働いていた)。nosotros の形だけ、á に記号がつきます。

tener は -er 動詞なので tenía、teníamos。現在形の tengo のような変化はありません。

やってみよう かっこの動詞を線過去にしましょう。(1) Yo (vivir) en Kioto. (2) Nosotros (ir) a la playa. (3) Mi padre (ser) profesor. (4) ¿Tú (tener) un gato?

答え

(1) Yo vivía en Kioto.(私は京都に住んでいました。)

(2) Nosotros íbamos a la playa.(私たちは海に行っていました。)

(3) Mi padre era profesor.(父は先生でした。)

(4) ¿Tú tenías un gato?(猫を飼っていたの?)

(2) の ir と (3) の ser は、3つしかない不規則な動詞のうちの2つです。

yo と él が同じ形で、まぎらわしくない?

たしかに、vivía だけでは「私は住んでいた」なのか「彼は住んでいた」なのかわかりません。でも、実際の会話ではほとんど困りません。誰の話をしているかは、たいてい前後でわかるからです。

わかりにくいときは、主語をつければ解決します。Yo vivía en Osaka y él vivía en Kobe.(私は大阪に、彼は神戸に住んでいました。)スペイン語は主語を省くのが普通ですが、線過去では、ネイティブも主語をはっきり言うことが少し多くなります。

「昔はよく〜していた」

線過去のいちばん大事な使い方は、昔のくり返しや習慣です。日本語の「昔はよく〜していた」「〜したものだ」にあたります。英語の used to を知っていれば、ほぼそれです。

De niña, jugaba en la calle con mis primos.(子どものころ、いとこたちと外で遊んでいました。)

Antes vivía en Osaka. Ahora vivo en Tokio.(前は大阪に住んでいました。今は東京に住んでいます。)

Los domingos íbamos al río.(日曜日には、いつも川に行っていました。)

どれも、一回だけのできごとではなく、ある期間ずっと続いていたことや、何度もくり返していたことです。

こうした文には、決まって「いつのことか」「どのくらいの頻度か」を表す言葉がつきます。次の言葉が見えたら、線過去の出番だと思ってください。

スペイン語読み方意味
antesアンテス前は、昔は
de niño / de niñaデ ニニョ / デ ニニャ子どものころ
cuando era niño / niñaクアンド エラ ニニョ / ニニャ子どもだったころ
siempreシエンプレいつも
todos los díasトドス ロス ディアス毎日
todos los veranosトドス ロス ベラノス毎年夏に
los domingosロス ドミンゴス日曜日には(毎週)

niño と niña は、話している本人が男性か女性かで選びます。一日の生活のレッスンで覚えた a veces(ときどき)や normalmente(ふだんは)も、線過去と相性ぴったりです。

再帰動詞も、もちろん線過去になります。me や te の位置は現在形と同じです。

Me levantaba a las seis.(6時に起きていました。)

例 「学生のころ、毎日7時に起きて、電車で学校に行っていました」をスペイン語にします。

De estudiante, me levantaba a las siete todos los días e iba a la escuela en tren.

de estudiante は「学生のころ」。de niño と同じ作りです。「起きていた」も「行っていた」も毎日のくり返しなので、どちらも線過去です。y のうしろが i で始まるときは、y を e に変えます(e iba)。

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) 子どものころ、毎年夏に祖父母の家に行っていました。(2) 前は肉を食べていましたが、今は食べません。

答え

(1) De niño, todos los veranos iba a la casa de mis abuelos. 女性なら De niña。Cuando era niño (niña) で始めても正解です。

(2) Antes comía carne, pero ahora no como. 「今は」のほうは現在形のままです。昔と今を比べるこの形は、とても便利です。

「〜だった」:ようすを描く

線過去のもうひとつの仕事は、昔の場面のようすを描くことです。写真や映画のワンシーンを説明するようなイメージです。年齢、天気、時刻、気持ちや体の調子、そこに何があったか。こうした背景は線過去で言います。

何を言う?現在形線過去
年齢Tengo seis años.Tenía seis años.(6歳だった)
どんなだったかLa casa es grande.La casa era grande.(家は大きかった)
天気Hace calor. / Llueve.Hacía calor. / Llovía.(暑かった / 雨が降っていた)
時刻Son las diez.Eran las diez.(10時だった)
気持ち、体調Estoy cansada.Estaba cansada.(疲れていた)
好き嫌いMe gusta el chocolate.Me gustaba el chocolate.(チョコレートが好きだった)
何があったかHay un perro.Había un perro.(犬がいた)

ser と estar の使い分けは、過去になってもそのままです。性格や見た目なら era、そのときの状態や場所なら estaba です。gustar も、好きなものが複数なら me gustaban になるのは現在形と同じです。

hay の過去は había(アビア)です。hay と同じく、ひとつでも複数でもこの形のままです。Había mucha gente.(人がたくさんいた。)

例 ある土曜日の公園のようすを描いてみます。

Era sábado. Hacía sol y había mucha gente en el parque. Yo estaba muy contenta.

(土曜日だった。晴れていて、公園には人がたくさんいた。私はとても楽しい気分だった。)

全部、場面の説明です。まだ何も「起きて」いません。ここに「すると友だちから電話が来た」のようなできごとが加わると、物語が動き出します。それは次の次のセクションで見ます。

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。「10歳のとき、私は名古屋に住んでいました。家は小さかったけれど、庭がありました。」

答え

Cuando tenía diez años, vivía en Nagoya. La casa era pequeña, pero tenía un jardín.

年齢は tener なので tenía diez años。家の大きさは家そのものの特徴なので ser の era です。「庭があった」は、家が庭を持っていたので tenía un jardín。había un jardín でも通じます。

2つの過去の使い分け

これでスペイン語の過去は2つそろいました。どちらを使うかは、名前のとおり「点」と「線」で考えるとわかりやすくなります。

点過去は、一回きりで終わったできごとです。時間の線の上に、ぽんと点を打つイメージです。「昨日パエリアを食べた」「2019年にマドリードに行った」。話を前に進める「何が起きたか」は点過去です。

線過去は、ある期間ずっと続いていたことや、くり返していたことです。点ではなく、横に長く伸びる線のイメージです。「毎週日曜日にパエリアを食べていた」「そのころマドリードに住んでいた」。場面の背景や習慣は線過去です。

点過去(一回のできごと)線過去(習慣、背景)
Ayer comí paella.(昨日パエリアを食べた)Antes comía paella todos los domingos.(前は毎週日曜日にパエリアを食べていた)
En 2019 fui a Madrid.(2019年にマドリードへ行った)De niña, iba a Madrid todos los veranos.(子どものころ、毎年夏にマドリードへ行っていた)
Un día encontré un perro.(ある日、犬を見つけた)El perro era muy pequeño.(その犬はとても小さかった)

日本語の「〜した」と「〜していた」「〜だった」の区別は、この使い分けとかなり重なります。ぴったり同じではありませんが、迷ったときの最初の目安としては十分です。

時を表す言葉もヒントになります。ayer(昨日)、el lunes(月曜日に)、un día(ある日)、de repente(突然)、en 2019(2019年に)は点過去と、antes、siempre、todos los días、de niño は線過去といっしょに使われることがほとんどです。

例 会話のルシアの最後のせりふを、点と線に分けてみましょう。

Se llamaba Toby. 犬の名前は、ずっとそうだった背景の情報なので線過去。

Un día, cuando jugaba en el río, 遊んでいたのは、続いていた場面なので線過去。

lo encontré. 「見つけた」のは、その日に起きた一回のできごとなので点過去。

Era muy pequeño. 犬のようすの説明なので線過去。

Lo llevé a casa. 「連れて帰った」のは一回のできごとなので点過去。

やってみよう 正しいほうを選びましょう。(1) Ayer (fui / iba) al cine con Kenta. (2) De niño, (fui / iba) al cine todos los sábados. (3) Cuando salí de casa, (hizo / hacía) mucho frío.

答え

(1) fui。ayer の一回のできごとなので点過去です。

(2) iba。todos los sábados(毎週土曜日)のくり返しなので線過去です。

(3) hacía。家を出たのは一回のできごと(salí)ですが、そのときの寒さは場面の背景なので線過去です。

例 同じ「雨」の話でも、何を伝えたいかで形が変わります。

Ayer llovió.(昨日は雨が降った。)昨日の天気を、ひとつのできごととして報告しています。点過去です。

Cuando salí de casa, llovía.(家を出たとき、雨が降っていた。)家を出た場面の背景なので、線過去です。

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) 昨日、健太はパエリアを作りました。(2) 前は、健太は毎週パエリアを作っていました。(毎週 = todas las semanas)

答え

(1) Ayer Kenta hizo paella. 昨日の一回のできごとなので点過去の hizo です。Kenta hizo paella ayer. でも正解です。

(2) Antes Kenta hacía paella todas las semanas. 毎週のくり返しなので線過去の hacía です。

点過去と線過去で意味が変わる動詞があるって本当?

本当です。代表は conocer です。現在形では「知っている」ですが、点過去にすると「知り合った」、線過去にすると「(前から)知っていた」になります。

Conocí a Lucía en 2020.(2020年にルシアと知り合った。)

Ya conocía a Lucía.(ルシアのことは、もう知っていた。)

知り合ったのは一回のできごと、知っていたのは続いていた状態だと考えれば、点と線のルールどおりです。

小さな物語を話してみよう

2つの過去がそろうと、物語が話せます。コツは、まず線過去で場面を用意して、そこに点過去でできごとを起こすことです。舞台と背景を線過去で作り、役者を点過去で動かす、と考えてもかまいません。

いちばんよく使うのは、次の2つの形です。

線過去 + cuando + 点過去: 「〜していたら、〜した」

Estaba en casa cuando llamó Kenta.(家にいたら、健太から電話が来た。)

mientras + 線過去, 点過去: 「〜している間に、〜した」

Mientras cocinaba, llegó mi hermano.(料理をしている間に、兄が着いた。)

mientras(ミエントラス)は「〜している間に」。続いている動作を表すので、うしろはいつも線過去です。

例 場面を線過去で作ってから、できごとを点過去で起こします。

Era viernes por la noche. Llovía mucho. Yo estaba en casa y leía un libro. De repente, alguien llamó a la puerta. Era Kenta, ¡con una pizza!

(金曜日の夜だった。雨がひどく降っていた。私は家にいて、本を読んでいた。突然、誰かがドアをノックした。健太だった。ピザを持って。)

最初の4つの動詞(era, llovía, estaba, leía)は場面づくり、llamó で物語が動きます。最後の era は「それは健太だった」というようすの説明なので、また線過去に戻ります。llamar a la puerta は「ドアをノックする」という決まった言い方です。

やってみよう 2つの情報をつないで、1つの文にしましょう。(1) 電車に乗っていた / 母から電話が来た(cuando を使って) (2) 夕食を食べていた / ルシアが着いた(mientras を使って)

答え

(1) Estaba en el tren cuando me llamó mi madre. 電車にいたのは背景なので線過去、電話は一回のできごとなので点過去です。me は「私に」の代名詞です。

(2) Mientras cenaba, llegó Lucía. mientras のうしろは線過去の cenaba。Lucía llegó mientras cenaba. の順番でも正解です。

昔話の「むかしむかし」は、スペイン語で何という?

スペイン語の昔話は、ほとんどが Había una vez...(あるところに〜がいました)か、少し古風な Érase una vez... で始まります。どちらも「むかしむかし」にあたる決まり文句です。

Había una vez una niña que vivía en el bosque.(むかしむかし、森に住んでいる女の子がいました。)

昔話は、線過去と点過去の使い分けのお手本です。最初に線過去で登場人物と場面を説明し、un día(ある日)を合図に点過去でできごとが始まります。赤ずきん(Caperucita Roja)のような知っている話をスペイン語で読むと、2つの過去の感覚が自然に身につきます。

最後は Y colorín colorado, este cuento se ha acabado.(おしまい、おしまい)でしめくくるのがお約束です。

単語

スペイン語読み方意味
eraエラ〜だった(ser の線過去)
ibaイバ行っていた(ir の線過去)
veíaベイア見ていた(ver の線過去)
teníaテニア持っていた、〜歳だった
habíaアビア〜があった、〜がいた
antesアンテス前は、昔は
de niño / de niñaデ ニニョ / デ ニニャ子どものころ
de estudianteデ エストゥディアンテ学生のころ
todos los veranosトドス ロス ベラノス毎年夏に
un díaウン ディアある日
de repenteデ レペンテ突然
mientrasミエントラス〜している間に
hacía calorアシア カロル暑かった
hacía fríoアシア フリオ寒かった
llovíaヨビア雨が降っていた
el puebloエル プエブロ村、小さな町
los abuelosロス アブエロス祖父母
los primosロス プリモスいとこたち
el ríoエル リオ川
jugarフガル遊ぶ
encontrarエンコントラル見つける
llevarイェバル連れていく、持っていく
tímido, tímidaティミド、ティミダ内気な
contento, contentaコンテント、コンテンタうれしい、満足した
alguienアルギエン誰か
llamar a la puertaヤマル ア ラ プエルタドアをノックする
la historiaラ イストリア話、物語、歴史
¿En serio?エン セリオ本当に?

練習問題

最初の会話を、もう一度声に出して読んでみてください。ルシアの思い出話が、今ならすっと入ってくるはずです。それから、次の問題に挑戦しましょう。

基本

1. かっこの動詞を線過去にしましょう。(a) yo / trabajar (b) ellos / comer (c) nosotros / ser (d) tú / ir

答え

(a) trabajaba (b) comían (c) éramos (d) ibas

(c) と (d) は不規則な形です。éramos と íbamos には記号がつくのを忘れずに。

2. 日本語にしましょう。(a) Antes vivía en Kobe. (b) Hacía mucho calor. (c) Había un gato en la casa.

答え

(a) 前は神戸に住んでいました。(b) とても暑かったです。(c) 家には猫が一匹いました。

3. 現在形の文を、線過去の文にしましょう。(a) Tengo un perro. (b) Hay mucha gente. (c) Son las ocho. (d) Estoy cansado.

答え

(a) Tenía un perro. (b) Había mucha gente. (c) Eran las ocho. (d) Estaba cansado.

hay は、ひとつでも複数でも había です。時刻の son は、ser の線過去 eran になります。

4. かっこの動詞を線過去にして、文を完成させましょう。De niño, Kenta (jugar) al béisbol todos los días.

答え

jugaba。De niño, Kenta jugaba al béisbol todos los días.(子どものころ、健太は毎日野球をしていました。)

5. 次の言葉を、点過去といっしょに使うことが多いものと、線過去といっしょに使うことが多いものに分けましょう。ayer, siempre, de repente, antes, el lunes, todos los días

答え

点過去: ayer, de repente, el lunes

線過去: siempre, antes, todos los días

6. スペイン語で言いましょう。「子どものころ、私は野菜が好きではありませんでした。」

答え

De niño, no me gustaban las verduras. 女性なら De niña。好きではなかったものが複数(las verduras)なので、gustaban になります。Cuando era niño (niña) で始めても正解です。

7. ser, ir, ver の線過去で、yo の形を書きましょう。

答え

ser は era、ir は iba、ver は veía。線過去で不規則なのは、この3つだけです。

応用

8. 会話の内容について、スペイン語で答えましょう。(a) ¿Dónde vivía Lucía de niña? (b) ¿Cómo era Yuki de niña? (c) ¿Qué encontró Lucía en el río?

答え

(a) Vivía en un pueblo cerca de Sevilla.(セビヤの近くの村に住んでいました。)

(b) Era muy tímida.(とても内気でした。)

(c) Encontró un perro.(犬を見つけました。)

質問と同じ時制で答えるのがコツです。vivía と聞かれたら vivía、encontró と聞かれたら encontró で答えます。

9. 単語を並べかえて、文を作りましょう。(a) era / Cuando / niña, / mucho / leía (b) cuando / Estaba / la ducha / en / el teléfono / sonó

答え

(a) Cuando era niña, leía mucho.(子どものころ、よく本を読んでいました。)

(b) Estaba en la ducha cuando sonó el teléfono.(シャワーを浴びていたら、電話が鳴りました。)

10. 次の文には、それぞれ1か所ずつまちがいがあります。直しましょう。(a) Ayer iba al cine con Kenta. (b) De niña, fui a la playa todos los veranos. (c) Cuando tuve diez años, vivía en Kioto.

答え

(a) Ayer fui al cine con Kenta. 昨日の一回のできごとなので点過去です。

(b) De niña, iba a la playa todos los veranos. 毎年夏のくり返しなので線過去です。

(c) Cuando tenía diez años, vivía en Kioto. 年齢は背景なので線過去の tenía です。

11. ユキの「昔」と「今」を比べる文を、Antes ..., pero ahora ... の形で3つ作りましょう。(a) 大阪に住んでいた / 今は横浜 (b) 内気だった / 今はよく話す (c) コーヒーを飲まなかった / 今は毎朝飲む

答え

(a) Antes vivía en Osaka, pero ahora vive en Yokohama.

(b) Antes era tímida, pero ahora habla mucho.

(c) Antes no tomaba café, pero ahora toma café todas las mañanas.

ユキの話なので、主語は「彼女」の形です。「昔」は線過去、「今」は現在形にします。tomar の代わりに beber を使っても正解です。

12. かっこの動詞を、点過去か線過去にしましょう。

El sábado pasado (1. hacer) sol y (2. haber) mucha gente en el parque. Yo (3. estar) en el parque y (4. leer) un libro. De repente, un perro (5. llegar) y (6. comer) mi sándwich.

答え

(1) hacía (2) había (3) estaba (4) leía (5) llegó (6) comió

(先週の土曜日は晴れていて、公園には人がたくさんいました。私は公園で本を読んでいました。突然、犬がやってきて、私のサンドイッチを食べてしまいました。)

(1) から (4) は場面づくりなので線過去、de repente から先は一回のできごとなので点過去です。

チャレンジ

13. 子どものころの自分について、スペイン語で4文から5文書きましょう。どこに住んでいたか、家はどんなだったか、どんな子どもだったか、何が好きだったか、よく何をしていたかを入れてください。

答え

解答例(男性のタクヤの場合):

Cuando era niño, vivía en Sapporo con mis padres y mi hermana. La casa era pequeña, pero tenía un jardín. Yo era muy activo y no me gustaba estudiar. Me gustaba mucho la nieve. En invierno, jugaba en la nieve con mis amigos todos los días.

チェックポイント: 全部が昔の習慣やようすなので、動詞はすべて線過去になっているか(vivía, era, tenía, gustaba, jugaba)。niño と niña を自分の性別で選んでいるか。好きなものが複数なら gustaban になっているか。点過去が混ざっていたら、それが本当に一回のできごとか確かめましょう。

14. 小さな物語を書きましょう。前半は線過去で場面(曜日や時刻、天気、どこにいて何をしていたか)を作り、後半は点過去でできごとを2つ起こします。最後に、そのときの気持ちを線過去で一文つけてください。

答え

解答例:

Era domingo por la mañana. Hacía buen tiempo y yo estaba en un café. Tomaba un té y escribía un mensaje a Lucía. De repente, entró Kenta. Me saludó y se sentó conmigo. Yo estaba muy contenta.

(日曜日の朝だった。いい天気で、私はカフェにいた。紅茶を飲みながら、ルシアにメッセージを書いていた。突然、健太が入ってきた。私にあいさつして、同じテーブルに座った。私はとてもうれしかった。)

チェックポイント: 前半の場面がすべて線過去か(era, hacía, estaba, tomaba, escribía)。できごとが点過去か(entró, saludó, se sentó)。最後の気持ちが線過去か(estaba)。cuando や mientras を使って、Tomaba un té cuando entró Kenta. のようにつないでも、もちろん正解です。

お願いと命令

旅先で道を聞く、お店で注文する、友だちに「ちょっと待って」と言う。どれも、人に何かを頼む場面です。このレッスンでは、ていねいなお願いの言い方と、「〜して」「〜しないで」と伝える命令の形を学びます。最後に、まぎらわしい2つの「〜のために」、por と para も整理します。

会話

マドリードの街角。健太が地図アプリを見ながら困っています。通りかかった年配の女性に声をかけました。

スペイン語日本語
Kenta: Perdone, señora. ¿Podría ayudarme?健太: すみません。ちょっと助けていただけますか。
Señora: Sí, claro. Dígame.女性: ええ、もちろん。どうぞ。
Kenta: Busco el Museo del Prado. ¿Está lejos?健太: プラド美術館を探しています。遠いですか。
Señora: No, está muy cerca. Siga todo recto y, en el semáforo, gire a la derecha.女性: いいえ、すぐ近くですよ。まっすぐ行って、信号で右に曲がってください。
Kenta: Perdone, ¿puede hablar más despacio, por favor?健太: すみません、もう少しゆっくり話していただけますか。
Señora: Claro. Todo recto... y en el semáforo, a la derecha. Luego vaya por el parque. Es más bonito.女性: もちろん。まっすぐ行って、信号で右。そのあとは公園を通って行ってください。そのほうがきれいですよ。
Kenta: Muchas gracias por su ayuda.健太: 助けてくださって、本当にありがとうございます。
Señora: De nada. ¿Es usted turista?女性: どういたしまして。観光ですか。
Kenta: Sí, y estoy aquí para practicar español.健太: はい。スペイン語の練習のために来ているんです。
Señora: ¡Pues habla muy bien! Disfrute del museo.女性: あら、とてもお上手ですよ。美術館を楽しんでね。

健太は ¿Podría...? でていねいに頼み、女性は Siga(進んでください)、gire(曲がってください)、vaya(行ってください)と道を教えています。por は2回、para は1回出てきました。順番に見ていきましょう。

ていねいにお願いする:¿Puede...? と ¿Podría...?

よく使う不規則動詞のレッスンで覚えた poder(できる)は、そのままお願いにも使えます。「〜できますか」と聞くことで、「〜してもらえますか」という意味になります。日本語の「〜してもらえますか」とまったく同じ発想です。

¿Puedes repetir, por favor?(もう一回言ってくれる?)友だちに

¿Puede repetir, por favor?(もう一度言ってもらえますか。)usted で話す相手に

もっとていねいにしたいときは、¿Podría...?(ポドリア)を使います。poder の特別な形で、「〜していただけますか」にあたります。形のしくみは覚えなくてかまいません。usted で話す相手への、いちばん感じのよいお願いの決まり文句として、そのまま使ってください。

¿Podría hablar más despacio, por favor?(もう少しゆっくり話していただけますか。)

¿Podría ayudarme?(助けていただけますか。)

ayudarme の me は「私を」です。予定と未来のレッスンで見たとおり、動詞の原形のうしろにくっつけられます。¿Me podría ayudar? と前に出しても同じ意味です。

お店やレストランでは、¿Me da...?(〜をもらえますか)、¿Me trae...?(〜を持ってきてもらえますか)がとても便利です。

¿Me trae la cuenta, por favor?(お会計をお願いします。)

例 駅で、駅員さんに切符の買い方を聞きたいとき。

Perdone, ¿podría ayudarme? ¿Cómo compro un billete?(すみません、助けていただけますか。切符はどうやって買うんでしょう。)

Perdone は「すみません」と人に声をかける言葉です。Disculpe でも同じです。

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) レストランで、店員さんにお会計を頼む。(2) 年上の人の話が速すぎて聞き取れなかったので、ていねいにもう一度言ってもらう。

答え

(1) ¿Me trae la cuenta, por favor? La cuenta, por favor. だけでも十分通じます。

(2) ¿Podría repetir, por favor? ¿Puede repetir, por favor? でも正解です。Perdone, で始めるとさらにていねいです。

注文の「Quería un café」は、なぜ過去形なの?

お店でよく Quería un café, por favor. と言うのを耳にします。前のレッスンで覚えた querer の線過去ですが、ここでは「昔ほしかった」という意味ではありません。

日本語でも「コーヒーが欲しいんですけど」より「コーヒーをお願いしたかったんですが」のほうがやわらかく聞こえることがありますね。スペイン語も同じで、過去の形にすると、要求が少し遠回しになって、ていねいに聞こえます。

Quiero un café. でも失礼ではありませんが、Quería un café. のほうが少し控えめです。さらにていねいな Quisiera un café. という言い方もあり、ホテルのフロントやあらたまった場面で使われます。

友だちに「〜して」:tú の命令形

家族や友だちに「〜して」と言う形は、とても簡単です。現在形の él / ella の形を、そのまま使うだけです。

不定詞現在形(él / ella)命令形(tú に)
hablar(話す)hablaHabla.(話して)
esperar(待つ)esperaEspera.(待って)
mirar(見る)miraMira.(見て)
comer(食べる)comeCome.(食べて)
escribir(書く)escribeEscribe.(書いて)
volver(戻る)vuelveVuelve.(戻ってきて)

volver のように、現在形で形が変わる動詞は、命令形でも同じように変わります。

命令形といっても、日本語の「〜しろ」のような強い響きはありません。友だちどうしの「〜して」「〜しなよ」くらいの軽さです。por favor をつければ、やわらかいお願いになります。Espera un momento, por favor.(ちょっと待ってね。)

ただし、よく使う動詞のいくつかは、短い特別な形になります。数は多くないので、セットで覚えてしまいましょう。

不定詞命令形読み方例
venir(来る)venベンVen aquí.(こっちに来て)
tener(持つ)tenテンTen cuidado.(気をつけて)
poner(置く)ponポンPon la mesa.(食卓の用意をして)
salir(出る)salサルSal con nosotros.(いっしょに出かけようよ)
hacer(する)hazアスHaz la tarea.(宿題をしなさい)
decir(言う)diディDi la verdad.(本当のことを言って)
ir(行く)veベVe a casa.(家に帰りなさい)

例 ルシアがユキに、スマートフォンの写真を見せます。

Mira, Yuki. Ven aquí.(見て、ユキ。こっちに来て。)

mira も ven も、親しい相手への命令形です。

やってみよう 友だちに言ってみましょう。(1) ちょっと待って。(2) もっと食べて。(3) 気をつけてね。

答え

(1) Espera un momento. Espera. だけでも正解です。

(2) Come más.

(3) Ten cuidado. tener の特別な形 ten を使います。

「私に〜して」:代名詞はうしろにくっつく

「私を手伝って」「私に電話して」のように代名詞を使うときは、命令形のうしろにくっつけて、1語にします。

Ayúdame.(アユダメ、手伝って)ayuda + me

Llámame.(ヤマメ、電話して)llama + me

Dime.(ディメ、言って、何?)di + me

くっつけても、強く読む場所はもとのままです。そのため、後ろから3番目が強くなる ayúdame や llámame には、記号をつけて場所を示します。dime は2つのかたまりだけなので、記号はいりません。

Dime は「なに?」「どうぞ言って」の意味でもよく使います。友だちに Oye, Lucía.(ねえ、ルシア)と呼ばれたら、Dime.(なに?)と返すのが自然です。oye は oír(聞く)の命令形で、「ねえ」「ちょっと」と呼びかける言葉です。

例 友だちが先に歩いていってしまいそうなとき。

¡Espérame!(エスペラメ、待って)espera + me

後ろから3番目の pe を強く読むので、é に記号がつきます。

やってみよう 友だちに言ってみましょう。(1) 私を見て。(2) 私に書いて(メッセージちょうだい)。

答え

(1) Mírame. mira + me で、後ろから3番目の mi を強く読むので、í に記号をつけます。ミラメ。

(2) Escríbeme. escribe + me で、後ろから3番目の cri を強く読むので、í に記号をつけます。エスクリベメ。

命令形って、失礼にならないの?

日本語の感覚だと、知らない人に命令形を使うのはこわいかもしれません。でもスペイン語では、命令形はふだんの会話にとても自然に出てきます。道案内も、料理のレシピも、取扱説明書も、全部命令形です。

スペインのバルでは、カウンター越しに Ponme un café.(コーヒーちょうだい)と頼むのも、ごく普通です。ただ、旅行者がいきなり使うなら、¿Me pone un café, por favor? や ¿Me da un café, por favor? のほうが安心です。

中南米では、もう少しやわらかい言い方が好まれます。コロンビアなどでは、お店で ¿Me regala un café?(直訳は「コーヒーをプレゼントしてくれますか」)と頼むことがあり、もちろんお金は払います。

声の調子と por favor ひとつで、命令形はぐっと感じよくなります。

ていねいな「〜してください」:usted の命令形

お店の人、道で会った人、年上の人など、usted で話す相手への「〜してください」は、少し違う形になります。作り方は3ステップです。

  1. 現在形の yo の形を思い出す(hablo, como, tengo)
  2. 最後の o を取る(habl-, com-, teng-)
  3. -ar 動詞なら e、-er と -ir 動詞なら a をつける

つまり、-ar と -er・-ir で母音が入れかわります。「あべこべの母音をつける」と覚えるのがコツです。

不定詞yo の形usted の命令形
hablarhablohable(話してください)
girar(曲がる)girogire(曲がってください)
comercomocoma(食べてください)
escribirescriboescriba(書いてください)
tenertengotenga(どうぞ、持ってください)
venirvengovenga(来てください)
decirdigodiga(言ってください)
seguir(進む、続ける)sigosiga(進んでください)

yo の形から作るので、tengo や digo のような変わった形も、そのまま命令形に引きつがれます。覚えることが少なくてすむ、うまいしくみです。

例外は、yo の形が o で終わらない ir(voy)です。ir の命令形は vaya(バヤ)になります。会話の vaya por el parque(公園を通って行ってください)がこれです。

相手が2人以上(ustedes)なら、最後に n をつけます。Pasen, por favor.(みなさん、どうぞお入りください。)

代名詞は、tú の命令形と同じく、うしろにくっつきます。会話の Dígame は diga + me で、「どうぞ、おっしゃってください」。スペインでは電話に出るときにも使います。Siéntese.(どうぞおかけください)も、お店や病院でよく聞く一言です。

例 道案内でよく使う言い方です。

Siga todo recto.(まっすぐ進んでください。)

Gire a la derecha.(右に曲がってください。)

Gire a la izquierda.(左に曲がってください。)

Tome el metro.(地下鉄に乗ってください。)

やってみよう 友だちへの命令形(tú)を、ていねいな形(usted)に変えましょう。(1) Toma. (2) Escribe tu nombre aquí. (3) Ven mañana.

答え

(1) Tome.(どうぞ。)物を手渡すときの「はい、どうぞ」です。

(2) Escriba su nombre aquí.(こちらにお名前を書いてください。)相手が usted なので、tu も su に変えます。

(3) Venga mañana.(明日来てください。)vengo から作るので venga です。

ドアに書いてある Empuje と Tire って何?

建物のドアには、よく Empuje(押してください)と Tire(引いてください)と書いてあります。どちらも、今日学んだ usted の命令形です。メキシコなど中南米では、「引く」に Jale を使うことが多いので、覚えておくと迷いません。

看板や注意書きでは、命令形ではなく動詞の原形を使うこともよくあります。Empujar(押す)、Tirar(引く)、No tocar(さわらないでください)、No fumar(禁煙)。日本のドアに「押」「引」とだけ書いてあるのと、よく似た感覚です。Prohibido fumar(喫煙禁止)もよく見かけます。

「〜しないで」

「〜しないで」と言うときは、no をつけるだけ、とはいきません。でも、新しく覚えることはほとんどありません。さっきの usted の命令形が、そのまま使えるからです。

usted に: no + usted の命令形。No fume aquí, por favor.(ここでたばこを吸わないでください。)

tú に: no + usted の命令形 + s。

不定詞usted の命令形tú に「〜しないで」
hablarhableNo hables.(話さないで)
comercomaNo comas.(食べないで)
venirvengaNo vengas.(来ないで)
tenertengaNo tengas miedo.(こわがらないで)

肯定の Habla(話して)と否定の No hables(話さないで)で形が変わるので、最初は少し不思議に感じるかもしれません。「否定のときは usted の形に s」と覚えておけば大丈夫です。

代名詞は、否定のときは動詞の前に出ます。Llámame.(電話して)が、No me llames.(電話しないで)になります。

この形でいちばんよく使うのは、なんといってもこれです。

No te preocupes.(ノ テ プレオクペス、心配しないで、気にしないで)

preocuparse(心配する)の否定の命令形です。誰かが謝ってきたときの「いいよ、気にしないで」にもぴったりです。usted の相手には No se preocupe. です。

例 夜、帰りが遅くなる友だちに。

No vuelvas tarde.(遅く帰ってこないでね。)

volver の usted の命令形 vuelva に s をつけた形です。

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) 友だちに「心配しないで」。(2) お客さんに「ここで食べないでください」。

答え

(1) No te preocupes.

(2) No coma aquí, por favor. usted の相手なので、s はつけません。

por と para

最後に、por と para です。どちらも日本語にすると「〜のために」「〜で」などになってしまうので、スペイン語を学ぶ人みんなが迷う組み合わせです。まずは、よく使う場面をひとつずつ押さえましょう。

para は、矢印が目的地を指すイメージです。「何のために」「誰のために」「どこへ向けて」「いつまでに」。

使い方例
目的(〜するために)Estoy aquí para practicar español.(スペイン語を練習するために来ています)
相手(〜のための、〜あて)El regalo es para ti.(プレゼントはあなたにです)
行き先Mañana salgo para Madrid.(明日マドリードへ出発します)
期限(〜までに)La tarea es para el lunes.(宿題は月曜日までです)

por は、何かを通り抜けたり、何かがきっかけになったりするイメージです。

使い方例
通る場所、あたりVaya por el parque.(公園を通って行ってください)
理由、お礼Gracias por su ayuda.(助けてくださってありがとうございます)
手段Hablo con mi madre por teléfono.(母と電話で話します)
交換、値段Lo compré por diez euros.(それを10ユーロで買いました)
時間帯por la mañana(午前中に)、por la noche(夜に)

いちばん大事なのは、para + 動詞の原形(〜するために)と gracias por(〜をありがとう)の2つです。この2つだけでも、まちがいはぐっと減ります。

例 会話の中の por と para を見てみましょう。

Vaya por el parque. 公園を「通って」なので por。

Muchas gracias por su ayuda. お礼の理由なので por。

Estoy aquí para practicar español. 来ている目的なので para。

やってみよう por か para を入れましょう。(1) Gracias (  ) la cena. (2) El café es (  ) ti. (3) Estudio español (  ) viajar por México.

答え

(1) por。お礼の理由です。(夕食をありがとう。)

(2) para。相手です。(コーヒーはあなたのです。)

(3) para。目的です。(メキシコを旅行するためにスペイン語を勉強しています。)viajar のうしろの por México は「メキシコのあちこちを」なので por です。

単語

スペイン語読み方意味
perdoneペルドネすみません(usted の相手に声をかける)
disculpeディスクルペすみません(同じ意味)
¿Podría...?ポドリア〜していただけますか
¿Puede...?プエデ〜してもらえますか
¿Me trae...?メ トラエ〜を持ってきてもらえますか
la cuentaラ クエンタお会計、勘定
repetirレペティルくり返す、もう一度言う
ayudarアユダル手伝う、助ける
la ayudaラ アユダ助け
dígameディガメどうぞおっしゃってください、(電話で)もしもし
todo rectoトド レクトまっすぐ
a la derechaア ラ デレチャ右に
a la izquierdaア ラ イスキエルダ左に
girarヒラル曲がる
seguirセギル進む、続ける
el semáforoエル セマフォロ信号
cerca / lejosセルカ / レホス近くに / 遠くに
miraミラ見て
esperaエスペラ待って
venベン来て
ten cuidadoテン クイダド気をつけて
oye / oigaオイェ / オイガねえ、ちょっと(tú / usted に)
toma / tomeトマ / トメはい、どうぞ(物を渡すとき)
no te preocupesノ テ プレオクペス心配しないで、気にしないで
paraパラ〜のために、〜あての、〜までに
porポル〜を通って、〜のせいで、〜で
gracias por...グラシアス ポル〜をありがとう
de nadaデ ナダどういたしまして
el museoエル ムセオ美術館、博物館

練習問題

最初の会話を、もう一度声に出して読んでみてください。女性の道案内が、今なら全部わかるはずです。それから、次の問題に挑戦しましょう。

基本

1. 友だち(tú)への命令形にしましょう。(a) hablar (b) leer (c) abrir (d) tener (e) hacer

答え

(a) habla (b) lee (c) abre (d) ten (e) haz

(d) と (e) は特別な短い形です。

2. usted への命令形にしましょう。(a) pasar (b) esperar (c) venir (d) decir

答え

(a) pase (b) espere (c) venga (d) diga

-ar 動詞は e、-er・-ir 動詞は a。venir と decir は yo の形(vengo, digo)から作ります。

3. 日本語にしましょう。(a) Siga todo recto. (b) No te preocupes. (c) ¿Me trae la cuenta, por favor? (d) Gire a la izquierda.

答え

(a) まっすぐ進んでください。(b) 心配しないで。(気にしないで。)(c) お会計をお願いします。(d) 左に曲がってください。

4. por か para を入れましょう。(a) Gracias (  ) todo. (b) Hablo con Lucía (  ) teléfono. (c) La tarea es (  ) el viernes. (d) Trabajo (  ) viajar.

答え

(a) por(お礼の理由) (b) por(手段) (c) para(期限) (d) para(目的)

5. usted で話す相手に、ていねいに頼みましょう。「窓を開けていただけますか。」(窓 = la ventana)

答え

¿Podría abrir la ventana, por favor? ¿Puede abrir la ventana, por favor? でも正解です。

6. 友だちへの「〜しないで」にしましょう。(a) Habla. (b) Come. (c) Ven.

答え

(a) No hables. (b) No comas. (c) No vengas.

usted の命令形(hable, coma, venga)に s をつけた形です。

7. 代名詞 me をくっつけて、1語にしましょう。記号も忘れずに。(a) ayuda + me (b) di + me (c) llame(usted)+ me

答え

(a) ayúdame (b) dime (c) llámeme

(a) と (c) は後ろから3番目を強く読むので記号がつきます。(b) は2つのかたまりなので記号はいりません。

応用

8. 相手に合わせて、命令形で言いましょう。(a) 弟に「こっちに来て」。(b) お客さんに「少々お待ちください」。(c) 友だちに「これ見て」。

答え

(a) Ven aquí. (b) Espere un momento, por favor. (c) Mira.

弟と友だちには tú の形、お客さんには usted の形です。

9. 単語を並べかえて、文を作りましょう。(a) hablar / ¿Podría / despacio, / más / por favor? (b) recto / Siga / gire / todo / y / a la derecha.

答え

(a) ¿Podría hablar más despacio, por favor?

(b) Siga todo recto y gire a la derecha.

10. 友だちに緑茶のいれ方を教えます。tú の命令形で、4つの手順をスペイン語にしましょう。(1) お湯を温めて。(2) お茶の葉をきゅうすに入れて。(3) 2分待って。(4) お茶をカップに注いで。

ヒントの単語: calentar(温める、e が ie に変わる)、el agua(お湯、水)、las hojas de té(茶葉)、la tetera(きゅうす)、servir(注ぐ、e が i に変わる)、la taza(カップ)

答え

(1) Calienta el agua.

(2) Pon las hojas de té en la tetera.

(3) Espera dos minutos.

(4) Sirve el té en la taza.

calentar と servir は現在形で形が変わる動詞なので、命令形も calienta、sirve になります。「入れる」は poner の特別な形 pon です。

11. ホテルのフロントで、駅への行き方を教えてもらいました。読んで、質問に日本語で答えましょう。

Salga del hotel y gire a la derecha. Siga todo recto hasta el semáforo. En el semáforo, gire a la izquierda. La estación está a la derecha, cerca del banco.

(hasta = 〜まで、el banco = 銀行)

(a) ホテルを出たら、まずどちらに曲がりますか。(b) 信号では、どちらに曲がりますか。(c) 駅は道のどちら側の、何の近くにありますか。

答え

(a) 右。(b) 左。(c) 右側の、銀行の近く。

Salga は salir の usted の命令形です。yo の形 salgo から作るので salga になります。

12. 次の文には、それぞれ1か所ずつまちがいがあります。直しましょう。(a) 友だちに「そんなに速く話さないで」: No habla tan rápido. (b) 初対面の年上の男性に: Perdone, señor, ¿puedes ayudarme? (c) Gracias para el regalo.

答え

(a) No hables tan rápido. 否定の命令は usted の形 + s です。

(b) Perdone, señor, ¿puede ayudarme? 年上の初対面の人には usted で話すので、puedes ではなく puede です。¿podría ayudarme? ならさらにていねいです。

(c) Gracias por el regalo. お礼は gracias por です。

13. スペイン語にしましょう。(a) その本は母へのプレゼントです。(本 = el libro) (b) 私たちは公園を散歩します。(散歩する = caminar) (c) スペインで働くために、スペイン語を勉強しています。

答え

(a) El libro es para mi madre. 相手なので para。

(b) Caminamos por el parque. 公園の中をあちこち歩くので por です。

(c) Estudio español para trabajar en España. 目的なので para。

チャレンジ

14. 最寄りの駅から、あなたの家(またはよく行くお店)までの道順を、usted で話す相手に向けてスペイン語で説明しましょう。命令形を4つ以上使ってください。

答え

解答例:

Salga de la estación y gire a la izquierda. Siga todo recto unos cinco minutos. En el semáforo, gire a la derecha. Vaya por el parque. Mi casa está al lado de una panadería.

(駅を出て左に曲がってください。5分ほどまっすぐ進んでください。信号で右に曲がってください。公園を通って行ってください。私の家はパン屋の隣です。)

チェックポイント: 命令形がすべて usted の形か(salga, gire, siga, vaya)。-ar 動詞が e、-er・-ir 動詞が a で終わっているか。「〜を通って」が por になっているか。場所を言うときに estar を使っているか。

15. レストランで、あなた(客)と店員さんの会話を6行から8行で書きましょう。¿Podría...? か ¿Me trae...? を使ったていねいなお願い、por か para を1つ以上、最後にお会計を頼むせりふを入れてください。

答え

解答例:

Camarero: Buenas noches. ¿Qué quiere tomar?

Tú: Buenas noches. ¿Me trae un agua, por favor?

Camarero: Claro. ¿Y para comer?

Tú: Una paella, por favor. ¿Podría hablar un poco más despacio? Soy estudiante de español.

Camarero: Por supuesto. No se preocupe.

Tú: Muchas gracias por su paciencia. ¿Me trae la cuenta, por favor?

チェックポイント: 店員さんには usted で話しているか(¿Me trae?, ¿Podría?)。お礼が gracias por になっているか。¿Y para comer?(食べるものは?)の para は「食べるために」の目的です。camarero は店員(男性)、中南米では mesero とも言います。por supuesto は「もちろん」、la paciencia は「辛抱強さ」です。

現在完了と広がるスペイン語

いよいよ最後のレッスンです。最後に覚える形は、「もう〜した」「〜したことがある」を表す現在完了です。それから、スペイン語が話されている広い世界をのぞいて、最後に、まとまったスペイン語の文章を一つ読みます。思っている以上に読めるはずです。

会話

いつもの語学カフェ。アルゼンチン旅行から帰ってきたルシアに、ユキが会いました。

スペイン語日本語
Yuki: ¡Lucía! ¿Ya has vuelto de Argentina?ユキ: ルシア! もうアルゼンチンから帰ってきたの?
Lucía: Sí, he llegado esta mañana. ¡Ha sido un viaje increíble!ルシア: うん、今朝着いたの。最高の旅だったわ。
Yuki: ¿Qué has hecho allí?ユキ: 向こうで何をしたの?
Lucía: He visitado Buenos Aires y he comido mucha carne. Y he aprendido algo nuevo: allí no dicen "tú", dicen "vos".ルシア: ブエノスアイレスに行って、お肉をたくさん食べたわ。それに、新しいことを覚えたの。向こうでは tú じゃなくて vos って言うのよ。
Yuki: ¿Vos? No lo sabía.ユキ: vos? 知らなかった。
Lucía: Sí. Por ejemplo, no dicen "¿De dónde eres?", dicen "¿De dónde sos?".ルシア: そう。たとえば「¿De dónde eres?」じゃなくて「¿De dónde sos?」って言うの。
Yuki: ¡Qué interesante! Yo nunca he estado en Latinoamérica.ユキ: おもしろい。私、中南米には一度も行ったことがないの。
Lucía: ¿Nunca? ¡Tienes que ir!ルシア: 一度も? 絶対行かなきゃ。
Yuki: Pues... ¡ya he comprado el billete para México! Voy en diciembre.ユキ: 実はね、もうメキシコ行きのチケットを買ったの。12月に行くのよ。
Lucía: ¡Qué bien! Pero en México no digas "billete". Di "boleto".ルシア: いいわね。でもメキシコでは billete って言わないで。boleto って言ってね。
Yuki: Boleto, boleto... ¡Gracias, profesora!ユキ: boleto、boleto... ありがとう、先生。

has vuelto, he llegado, has hecho, he visitado。「haber の形 + 動詞の -ado や -ido の形」の組み合わせが、何度も出てきました。これが今日の現在完了です。会話の後半には、スペインと中南米の違いも顔を出しています。

「もう〜した」:現在完了の形

現在完了は、2つの部品でできています。haber(アベル)という動詞の現在形と、動詞の「〜した」の形(過去分詞)です。

主語haber+ 過去分詞
yohe(エ)comido(食べた)
túhas(アス)comido
él, ella, ustedha(ア)comido
nosotroshemos(エモス)comido
vosotros(スペインで)habéis(アベイス)comido
ellos, ellas, ustedeshan(アン)comido

過去分詞の作り方は、とても簡単です。-ar 動詞は ar を -ado に、-er 動詞と -ir 動詞は er や ir を -ido にかえます。

hablar → hablado、comer → comido、vivir → vivido

うれしいことに、過去分詞の形は主語が誰でも変わりません。動くのは haber のほうだけです。

He comido.(私はもう食べた。)

Lucía ha comido.(ルシアはもう食べた。)

現在完了は、今とつながっている過去を表します。「もう食べた(だから今おなかいっぱい)」「まだ来ていない(だから今待っている)」のような感じです。いっしょによく使う言葉は、ya(ヤ、もう)と todavía no(トダビア ノ、まだ〜ない)です。

代名詞や再帰動詞の me, te, se は、haber の前に置きます。Lo he comprado.(それを買った。)Me he levantado tarde.(遅く起きた。)

例 友だちとお昼の時間に。

¿Has comido?(もうお昼食べた?)

Sí, ya he comido.(うん、もう食べたよ。)

No, todavía no he comido.(ううん、まだ食べてない。)

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) 私はもう宿題を終えました。(終える = terminar、宿題 = la tarea) (2) ルシアはまだ着いていません。

答え

(1) Ya he terminado la tarea. ya をつけずに He terminado la tarea. でも正解です。

(2) Lucía todavía no ha llegado. Lucía no ha llegado todavía. でも正解です。

「〜したことある?」と、形の変わる過去分詞

現在完了のもうひとつの大事な使い方は、経験です。「今までに〜したことがある」「一度も〜したことがない」。旅行や趣味の話で、いちばんよく聞かれる質問です。

¿Has estado alguna vez en México?(メキシコに行ったことある?)

Sí, he estado dos veces.(うん、2回行ったことがあるよ。)

No, nunca he estado en México.(ううん、一度もない。)

alguna vez(アルグナ ベス)は「今までに」、nunca(ヌンカ)は「一度も〜ない」です。「〜に行ったことがある」は、ir ではなく estar(いた)を使って he estado と言うのが普通です。

過去分詞のほとんどは -ado と -ido ですが、よく使う動詞のいくつかは形が変わります。会話の has hecho(したの)や has vuelto(帰ってきたの)がそうです。まずはこの8つで十分です。

不定詞過去分詞例
hacer(する)hecho¿Qué has hecho hoy?(今日は何をしたの?)
decir(言う)dicho¿Qué ha dicho?(彼は何て言ったの?)
ver(見る)vistoNunca he visto la nieve.(雪を見たことがない)
escribir(書く)escritoHe escrito un correo.(メールを書いた)
poner(置く)puesto¿Dónde has puesto las llaves?(鍵をどこに置いたの?)
volver(戻る)vueltoYa he vuelto.(ただいま、もう戻ったよ)
abrir(開ける)abierto¿Has abierto la ventana?(窓を開けた?)
romper(こわす)rotoHe roto el vaso.(コップを割っちゃった)

例 旅行の話で。

¿Has comido alguna vez paella?(パエリアを食べたことある?)

Sí, la he comido en Valencia. ¡Estaba muy buena!(うん、バレンシアで食べたよ。すごくおいしかった。)

la は paella を指す代名詞で、haber の前に置きます。「おいしかった」はそのときのようすなので、線過去のレッスンで覚えた estaba です。

やってみよう スペイン語で言ってみましょう。(1) 友だちに「日本に来たことある?」と聞く。(日本に「いたことがある」と考えます) (2) 「私はその映画を一度も見たことがない。」(その映画 = la película)

答え

(1) ¿Has estado alguna vez en Japón?

(2) Nunca he visto la película. ver の過去分詞は visto です。No he visto nunca la película. という語順も使えます。

現在完了と点過去

ここで疑問がわくかもしれません。「食べた」なら、点過去のレッスンで覚えた comí でもいいのでは? その通りで、2つの使い分けは、住んでいる地域によって変わります。

まず、どこでも同じルールがあります。ayer(昨日)、el año pasado(去年)、en 2019 のように、もう終わった時間がはっきりしているときは点過去です。「昨日は何したの?」に現在完了は使いません。

違いが出るのは、hoy(今日)、esta semana(今週)、este año(今年)のように、まだ終わっていない時間のできごとです。

スペイン: 現在完了を使うのが普通です。Hoy he comido paella.(今日はパエリアを食べた。)

中南米: 点過去を使うことが多いです。Hoy comí paella.

会話でルシアが he llegado esta mañana と言っていたのは、ルシアがスペインの人だからです。メキシコの友だちなら llegué esta mañana と言うでしょう。どちらも全部の地域で通じるので、心配はいりません。中南米で使うなら、ほとんど点過去で話して、「〜したことある?」の経験にだけ現在完了を使えば十分自然です。

例 同じできごとを、2つの地域の言い方で。

スペインのルシア: Esta semana he trabajado mucho.

メキシコの友だち: Esta semana trabajé mucho.

どちらも「今週はたくさん働いた」です。

やってみよう (1) スペインの人が言った Hoy he desayunado tarde.(今日は朝ごはんが遅かった)を、中南米でよく聞く言い方にしましょう。(2) かっこの動詞を、どの地域でも自然な形にしましょう。Ayer (ir, yo) al cine.

答え

(1) Hoy desayuné tarde. 点過去にします。

(2) Ayer fui al cine. ayer は終わった時間なので、スペインでも中南米でも点過去です。

世界のスペイン語

スペイン語は、スペインから中南米まで20を超える国と地域で話されています。日本語の標準語と関西弁くらいの違いはありますが、このコースで学んだスペイン語は、どこへ行っても通じます。ここでは、旅先で「あれ?」と思いやすい3つの違いをまとめておきます。

vosotros と ustedes

「あなたたち」の言い方は、これまで動詞の表に「スペインで」と書いてきたとおり、地域で分かれます。

スペイン: 親しい相手には vosotros、ていねいな相手には ustedes。

中南米: 誰に対しても ustedes。

スペイン(友だちに)中南米、またはていねいに
何がほしい?¿Qué queréis?¿Qué quieren?
どこに住んでるの?¿Dónde vivís?¿Dónde viven?
もう食べた?¿Habéis comido?¿Han comido?

ustedes の形は ellos と同じなので、新しく覚えることはありません。迷ったら ustedes で話せば、スペインでも失礼にはなりません。vosotros の形は、スペインに行くなら聞いてわかるようにしておく、くらいで十分です。

例 スペインの友だちが、あなたとユキに聞きます。

¿Vosotros habéis estado en Sevilla?(きみたち、セビヤに行ったことある?)

メキシコの友だちなら ¿Ustedes han estado en Sevilla? と聞きます。

やってみよう スペインの言い方を、中南米の言い方にしましょう。(1) ¿Vosotros habláis inglés? (2) ¿Qué habéis hecho hoy?

答え

(1) ¿Ustedes hablan inglés?

(2) ¿Qué han hecho hoy? 中南米では、hoy のできごとには点過去もよく使うので、¿Qué hicieron hoy? もとても自然です。

vos の国々

会話でルシアが驚いていたのが vos です。アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、それに中米の多くの国では、親しい相手への「きみ」に、tú ではなく vos を使います。

うれしいことに、変わるのは主に現在形と命令形だけで、しかもとても規則的です。現在形は、最後の音節を強く読む形になり、e が ie になるような変化もしません。

túvos
話すhablashablás
持っているtienestenés
ほしいquieresquerés
できるpuedespodés
〜であるeressos
来て(命令)venvení

代名詞の te はそのままなので、名前を聞くときは ¿Cómo te llamás? になります。

自分で vos を使う必要はありません。tú で話せば、アルゼンチンでも問題なく通じます。聞いたときに「あ、tú のことだ」とわかれば十分です。

例 ブエノスアイレスのカフェで、店員さんに聞かれました。

¿Vos de dónde sos?(きみはどこの出身?)

tú で言えば ¿Tú de dónde eres? です。

やってみよう vos の文を、tú の文に直しましょう。(1) ¿Querés un café? (2) ¿Tenés hambre? (3) Vení acá.(acá = ここに)

答え

(1) ¿Quieres un café? (2) ¿Tienes hambre? (3) Ven aquí. acá は中南米でよく使う「ここに」で、aquí と同じです。Ven acá. でも正解です。

同じものに、違う名前

単語にも、地域で違うものがあります。旅行でよく出会うものだけ挙げておきます。

意味スペイン中南米(多くの国)
チケット、切符el billeteel boleto
車el cocheel carro(メキシコなど)、el auto(アルゼンチンなど)
携帯電話el móvilel celular
パソコンel ordenadorla computadora
ジュースel zumoel jugo
じゃがいもla patatala papa
アパートel pisoel departamento、el apartamento
運転するconducirmanejar
いいよ、オーケーvaledale(アルゼンチンなど)、órale(メキシコ)

ひとつだけ注意があります。スペインでは「バスに乗る」を coger el autobús と言いますが、中南米の一部の国では coger が下品な意味になります。tomar el autobús ならどこでも安全です。

スペイン語は、どのくらいの人が話しているの?

スペイン語を母語として話す人は、およそ5億人いるといわれています。母語の話し手の数では、中国語に次いで世界で2番目です。いちばん話し手が多い国はスペインではなく、メキシコです。

公用語にしている国はスペインと中南米の国々がほとんどですが、アフリカの赤道ギニアでも公用語です。アメリカ合衆国にも数千万人の話し手がいて、マイアミやロサンゼルスでは、街でスペイン語を耳にしない日はありません。

つまり、このコースで覚えたスペイン語は、地球のかなり広い範囲で、そのまま使えるということです。

発音も地域で違うの?

違います。いちばん目立つのは、発音のレッスンでも少し触れた z と ce, ci の音です。スペインの多くの地域では、英語の think の th のように舌先を歯に当てて発音し、中南米ではすべて「サ・セ・シ」の s の音になります。gracias の ci が、スペインでは th のような音、メキシコでは「シ」に聞こえるのはこのためです。

アルゼンチンとウルグアイでは、ll と y が「シャ・シュ・ショ」に近い音になります。Me llamo が「メ シャモ」、yo が「ショ」と聞こえます。カリブ海の国々やスペイン南部では、単語の最後の s が弱くなって、ほとんど息だけになることもあります。

どの発音も正しいスペイン語です。自分はひとつの発音で話して、ほかの発音は「そういう地域もある」と聞き慣れていけば十分です。

読んでみよう: Mi primer año en México

最後に、まとまった文章を読んでみましょう。メキシコシティに住む日本人のアイコさんが、ブログに書いた文章です。現在形、gustar、再帰動詞、点過去と線過去、現在完了、未来の予定、そして命令形。このコースで学んだことが、ほとんど全部入っています。

まずは辞書も下の単語表も見ずに、一度最後まで読んでみてください。全部わからなくても大丈夫です。だいたいの話がつかめたら、それはもう立派な「読める」です。

Mi primer año en México

Me llamo Aiko, tengo treinta y dos años y soy de Kioto. Hace un año llegué a la Ciudad de México para trabajar en una empresa japonesa. El primer día tenía mucho miedo: no hablaba bien español, no conocía a nadie y la ciudad me parecía enorme.

Ahora mi vida es muy diferente. Vivo en un departamento pequeño en la colonia Roma. Me levanto a las siete, desayuno un café con pan dulce y voy a la oficina en metro. Los fines de semana me gusta caminar por el centro y comer tacos en el mercado. Mis favoritos son los tacos al pastor.

Este año he aprendido muchas cosas. He visitado Oaxaca y Puebla, he probado el mole y he hecho muy buenos amigos. También he aprendido que aquí la gente dice "¿Mande?" cuando no entiende algo, y que "ahorita" puede significar "ahora mismo", "en una hora"... o "nunca".

La semana pasada me pasó algo muy bonito. Estaba en el mercado y compraba fruta cuando una señora me preguntó: "¿De dónde eres, mija?". Le conté que soy de Japón y que vivo aquí desde hace un año. La señora me regaló tres mangos y me abrazó: "¡Bienvenida a México!".

El próximo año voy a estudiar más y quiero viajar a Guatemala y a Perú. Y a ti, que también estudias español, te digo una cosa: no tengas miedo de hablar. Habla con la gente, pregunta mucho y no te preocupes por los errores. ¡Vale la pena!

スペイン語読み方意味
hace un añoアセ ウン アニョ1年前に
la empresaラ エンプレサ会社
el miedoエル ミエド恐れ(tener miedo で「こわい」)
nadieナディエ誰も〜ない
me parecíaメ パレシア私には〜に思えた(gustar と同じ形の動詞)
enormeエノルメとても大きい
el departamentoエル デパルタメントアパート(メキシコなど)
la coloniaラ コロニア地区(メキシコ)
el pan dulceエル パン ドゥルセ甘い菓子パン
los tacos al pastorロス タコス アル パストル味つけした豚肉のタコス
probarプロバル食べてみる、試す
el moleエル モレモーレ(唐辛子やチョコレートで作るソース)
¿Mande?マンデえ、何ですか?(メキシコ)
ahoritaアオリタ今すぐ、そのうち(メキシコ)
significarシグニフィカル意味する
pasarパサル(できごとが)起こる
mijaミハお嬢ちゃん、あなた(mi hija の短縮、親しみをこめて)
contarコンタル話す、語る
desde hace un añoデスデ アセ ウン アニョ1年前から
regalarレガラルプレゼントする
abrazarアブラサル抱きしめる
bienvenido, bienvenidaビエンベニド、ビエンベニダようこそ
el errorエル エロルまちがい
vale la penaバレ ラ ペナやる価値がある

例 4段落目の最初の2文を、時制に注意して読んでみましょう。

La semana pasada me pasó algo muy bonito. 「先週、とてもすてきなことが起きた」。一回のできごとなので点過去です。

Estaba en el mercado y compraba fruta 「市場にいて、果物を買っていた」。場面づくりなので線過去です。

cuando una señora me preguntó 「すると、ある女性が私に聞いた」。ここで物語が動くので点過去です。線過去のレッスンで見た「線過去 + cuando + 点過去」の形ですね。

やってみよう 文章について、スペイン語で答えましょう。(1) ¿De dónde es Aiko? (2) ¿Qué tenía Aiko el primer día? (3) ¿Qué ha probado Aiko en México? (4) ¿Qué le regaló la señora?

答え

(1) Es de Kioto. Es de Japón. でも正解です。

(2) Tenía mucho miedo.(とてもこわかった。)

(3) Ha probado el mole.(モーレを食べてみた。)

(4) Le regaló tres mangos.(マンゴーを3つくれた。)

質問と同じ時制で答えるのがコツです。tenía には tenía、ha probado には ha probado、regaló には regaló で答えます。

アイコさんの文章、どのくらい読めましたか。このコースを始めたときは Hola の h を読まないことも知らなかったのに、今は1年分の思い出がつまった文章を、辞書なしでほとんど追えるはずです。最後の段落でアイコさんが「きみ」と呼びかけている相手は、ちょうど今のあなたです。

これからのスペイン語

このコースを終えたあなたは、もうこんなことができます。

あいさつをして自己紹介をし、家族や仕事、好きなものと嫌いなものについて話せます。一日の生活や週末の予定を説明し、友だちを誘ったり、断ったりできます。昨日あったこと、子どものころのこと、今までにしたことを、3つの過去の形で話せます。道を聞き、お店でていねいに頼み、短い文章を読んで内容をつかめます。ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)の目安でいえば、A1 を終えて A2 に入ったところです。

ためしに、最初のレッスンの会話を開いてみてください。あのとき「今はわからなくても大丈夫です」と書いた10行が、今ではあいさつの決まり文句にしか見えないはずです。

ここから先は、毎日少しずつスペイン語にふれ続けることがいちばんの近道です。

読む: 学習者向けのやさしい読みもの(スペイン語で lecturas graduadas)は、今のレベルにちょうどいい本がたくさんあります。好きな歌の歌詞を読むのもおすすめです。

聞く: 学習者向けのポッドキャストや、スペイン語の字幕をつけたドラマや映画。最初は半分わかれば十分です。

話す: ユキとルシアのような語学交換(intercambio)の相手を見つけましょう。日本語を学ぶスペイン語話者は、思っているよりたくさんいます。

文法で次に出会う大きな山は、接続法という形です。「〜だといいな」「〜したら」のような気持ちや仮定を表す形で、Espero que te guste.(気に入ってくれるといいな)のように使います。実は、お願いと命令のレッスンで覚えた No te preocupes の preocupes や、usted の命令形 siga も、この接続法の形です。もう半分は知っている、ということですね。

腕だめしをしたくなったら、セルバンテス文化センターが実施しているスペイン語検定 DELE の A2 レベルが、次の目標にぴったりです。

単語

スペイン語読み方意味
he, has, haエ、アス、ア(haber の現在形)〜した
hemos, hanエモス、アン(haber の現在形)〜した
yaヤもう
todavía noトダビア ノまだ〜ない
alguna vezアルグナ ベス今までに、いつか
nuncaヌンカ一度も〜ない
hechoエチョした(hacer の過去分詞)
dichoディチョ言った(decir の過去分詞)
vistoビスト見た(ver の過去分詞)
escritoエスクリト書いた(escribir の過去分詞)
vueltoブエルト戻った(volver の過去分詞)
abiertoアビエルト開けた(abrir の過去分詞)
rotoロトこわした(romper の過去分詞)
puestoプエスト置いた(poner の過去分詞)
el viajeエル ビアヘ旅行
increíbleインクレイブレすごい、信じられない
aprenderアプレンデル学ぶ、覚える
No lo sabía.ノ ロ サビア知らなかった
por ejemploポル エヘンプロたとえば
vosボスきみ(アルゼンチンなどで tú の代わり)
sosソス〜である(vos の形、eres にあたる)
el billete / el boletoエル ビイェテ / エル ボレトチケット(スペイン / 中南米)
el móvil / el celularエル モビル / エル セルラル携帯電話(スペイン / 中南米)
el coche / el carroエル コチェ / エル カロ車(スペイン / 中南米)
valeバレいいよ、オーケー(スペイン)
acáアカここに(中南米でよく使う)
Latinoaméricaラティノアメリカ中南米、ラテンアメリカ

練習問題

最初の会話を、もう一度声に出して読んでみてください。ルシアの旅の話も、boleto の話も、今ならすっとわかるはずです。それでは、このコース最後の問題です。

基本

1. 過去分詞にしましょう。(a) hablar (b) comer (c) vivir (d) hacer (e) ver (f) escribir

答え

(a) hablado (b) comido (c) vivido (d) hecho (e) visto (f) escrito

(d) から (f) は形の変わる過去分詞です。

2. かっこに haber の正しい形を入れましょう。(a) Yo (  ) comido. (b) ¿Tú (  ) estado en Perú? (c) Nosotros (  ) terminado. (d) Mis padres (  ) vuelto.

答え

(a) he (b) has (c) hemos (d) han

3. 日本語にしましょう。(a) Todavía no he comido. (b) ¿Has estado alguna vez en Cuba? (c) Nunca he visto el mar.(el mar = 海)

答え

(a) まだ食べていません。(b) キューバに行ったことはありますか。(c) 海を一度も見たことがありません。

4. スペイン語で言いましょう。「メールはもう書きました。」(メール = el correo)

答え

Ya he escrito el correo. escribir の過去分詞は escrito です。

5. スペインの言葉に対応する、中南米の言葉を書きましょう。(a) el billete (b) el móvil (c) el zumo (d) el coche

答え

(a) el boleto (b) el celular (c) el jugo (d) el carro(アルゼンチンなどでは el auto)

6. vosotros の文を、ustedes の文にしましょう。(a) ¿Sois de Madrid? (b) ¿Tenéis hambre?

答え

(a) ¿Son de Madrid? (b) ¿Tienen hambre?

ustedes の形は ellos と同じです。

7. vos の文を、tú の文にしましょう。(a) ¿Hablás japonés? (b) Sos muy simpático.

答え

(a) ¿Hablas japonés? (b) Eres muy simpático.

応用

8. かっこの動詞を、点過去か現在完了にしましょう。どの地域でも自然な形を選んでください。(a) Ayer (comer, yo) en un restaurante. (b) ¿(estar, tú) alguna vez en Argentina? (c) En 2020 (vivir, yo) en Lima.

答え

(a) comí。ayer は終わった時間なので点過去です。

(b) ¿Has estado alguna vez en Argentina? 経験をたずねるので現在完了です。

(c) viví。2020年は終わった時間なので点過去です。

9. 単語を並べかえて、文を作りましょう。(a) nunca / he / Yo / la nieve. / visto (b) alguna vez / ¿Has / México? / estado / en

答え

(a) Yo nunca he visto la nieve.(私は雪を一度も見たことがありません。)

(b) ¿Has estado alguna vez en México?(メキシコに行ったことはある?)

haber と過去分詞のあいだには、ほかの言葉を入れません。nunca や alguna vez は、その外側に置きます。

10. 次の文には、それぞれ1か所ずつまちがいがあります。直しましょう。(a) Ayer he ido al cine. (b) He hacido la tarea. (c) Nosotros han comido.

答え

(a) Ayer fui al cine. ayer には点過去を使います。

(b) He hecho la tarea. hacer の過去分詞は hecho です。

(c) Nosotros hemos comido. nosotros の haber は hemos です。

11. アイコさんの文章から、現在完了をすべて探して、もとの動詞(不定詞)といっしょに書きましょう。

答え

he aprendido(aprender、2回)、he visitado(visitar)、he probado(probar)、he hecho(hacer)

全部 Este año(今年)の段落にあります。今年はまだ終わっていないので、現在完了がぴったりです。

12. アイコさんの文章について、答えましょう。(a) ¿Cómo va Aiko a la oficina?(スペイン語で) (b) ¿Qué le gusta hacer los fines de semana?(スペイン語で) (c) メキシコで ¿Mande? と言うのは、どんなときですか。(日本語で) (d) 最後の段落のアドバイスを、3つ日本語で書きましょう。

答え

(a) Va en metro.(地下鉄で行きます。)

(b) Le gusta caminar por el centro y comer tacos en el mercado. 文章の me gusta が、アイコさんの話なので le gusta になります。

(c) 相手の言ったことがわからなかったとき。「え、何ですか?」の意味です。

(d) 人と話すこと。たくさん質問すること。まちがいを気にしないこと。(その前の「話すのをこわがらないで」も正解です。)

13. あなた自身について、スペイン語で答えましょう。(a) ¿Has estado alguna vez en España? (b) ¿Qué has hecho hoy? (c) ¿Has comido alguna vez tacos?

答え

解答例:

(a) No, nunca he estado en España. または Sí, he estado una vez.

(b) Hoy he trabajado y he estudiado español. 中南米の言い方なら Hoy trabajé y estudié español.

(c) Sí, he comido tacos en Tokio. または No, nunca he comido tacos.

チェックポイント: 質問の has に、he で答えているか。過去分詞が -ado か -ido になっているか(hacer なら hecho)。

チャレンジ

14. アイコさんの文章をお手本に、あなた自身の紹介文を6文から8文で書きましょう。今の生活(現在形)、昔のこと(線過去)、最近あったできごと(点過去)、今までの経験(現在完了)、これからの予定(ir a)を、それぞれ1文以上入れてください。

答え

解答例(会社員のミサキの場合):

Me llamo Misaki y vivo en Yokohama. Trabajo en una oficina y los fines de semana me gusta cocinar. De niña, vivía en Hiroshima y era muy tímida. Este año he empezado a estudiar español y he aprendido mucho. El mes pasado fui a un intercambio y hablé con una chica de Colombia. Nunca he estado en Latinoamérica, pero el próximo año voy a viajar a Colombia.

チェックポイント: 5つの形がそれぞれ入っているか(vivo, vivía, fui, he aprendido, voy a viajar)。昔の習慣やようすは線過去、一回のできごとは点過去になっているか。経験の「一度も〜ない」が Nunca he... になっているか。書けたら、強く読むところに気をつけて声に出して読んでみましょう。

15. このコースの最後に、ルシアへメッセージを書きましょう。このコースで何を学んだか(現在完了)、最初はどうだったか(線過去)、これから何をしたいか(ir a や querer)を入れて、最後にお礼と別れのあいさつで終えてください。

答え

解答例:

Querida Lucía:

¡Hola! ¿Qué tal? He terminado mi curso de español. Al principio no entendía nada y tenía miedo de hablar, pero he aprendido mucho. Ahora puedo hablar de mi familia, de mi trabajo y de mis viajes. El próximo año voy a ir a España y quiero visitar Sevilla. ¿Me enseñas el pueblo de tus abuelos? Muchas gracias por tu ayuda. ¡Hasta pronto!

Un abrazo,

Yuki

(Querida は手紙の「親愛なる」、相手が男性なら Querido。al principio は「最初は」、Un abrazo は「ハグを送ります」という、親しい相手への手紙の結びです。)

チェックポイント: 学んだことが現在完了(he terminado, he aprendido)、最初のころのようすが線過去(no entendía, tenía miedo)になっているか。予定が voy a + 原形になっているか。お礼が gracias por になっているか。

最後の問題まで、本当におつかれさまでした。アイコさんの言葉をもう一度だけ。No tengas miedo de hablar. 次にスペイン語を話す人に会ったら、ぜひ自分から ¡Hola! と声をかけてみてください。¡Mucha suerte y hasta pronto!(幸運を祈っています。またどこかで。)

スペイン語入門, from libre.university